"ひとり芸"ナンバーワン決定戦『R-1ぐらんぷり2018』の決勝戦が、カンテレ・フジテレビ系で、いよいよ3月6日(19:00~20:54)に生放送。本番までカウントダウン形式で、ファイナリスト10人へのリレーインタビューを当日のネタ順に紹介していく。
2番目は、ファイナリストで唯一芸能事務所に所属しない、会社員のカニササレ アヤコ。ロボット・Pepperのアプリや機能を開発するエンジニアという異色の存在だ。学生時代は、にゃんこスター・アンゴラ村長と同じお笑いサークルにいたといい、お笑いへの消えぬ思いが、決勝進出につながった。
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カニササレ アヤコ
1994年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学文化構想学部卒業。芸歴3年目、フリー。趣味・特技はピアノ、バイオリン、乗馬、ロボットプログラミング。近年の『R-1ぐらんぷり』は16年1回戦敗退。
衣装の装束は手作り
――決勝進出を決めての心境はいかがですか?
すごくビックリしています。今回『R-1』に出るのは2回目で、1回目は1回戦で落ちてしまったので、ここまで来れると思っていませんでした。本当に自分でも、すごくビックリしています。
――ネタの手応えは?
本当に皆さん面白いので、このメンバーの中で決勝に行けると思ってなくて…。ウケも普通かなくらいと思っていたので。
――1回目の『R-1』は2016年ですが、昨年出場しなかったのはなぜですか?
去年は副業禁止の会社だったんですよ。転職して今の会社は自由な感じなので、またお笑いもちょっとやろうかなと思って応募しました。
――会社の忘年会とかで、ネタを披露するみたいなこともあったんじゃないですか?
最初に入った会社の新人研修みたいなので1回やらされて、もう一生やらないと思いました(笑)。会社の人に見せるもんじゃないなって思って(笑)。別に査定の評価が上がるわけじゃないですし。
――今回は、雅楽の楽器(笙/しょう)を使ったネタで挑まれていますが、雅楽をやるきっかけは何だったのですが?
母が同じ雅楽の篳篥(ひちりき)という楽器をやっていたので、その影響で私も始めようかなと思いました。
――おいくらくらいするんですか?
これは30万円くらいしますね。
――そんな貴重な楽器を! 雅楽をお笑いのネタを使うことに対して、お母さんはどういう反応でしたか?
母は結構好意的で、「静かなネタでよかったよ」と言ってくれました。父もわりと喜んでくれましたね。
――ご結婚は?
去年の11月にしました。決勝は、主人も「おめでとう」って言ってくれました。
――衣装の装束も結構な値段するんですか?
これは、カーテンとか引き裂いて自分で作りました。普段服は作らないんですけど、なんとなくネットでどういう形になってるか調べて、型紙作って。烏帽子は楽天で買って800円くらい。総額で、4,000円くらいですね。
厚切りジェイソンと一時期コンビに
――ライブなどの活動はしていたんですか?
この2年間で5回くらいしかライブに出てないんです。こむそう.comさんという尺八を吹いてる芸人さんが、音楽芸人さんのライブをやっているので、それに出てたという感じです。
――学生時代はワタナベエンターテインメントのスクールに入ってたんですよね? 同期は誰になるんですか?
厚切りジェイソンですね。すぐ解散しちゃったんですけど、一時期コンビを組んでました。ジェイソンがガボン共和国に寿司作りの留学に行くっていうクソつまんない漫才やてました(笑)。
――解散の理由は?
なんか違ぇなと思って(笑)。2人ともやっぱりピンのほうがいいねってなりました。その後は、おもしろ雑学を紹介するというフリップネタを普通にやってました。
――ところで、「カニササレ アヤコ」という芸名の由来はなんですか?
雅楽は、結構屋外での演奏が多くて、吹いていてもずっと動かないので、めちゃくちゃ蚊に刺されるんです。それで名付けました。
――優勝すると賞金500万円に加え、副賞で冠番組もあります。どんな番組がいいですか?
私、結構馬に乗ることが好きなので、馬に乗りながらシルクロードを旅して雅楽のルーツを探る旅番組みたいなことがしたいです。
――『NHKスペシャル』のスケールですね(笑)
たしかに(笑)。ピアノとバイオリンをやっているので、あとは何か音楽番組がやれたらうれしいです。
――これで優勝したら、今後はどうしますか?
できれば、会社員とお笑い、両方続けたいなと思っています。安定がほしい(笑)。どうせ飽きられるだろうなと思うので、ちゃんと働いてたいですし、結構今の仕事も好きなので、やり続けたいなと思ってます。
『R-1ぐらんぷり2018』決勝戦まで、あと8日!