
希少なシグナルグリーンをまとったフェラーリ・ラ フェラーリが2026年4月25日に開催されるRMサザビーズのモナコ・オークションに出品される。最初のオーナーであるジャミロクワイのフロントマン、ジェイ・ケイが、テーラーメイド・プログラムでオーダーした車両だ。
【画像】希少なスペチアーレの中でもひときわ特別な存在感を放つ、スペシャルカラーのラ フェラーリ(写真20点)
この車は、英国スウィンドンのフェラーリ正規ディーラー、ディック・ロベットを通じて注文され、2014年6月に納車された。納車後間もなく、このラ フェラーリは公の場に姿を現した。グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに登場し、ジェイ・ケイ自身がヒルクライムコースを走行したのだ。
ボディカラーはシグナルグリーンで、ルーフはカーボンファイバー製。ボディワーク全体にもカーボンファイバー製のパーツが使用されている。ジャッロ・モデナで仕上げられたブレーキキャリパー、5本スポークのアルミホイールはなど、随所にジェイ・ケイのこだわりを見ることができる。
インテリアはブラックとグリーンのレザーの組み合わせで、シートとステアリングホイールにはグリーンのステッチが施されている。運転席と助手席はともに「ラージ」サイズが選択された。その他にも、フロントとリアのサスペンションリフトシステム、トラックカメラ録画システム、そして同色のグリーンで仕上げられた専用ラゲッジセットが装備されている。ステアリングホイールのベース部分には「Jamiroquai」の文字がエッチングされているのもこの車両を特別なものにしているポイントのひとつだ。
ラ フェラーリは2017年にモデナのエンツォ・フェラーリ博物館で開催された、エンターテインメント界をはじめとする各界の著名人が所有していたフェラーリが展示された「ドライビング・ウィズ・ザ・スターズ」展にディスプレイされたこともある。
ジェイ・ケイは2019年4月にこの車を売却するまで、わずか3000kmしか走行していなかった。その後、車は次のオーナーのもとで英国に留まり、2020年6月にマラネロ・セールスで整備を受け、さらにフェラーリ正規ディーラーのジャーディン・コルチェスターで3回点検を受けた記録が残されている。2023年頃、このラ フェラーリは再びオーナーが変わったと考えられており、その後はLUEG Sportivo GmbH(デュッセルドルフのフェラーリ正規ディーラー)、オーストリアのフェーゼンドルフにあるスクーデリア・ゴーム、ミュンヘンのエミール・フライ・スポルティーボで整備が行われていた。
2026年2月、ハイブリッドバッテリーシステムはエミール・フライ氏によって再度テストされ、高電圧システムの充電状態は71%、低電圧システムは97%を記録している。この時点で走行距離はわずか11,154kmであった。
推定価格は400万~450万ユーロ。ジェイ・ケイがオーダーした唯一無二の仕様をもつこのラ フェラーリは、希少なスペチアーレの中でもひときわ特別な存在感を放つ一台である。