ショコラウィメンズクリニックは2026年4月2日、緊急避妊薬(アフターピル)と避妊に関する意識調査の結果を発表した。本調査は、緊急避妊薬の薬局販売(OTC化)開始を受け、避妊への意識やアクセス状況、薬局販売に対する意見を把握する目的で実施されたもの。2026年3月の期間、全国の女性297名を対象にインターネット調査にて行われた。

  • 回答者属性

    回答者属性

約3人に2人が「避妊に失敗したかもしれない」不安を経験

「避妊に失敗したかもしれない」と感じた経験について尋ねたところ、「ある」と回答した人が66.3%にのぼり、約3人に2人が不安を経験していることが分かった。

  • 避妊失敗の経験

    避妊失敗の経験

しかし、その際の緊急避妊薬の入手状況は「欲しいと思わなかった」が36.7%で最多となり、次いで「調べなかった/分からなかった」が31.3%となった。実際に入手できた人は「病院で入手した」(15.2%)と「オンライン診療で入手した」(6.4%)を合わせても21.5%にとどまり、多くの人が入手に至っていない現状が明らかになった。

  • 緊急避妊薬の入手状況

    緊急避妊薬の入手状況

入手を断念した理由は「相談できる人がいなかった」が最多

緊急避妊薬を入手できなかった理由を尋ねたところ、「相談できる人がいなかった」が56件で最も多かった。次いで「費用が高い」と「親・パートナーに知られたくない」がそれぞれ21件、「未成年で不安だった」が12件と続いている。心理的、経済的、そして環境的なハードルが複合的に存在していることがうかがえる。

  • 緊急避妊薬を入手できなかった理由

    緊急避妊薬を入手できなかった理由

薬局での直接購入には85.2%が肯定的、プライバシーへの配慮求める声も

今年から始まった薬局での処方箋なしの購入について、「入手しやすくなり望ましい」が51.9%、「条件付きなら望ましい」が33.3%となり、合計で85.2%が肯定的に捉えている。

  • 薬局での直接購入に対する意見

    薬局での直接購入に対する意見

また、薬局での服用規則については「今のままでいいと思う」が60.6%で最多となったが、自由回答では「個室やパーティションで区切られた場所で服用したい」「薬剤師の性別を女性に限定してほしい」など、プライバシーに配慮した環境整備を求める意見が多く寄せられた。

  • 薬局での服用規則について

    薬局での服用規則について

自身の利用意向と定期健康確認の低い認知度

避妊に失敗したと感じた際の薬局利用については、「利用したいと思う」が38.4%、「状況による」が45.5%となり、合計83.8%が利用の可能性を示した。

  • 自身の利用意向

    自身の利用意向

一方で、ピル服用中の定期的な健康確認については「知らなかった」と回答した人が66.0%にのぼった。認知率はわずか34.0%にとどまっており、緊急避妊薬へのアクセスが向上する中で、対面受診の重要性を含めた正しい情報提供が急務となっている。

  • ピル服用中の定期健康確認の認知度

    ピル服用中の定期健康確認の認知度

アクセス改善への期待と正しい知識普及の必要性

今回の調査により、緊急避妊薬の薬局販売に対する期待は非常に高いものの、情報不足や相談先の欠如が依然として大きな課題であることが分かった。薬局での購入環境におけるプライバシー確保に加え、利用者が安心して適切な医療を受けられるよう、正しい避妊知識の啓発と相談しやすい社会環境の構築が求められているという。