フェラーリが「空飛ぶヨット」Hypersailのリバリーを公開!|採用されたのは512BB風のツートンカラー

フェラーリが全長100フィートのフライング・オーシャン・モノハル、Hypersailのリバリーをミラノ・デザインウィークにて公開した。

【画像】フェラーリを象徴する黄色と、カーボンファイバーのグレーが美しい、フェラーリのHypersail(写真5点)

Ferrari Hypersailは、異なる専門分野が融合するオープン・イノベーション・プラットフォームとして構想され、可能性の限界を再定義し、エンジニアリングとスタイルの統合を実現することを目的とするプロジェクトだ。このプロジェクトには、マッテオ・ランザヴェッキアおよびマルコ・グリエルモ・リビジーニが率いるフェラーリ・テックチーム、フラヴィオ・マンゾーニが率いるフェラーリ・デザインスタジオ、そして船舶設計者ギヨーム・ヴェルデイエが参画している。

その目的は「フェラーリ車を唯一無二の存在とするデザインおよび美学の精神を航海の世界へと移植すること」にあるという。マラネロを拠点とする企業の美学言語と最先端のオフショア・セーリング技術が融合する創造的プロセスから生まれたこのプロジェクトは、形の本質を失うことなく、革新を追求し続ける姿勢によってデザイン、イノベーション、そしてパフォーマンスの結びつきをさらに深化させていく。

Hypersailにおいてデザインは単なる美的要素ではない。すべてのボリュームは風、水、そして速度の相互作用から生まれる。外洋航行船として、美的選択は当初から厳格な空力および工学的制約のもとで発展してきた。パフォーマンスがルールを定め、デザインがそれを美へと昇華させる。美は機能の結果なのだ。

流線型のシルエットはFerrari Monza SP1/SP2の純粋なプロポーションを、そしてデッキ上のキャビン外装はル・マン優勝車499Pのグラフィック構造を想起させる。デッキおよびキャビンの表面はフェラーリ・デザインスタジオによって開発され、跳ね馬のすべてのモデルと同様に最大限の技術効率を実現するよう設計された。

フェラーリのチーフ・デザイン・オフィサーであるフラヴィオ・マンゾーニは次のように述べている。

「Hypersailはフェラーリ・デザインスタジオにとって予期せぬ機会であり、その複雑さゆえに非常に挑戦的な目標でした。私たちが通常扱う領域とは異なる文脈で創造的研究を拡張することを可能にしてくれました。実際、デザインスタジオはこの種の取り組みに不慣れではありません。過去にレースカー開発で得た経験は、より複雑な分野への探求を促し、私たちの能力を試し、専門性を拡張する機会を与えてきました」

「Hypersailは規模と技術の両面において唯一無二の船であり、海という予測不可能な環境において最大限のパフォーマンスを発揮するよう設計されています。その中核となるのがフォイリングであり、躙度な制御システムと自動車開発で培った知見を活用し、風、太陽、運動エネルギーといった再生可能エネルギーによって駆動されます」と、フェラーリ車両エンジニアリング責任者兼Hypersail CTOのマッテオ・ランザヴェッキアは説明する。

「モノハルの採用は、水力および空力効率を最大化するための戦略的選択です。設計のすべての段階においてデザインスタジオとの協働により、Hypersailのフォルムと特徴を際立たせ、洗練させることができました」

船のリバリーに採用されたカラーはNuovo Giallo Fly。初めて275GTBに採用されたこの黄色のカラーは豊かな物語性を持ち、歴史的にフェラーリの「第二の魂」を象徴してきた。起源はエンツォ・フェラーリの友人であり、黄色いヘルメットで知られたドライバー、ルイジ・ムッソの未亡人であるフィアンマ・ブレスキの発想に遡る。Hypersailにおいては「Fly」という名称が、船のフォイリング特性との言語的な連続性も生み出している。

船体の主要素材はカーボンファイバーであり、そのグレーは新色Grigio Hypersailとしてリバリーを構成する。このプロジェクトにおいて、Grigio Hypersailと象徴的なNuovo Giallo Flyの相互作用は、美しさと機能性を兼ね備えたデザインを生み出した。キャビン、フォイル、船体ラインに施された黄色は、フェラーリモデルを象徴するスタイルコードを想起させ、512BBのツートンカラーに代表されるブランドDNAを強く表現している。

船体から、そして近年見られる特徴的な細長い「F」のビジュアル(2023/2024年型F1マシンのウィング、ライフスタイル製品、ペブルビーチのチャリティーオークションに寄贈されたデイトナSP3など)との連続性を確保するために導入されたセイル上のフェラーリのロゴから、さらにラ フェラーリやF80のラインに着想を得たデイテールに至るまで、Hypersailは外洋セーリングにおけるデザインと機能の新たなパラダイムを提示しているのだ。