Pifteeは、2026年4月28日、「小中学生の生成AI利用と調べ方に関する実態調査2026」の結果を発表した。本調査は2026年4月13日〜19日の期間、小学3年生から中学3年生の子供を持つ保護者300名を対象に、インターネット調査にて実施された。
子供の調べ物の第一手段、Google検索と家族が拮抗。生成AIは約1割に浮上
子供が調べ物で最も多く使う手段を質問したところ、「家族に聞く」(36.4%)が最多となり、「Google等の検索エンジン」(35.0%)がほぼ同率で続いた。一方で「ChatGPT等の生成AI」は9.9%となり、YouTube(11.9%)とほぼ同水準の第4位に浮上している。
また、使ったことがある手段(複数回答)では「Google検索」と「家族に聞く」がいずれも79.6%で1位となり、YouTube(54.8%)、友達(51.7%)、生成AI(36.4%)と続いた。
学年が上がるほどGoogle検索へシフト。小学3年生の約5割は「まず家族に聞く」
学年別の分析では、小学3年生の48.9%が「家族に聞く」を第一手段とする一方で、中学1年生ではGoogle検索が58.8%に急伸し「家族に聞く」は29.4%に減少する。また、小学6年生では「生成AI」(24.0%)が第2位に浮上しており、高学年から中学生にかけて情報収集の主体がデジタルへ移行する実態が明らかになった。
生成AI利用率は学年で大きな差。小学3年生の47%から中学生では76%に
生成AIの利用経験は、小学3年生で46.7%、小学6年生で72.0%、中学1年生以降では約76%に達している。「日常的に使っている」割合も、小学3年生の7.8%から中学3年生では22.2%へと約3倍に増加しており、学年が進むほどAIが日常的なツールとして定着している。
保護者の5割超が「調べ方が変わった」と実感。4割が「AIへの質問が増えた」
1年前と比較した子供の調べ方の変化について、54.4%の保護者が変化を実感している。具体的な変化の内容(複数回答)は、「生成AIに質問することが増えた」(40.0%)が最多で、YouTube(28.7%)、家族に聞くことの減少(23.1%)、本を使わなくなった(21.2%)と続いた。一方で「Google検索を使うことが減った」は18.1%にとどまり、生成AIは置き換えではなく追加の手段となっている。
AI利用者の約67%の保護者が「回答を鵜呑みにしている」と実感
生成AIの利用経験がある子供の保護者のうち、67.4%が「AIの回答をそのまま鵜呑みにしていると感じたことがある」と回答した。また、AIの回答が間違っている可能性への理解について、「あまり理解していないと思う」「まったく理解していないと思う」の合計が45.2%に上り、リテラシーの課題が浮き彫りになった。
保護者の74.1%が「検索リテラシー」に不安。しかし「明確なルールあり」はわずか5.3%
子供の検索リテラシーに対し、74.1%の保護者が不安を感じている。しかし、AI利用に関する家庭内ルールについては「ルールはない」が51.4%と過半数を占め、「明確なルールがある」家庭はわずか5.3%にとどまっている。
子供に求めるスキル、「AI時代の検証力」が「従来の検索力」を上回る
子供に身につけてほしい情報リテラシースキルは、「複数の情報源を比べる力」(27.4%)と「AIの回答が正しいか自分で確かめる力」(27.2%)が上位となった。従来型の「検索エンジンで正しい情報を見つける力」(17.0%)を約10ポイント上回っており、保護者の意識がAI回答の検証能力へと移行していることが示唆された。
保護者のリアルな声
自由記述では、AIが相談相手になっている事例や、学習面での依存を懸念する声が寄せられた。
・「以前はGoogle検索で複数の単語を入力して調べていたが、最近ではAI頼りでお兄ちゃん的な感覚で会話している」(小学4年生・女の子の保護者)
・「数学について参考書ではなくAIに解き方を聞いていて、中学生が知っている公式と違う解法だったため、AIを使ったことが学校の先生にばれた」(中学1年生・男の子の保護者)
一方で、「どちらかと言えば私より上手く使っている」(中学2年生・男の子の保護者)といった前向きな活用事例も見られた。
専門家のコメント
Piftee代表取締役 福田英矢は、今回の調査結果について次のように分析している。 子供たちはGoogle検索・YouTube・生成AI・家族への相談を状況に応じて使い分け始めているという。一方で、情報の真偽を検証するリテラシーが追いついていない点が課題であると指摘。これからの子供たちに求められるのは、AIの回答を批判的に読み解くAIリテラシーであり、AIに対して適切に問いかけ、返ってきた回答を複数の情報源で検証する力が、新しい時代の調べる力の中核になるとの考えを示した。







