
大磯駅から徒歩8分。古くから東海道の宿場町として旅人を迎えてきた大磯の住宅街に、2025年1月にオープンした「大磯PASTA CHAYA SKIT」があります。
青いのれんが揺れる小さな建物は、どこか懐かしく、旅の途中にふと立ち寄りたくなるような佇まい。白い砂利の庭と木のテーブル、そして大磯の光が差し込む店構えが印象的です。
今回は、店主のエリさんと、裏方として支えるジュンさんにお話を伺いながら、店内の様子や料理の魅力をたっぷりと取材してきました。
“旅人が立ち寄る茶屋”を現代に。大磯らしさを映した店内
大磯 PASTA CHAYA SKITのコンセプトは、「旅人が立ち寄る茶屋」。 大磯には東海道の宿場町として栄え、旅人が行き交い、休んでいった歴史があります。
その文化を現代に置き換え、「誰でも気軽に立ち寄れる場所をつくりたい」という思いから、このコンセプトが生まれました。
店内は木の温もりとやわらかな光に包まれ、壁には北斎の波や富士山のアート、海をテーマにした写真や雑誌が飾られています。
ガラス扉で中の様子が見えることで気軽に入りやすい店構え。登山帰りやサイクリング、ランニング後でも気兼ねなく入れるよう、床には古材を使い、椅子は拭きやすい素材を選んだそうです。
実際、朝の時間帯にはサイクリストが自転車ラックに愛車を停めて朝食を楽しむ姿も多く、まさに“現代の茶屋”として地域に根付いています。
エリさんのストイックさとジュンさんの転勤生活が育てたメニュー
大磯 PASTA CHAYA SKITのメニューは、基本となる定番パスタが5種類。 一見シンプルですが、これは「ワンオペで、ちゃんとおいしいものを提供するための最適解」として導き出された構成です。
また、季節ごとに変わる限定パスタも人気で、 白ナスのアラビアータ、秋のさんま、夏の冷製トマトシャーベットなど、毎回楽しみにしている常連さんも多いとのこと。
エリさんは、ジュンさんの転勤に伴い、2011年以降、仙台・四国・東京など7回の引っ越しを経験。 その中で、神保町のイタリアン、三軒茶屋のピッツェリア、鎌倉のホテル併設レストランなど、さまざまな飲食店で経験を積んできました。
勤めていた「鎌倉 松原庵 青」では朝食の出汁づくりを担当し、ここで学んだ技術が現在の「だしスープパスタ」につながっています。さらに、運営を学ぶためにあえてチェーン店で働いた時期もあり、効率的なオペレーションや店舗運営の知識も身につけました。
「40歳になるまでに何か挑戦をしたい」という思いから、さまざまな飲食店で経験を積みながら自宅では日々メニューを開発。
ジュンさんに試食してもらい辛口のコメントを求め、2人で協力しながら改善を重ねた結果、 “無理なく、でも味には一切の妥協なく自信をもって”提供できるメニューが今の形になりました。
出汁・野菜・オリーブオイル。素材への深いこだわり
大磯 PASTA CHAYA SKITの料理を語るうえで欠かせないのが、素材への徹底したこだわりです。
出汁:京都産の荒削り鰹節を使用野菜:西湘エリアの野菜。「uramichiFARM」「地場屋ほっこり」から仕入れオリーブオイル:湘南オリーブチーズ類:マスカルポーネやクリームチーズも厳選したメーカーを使用パスタやデザートにふんだんに使われているのはもちろん、特に印象的なのは、出汁を取った後の鰹節を活用した犬用おやつ、「わんちゃんのカツオ節」。
二番出汁も取れるほどまだうまみの詰まった鰹節で、ふりかけなどへの二次活用なども考えていましたが、ふとご近所の方の愛犬にあげたところ大好評で、メニュー化(100円・税込)。今ではこれをお目当てに散歩コースに組み込んで訪れる方も多いそうです。
実際に料理を味わってみて
取材当日、筆者は
だしスープパスタ(Sサイズ800円~・税込)菜花チーズトマトパスタ(期間限定/1,300円・税込)ティラミス(500円・税込)をいただきました。
まず看板メニューである「だしスープパスタ」は、やさしい出汁の香りがふわりと広がり、心がほどけるような味わい。
途中から、添えられたたらこと自家製海苔佃煮を混ぜると、旨味が一気に深まり、味の変化が楽しめます。
この佃煮は、大磯 PASTA CHAYA SKITのパスタにも使われている“こだわりの出汁”を贅沢に使って炊き上げたもの。市販の佃煮とは驚くほど違う、塩気を抑えたやさしい味わいで、「佃煮が苦手だけど、これは食べられる」「食べ進める前に、最初から入れればよかった!」と言われることも多いそうです。
出汁の香りがふわりと広がり、海苔の風味がしっかりと立ちながらも重くならない絶妙な仕上がりで、パスタとの相性も抜群。あまりの好評ぶりから、要望を受けて店頭での販売も始めたとのことで、食後に購入して帰るお客さんも多いのだとか。
