ファミリーマートは、ブックオフコーポレーションと共同で衣料品・雑貨の回収ボックス「R-LOOP(アールループ)」を店内に設置する実証実験を4月13日から開始した。不要になったけれどまだ使える衣類や雑貨について、「燃えるゴミにするには心苦しいけれど、買取査定に持っていくほどではない」と困ったことは多いはず。そんな時ファミリーマートで手軽に回収してもらうことができ、リユースで役立つことができたら……そんなニーズに適した取り組みだ。実証実験は東京都世田谷区・杉並区を中心とした約30店舗で実施し、全国展開を検討するという。
面倒な不用品回収を「ファミマで箱に入れるだけ」に
ファミリーマートの親会社である伊藤忠商事とブックオフホールディングスは今年2月に資本業務提携を発表しており、衣料品・雑貨回収ボックス「R-LOOP(アールループ)」もその一環として実施される。
ファミリーマート マーケティング本部 サステナビリティ推進部の大澤寛之氏は、「国内では年間約56万トンもの衣料品が廃棄されています。ファミリーマートの店舗網とブックオフ様の高いリユース技術を掛け合わせることで、コンビニを起点とした新たな資源循環モデルにしたい」と話す。
まだまだ使える衣類や雑貨を燃えるゴミとして廃棄することはエコじゃないからリサイクルしたい……そうは思っていても、現実的には「買取店に発送するための梱包が面倒」「買取店まで行く時間がない」「査定をしてもらうほどのものではない」など、様々なハードルがあるのではないだろうか。しかしファミリーマートに衣料品・雑貨回収ボックス「R-LOOP」が設置されることで、誰でも24時間手軽に不用品を持ち込むことができる。
回収した不用品は海外で販売
大澤氏は「R-LOOP」について、「大きく4つの特長があります」と話す。
1つ目は、手軽さ。「フファミマに立ち寄ったついでに、梱包不要、伝票などの記入も不要、査定の待ち時間もなく、店内に設置した箱に衣類を入れるだけで10秒で完結します」(大澤氏)
2つ目はトレーサビリティで、回収した衣類や雑貨がどうなるのかを明確に公表している点。ブックオフが海外(マレーシア・カザフスタン等)で展開しているリサイクルショップ「Jalan Jalan Japan」でリユース品として販売される。
3つ目は社会貢献。大澤氏によると、リユースされたアイテム1キロにつき1円が環境問題や社会問題の解決に取り組むNPO団体に寄付をされるという。
4つ目はファミリーマートの物流の有効活用。ファミリーマートに商品を運ぶトラックの空きスペースを使うことで既存の物流網を有効活用することができる。
13日からは世田谷区・杉並区を中心とした30店舗に衣料品・雑貨回収ボックス「R-LOOP」の設置をし、実験を開始。ニーズや利便性・店舗のスタッフのオペレーション・効率的な物流などを検証後、全国展開も視野に入れている。ファミリーマートとしては、箱の設置や従業員の手間は増えるものの、不用品を持ち込む際の「ついで買い」のメリットがある。実証実験の店舗に世田谷区・杉並区が選ばれたのは住宅街が多い立地であること、さらに回収した不用品を持ち込む物流センターが日野市にあることが理由だという。
人を介在した不用品回収ではないため、回収できるもの・できないものの判断ができない点がネックに感じられるが、箱やPOPなどで提示する。
ブックオフ×ファミマ双方のリソースを活用
続いて登壇した、ブックオフグループホールディングス 執行役員の井上徹氏は、「リユース事業は非常に拡大をしているものの、身近なリユースできる場所まだまだ少ないのが実情です。『R-LOOP』は生活者様に最も近い場所であるファミリーマートさんで導入していただき、嬉しく思っています」とコメント。
「R-LOOP」で回収した不用品はブックオフが運営する全国6つの循環拠点で人の手を使って分別後、リユースできるものは「Jalan Jalan Japan」で販売する。国内ではリユース品として販売できるもののハードルが高いそうだが、海外での販売専用とすることで回収できる幅が広がるという。








