ポイ活の正解は「貯めるな、使え!」ポイントの出口を「2つ」に絞るだけで、将来の貯金額が勝手に増えていく理由
ラジオ発のエンタメニュース&コラム「TOKYO FM+」がお届けする、お金と暮らしに関するお役立ちコラム。今回は「ポイ活をした後のポイントの出口」について解説します。

写真はイメージです

◆ポイ活の真の目的は?

「ポイント〇倍デーだから、今日はあっちの店に行こう」「還元率が良いから、新しいクレジットカードを作らなきゃ」

そんなふうに、数円、数十円分のポイントを稼ぐために、大切な時間と労力を使いすぎていませんか? もし心当たりがあるなら、あなたのポイ活は「手段が目的」になってしまっているかもしれません。

ポイ活の真の目的は、ポイントを貯めることではなく、それを使って「生活を豊かにすること」や「将来の不安を減らすこと」のはず。それなのに、ポイントの種類が増えすぎて、使い道に迷っているうちに有効期限が切れてしまう……。これでは本末転倒です。

そこで提案したいのが、ポイ活の「出口戦略」です。今日からポイントは「貯めるもの」ではなく、決まった場所に「流し込むもの」へと意識を変えてみましょう。出口をたった2つに絞り込むだけで、これまでの「小銭稼ぎ」だったポイ活から「最強の資産形成ブースター」へと進化します。

◆出口その1:ポイントを「投資」に回して、寝ている間にお金を増やす

最もおすすめしたい出口、それは「ポイント投資」です。今や主要な共通ポイント(楽天ポイント、Vポイント、dポイントなど)のほとんどは、1ポイント=1円として投資信託や株の購入に充てることができます。

なぜ出口として「投資」を選ぶべきなのか?

それは「投資は損をするのが怖い」という人でも、もともとは買い物のおまけとして手に入れたポイントであれば、心理的ハードルもぐっと下げられます。しかも、ポイントで購入した投資信託が値上がりすれば、1ポイントの価値が2円、3円と膨らむ可能性さえ秘めています。

やるべきことは、各証券会社の「ポイント投資設定」を一度だけオンにすること。これだけで、日々の買い物で発生したポイントが自動的に「将来の資産」へと積み立てられていきます。1%の還元率に一喜一憂するよりも、自動で増える仕組みを作ってしまうほうが、遥かにタイパ(タイムパフォーマンス)に優れています。

例えば、毎月コツコツ貯まる2,000ポイントを、年利5%で運用し続けたとしましょう。20年後には、そのポイントは約81万円(※)もの資産に成長している計算になります。もとは「おまけ」だったはずのポイントが、老後の資金を支える大きな柱に化けるのです。(※金融庁の資産運用シミュレーションにて算出)

◆出口その2:ポイントを「税金」に充てて家計の固定費を削る

もうひとつの賢い出口は、「ふるさと納税」や「公金支払い」への充当です。特に、楽天ふるさと納税などでポイントを使って寄付をすれば、実質的な自己負担2,000円分をポイントで相殺し、さらにお礼の品(返礼品)を受け取ることができます。

なぜ出口として「税金」を選ぶべきなのか?

ポイントをお菓子や贅沢品に使ってしまうと、その場限りの楽しさで終わってしまいます。しかし、本来現金で払うべき「住民税」や「所得税(ふるさと納税経由)」、あるいは「固定資産税」などの支払いにポイントを充てることは、「手元の現金を温存すること」と直結します。

浮いた現金はそのまま貯蓄や必要な教育費に回せるため、家計の防御力が一気に高まります。ポイントを「浮いたお金」と捉えず、「支払うべきコストの削減」に充てるのが賢いポイ活の鉄則です。

◆ポイントの「迷子」を防ぐ! 共通ポイントへの集約術

「投資も税金も少し難しそう……」という方は、出口を「メインカードの支払い充当」に絞ってみましょう。

【使い道を考えないのがコツ】

多くのクレジットカードには、貯まったポイントを自動で「翌月の支払いに充てる」機能があります。「何に使おうかな?」と悩む時間は、時給換算すればポイント以上の損失になりかねません。迷わず「支払い充当」に設定して、ポイントの存在を意識すらしない空気のような仕組みを作ってしまいましょう。

狙い目は、PayPayポイントやVポイントのような、使える店舗が多いポイントへの集約です。「コンビニやスーパーでの支払いは常にポイントで支払う」というルールを作るだけでも、月々の現金支出は確実に減っていきます。

そして、あちこちの店でポイントカードを作るのは今日で終わりにしましょう。管理するカードが増えるほど「いつの間にかポイントが失効していた」という最大のリスクが高まります。メインの共通ポイント1~2種類に絞り込み、それ以外は「潔く捨てる」ことも、ポイ活を成功させる重要なスキルです。

◆ポイ活を「自動化」して、脳のメモリを解放する

ここで大切なのは、「1%の差を追いかけない」という潔さです。「あっちのアプリのほうが0.5%お得だから」とスマホとにらめっこする時間は、実は非常に高いコストを支払っています。その数分間を、読書や家族との時間、あるいは休息に充てたほうが、人生の満足度ははるかに高まるはずです。

【ポイ活の断捨離リスト】

・使うカードは1~2枚に絞る

・アプリの通知をオフにする(無駄な買い欲を抑える)

・「ポイントのために買う」ことをやめる

これらを実践し、出口を「投資」か「税金」に固定してしまえば、あとは放っておくだけでシステムが勝手に資産を積み上げてくれます。ポイ活とは、頑張れば頑張るほど疲弊してしまう「労働」ではありません。一度設定を済ませてしまえば、日々の暮らしを裏側で支えてくれる「自動入金システム」、これこそがポイ活の真の姿であるべきです。

◆一度その手を止めて、見返そう

「貯める楽しさ」から卒業し、「どう使うか(出口)」をあらかじめ決めておく。この視点の転換だけで、あなたのスマホの中にある数字は、単なるポイントから「未来を創る資産」へと生まれ変わります。

1%の還元率に一喜一憂する日々はもう卒業しましょう。今こそ、家計を見直す絶好のチャンスです。今すぐ証券口座やカードの設定画面を開いて、あなたのポイントに「出口」を教えてあげてください。そのわずか3分間のアクションが、数年後のあなたに大きなゆとりをもたらしてくれるはずです。

執筆者:石井さとみ