期間限定の「菜花チーズトマトパスタ」は、菜花のほどよいほろ苦さとチーズのコク、トマトの酸味が絶妙に調和した一皿。 季節の野菜を使った限定メニューは毎回人気で、これを楽しみに訪れる常連さんも多いそうです。
こだわりのマスカルポーネチーズを贅沢に使用したティラミスは、土台に一般的なビスキュイではなくシフォンケーキを使用。
これは過去に働いていたお店で得たヒントをもとにアレンジしたものだそうで、味は濃厚なのに食感はふわりと軽く、食後でもぺろりと食べられる優しい仕上がりでした。
朝7時から始まる、地域の日常を支える時間
大磯 PASTA CHAYA SKITの大きな特徴のひとつが、朝7時からの営業です。
エリさんとジュンさんが大磯に定住してまず感じたのは、「この町は、生活のはじまりと終わりが都心よりも2時間くらい早い」ということ。 朝の散歩やランニング、サーフィンに向かう人、庭仕事を始める人——大磯の1日は、驚くほど早く動き出します。
その暮らしのリズムを見て、「この町で店をやるなら、朝の時間を大切にしたい」と考えたのだそうです。 だからこそ、大磯 PASTA CHAYA SKITは朝7時に扉を開き、夕方には店を閉めるというスタイルを選びました。
結果として、朝の時間帯は1日の来客の約2割を占めるほどの人気に。 近所の常連さんが「生活の一部」として訪れたり、サイクリストが出発前に朝食をとったりと、地域の“朝の拠点”として自然に根付いていきました。
モーニングセットは、和と洋が心地よく混ざり合う構成。 最近では、常連さんの声から生まれた自家製パンやスープも登場し、朝の楽しみがさらに広がっています。
これからの大磯 PASTA CHAYA SKITが目指す姿
今後について伺うと、エリさん・ジュンさんは「海帰りのサーファーさんや学校帰りの学生さんにもぜひ来てもらいたい」と話します。
パスタは500円から、ティラミスも500円と、学生でも立ち寄りやすい価格帯。学生さんには学校帰りに寄ってもらったり、社会人の方は在宅ワーク前にコーヒーを飲んだりと、日常の中で使ってもらえる場所を目指しているそうです。
大磯でやさしい一皿を求める日に
大磯 PASTA CHAYA SKITは、丁寧な料理と温かな空間が自然と調和した、まさに“現代の茶屋”のような場所でした。 旅の途中でも、日常の一部としてでも、ふと立ち寄りたくなる理由がここにはあります。
大磯を訪れる予定がある方、朝からおいしいものを食べたい方、やさしいパスタを求めている方。ぜひ一度、大磯 PASTA CHAYA SKITに足を運んでみてください。
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| 最寄り駅 | JR東海道本線, 大磯駅 |
| 住所 | 神奈川県中郡大磯町大磯403-7 |
| 駅徒歩 | JR東海道線 大磯駅徒歩8分 |
| 営業日 | 火曜日 |
| 営業時間 | 7:00~16:00 |
| 定休日 | 月曜日 |
| 予約 | 予約不可 |
| 電話番号 | 070-9188-3796 |
| 受付開始 | 登録なし |
| 受付終了 | 登録なし |
| 予算(下限) | 1000 |
| 予算(上限) | 2000 |
| 支払い方法 | 現金 |
| 支払い方法詳細 | 対応カード:VISA、Master、JCB、AMEX、対応電子マネー:交通系電子マネー、楽天Edy、iD、QUICPay、対応QRコード決済:PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY |
| 手数料 | 無し |
| 席数 | 5 |
| 席の種類 | カウンター席 |
| 席の種類詳細 | 荒天時を除き、テラス6席 |
| 個室 | 無し |
| 貸切 | 貸切不可 |
| 喫煙可否 | 全席禁煙 |
| 駐車場 | 無し |
| 設備・サービス | 落ち着いた空間 |
| コース内容 | 無し |
| ドリンクメニュー | ソフトドリンク |
| 利用シーン | モーニング |
| アクセス | 隠れ家レストラン |
| サービス | ペット同伴 |
| お子様連れ | 可能 |
| 公式サイト | https://www.instagram.com/pastachaya_skit/ |
| 開業年月日 | 2025-1-25 |
| 備考 | ペット同伴:テラス席のみ可能 テイクアウト:デザート、ドリンクのみ可能 駐車場:自転車、バイクは駐輪可能 |
















