美ら海と大自然が舞台のクラシックカーラリー「GIRO DELL’ISOLA OKINAWA 2026」開催

春の訪れと共に自動車イベントも本格的にシーズンイン、週末ともなれば日本各地でさまざまな催しが目白押しとなる。

【画像】沖縄らしさが随所に散りばめられたクラシックカーラリー(写真50点)

その多くは展示イベントであるが、我々クラシックカーファンが待ちわびているのは、やはり走行を伴うものだろう。心地よい季節のなか風光明媚なコースを愛車とともに駆け巡り、宿泊ホテルでは同好の仲間たちとの親睦を深めるのも嬉しいイベントにクラシックカーラリーがある。

わが国でも団体それぞれの特色でイベントをより魅力的なものにしている。そのひとつ、「GIRO DELLISOLA OKINAWA」(ジロ・デッリゾラ沖縄)は、沖縄本島の豊かな自然と世界屈指の美しい海がその舞台という唯一のリゾートアイランドでのラリーだ。

「島巡り」を意味するGIRO DELLISOLA(ジロ・デッリゾラ)。そのタイトル通り、異国情緒漂う市街地から、「やんばるの森」や「美ら海(ちゅらうみ)」といった大自然を堪能できるコース設定で沖縄本島を縦横無尽に走行。南国ならではの開放感溢れる走行を満喫してのアフタータイムは、ここでしか得られないスペシャルなものとなっている。

3月19日朝、沖縄本島恩納村にあるリゾートホテル”ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄”に本州のナンバーを掲げたクラシックカーたちが集結した。3回目の開催となるクラシックカーラリー「ジロ・デッリゾラ沖縄2026」の参加車両14台である。

受付を済ませたエントラントは愛車へとゼッケンを貼り、コマ図と呼ばれるルートマップを確認、そして数ヶ所設けられたPC競技用の照準となる目印を装着するなど出走準備に余念がない。

準備を終え全員が車両置き場へと集合したドライバーズミーティングではジロ・デッリゾラ沖縄を主催する矢口可南子氏より歓迎の挨拶があり、続いて注意事項などが伝えられスタートとなる。

ホテルエントランスへ参加車両が移動し整列。定刻の8時30分から一台ずつ順次出発し、コマ図を頼りに赤間運動公園へと向かう。最初のPC競技を行った後は次なる立ち寄り地である恩納漁港でサンゴの植え付け体験を楽しむ一行。

そして、沖縄の伝統的な焼き物である「やちむん」の2大産地のひとつ、読谷村にある”やちむんの里”では、工房見学、そして普段は立ち入れない伝統的な登り窯の内部を見学するなど、この日はコース周遊の途中で2つの”沖縄ならでは”のものを体験することができた。

これは主催者矢口氏の「沖縄の歴史や文化・風習を、このラリーを通して伝えたい」という思いによるもの。クラシックカーラリーであることから、順位付ける競技ではあるが、こうして地域の魅力を感じることができるのも嬉しい。

ラリー2日目は2カ所でのPC競技、そして2カ所のスタンプポイントに加えて各車記念撮影ポイントが設けられていたのだが、数日前からの天気予報ではかなりの高い降水確率が予想されていた。オープンエアを楽しんでいたエントラントはこの日は幌を立てることになった。

それでも、この夜行われたガラパーティでは「誰が降らせたんだろうね?」と笑い合う参加者たち。悪天候も思い出にしてしまう大らかさは、楽しさが勝っているからに他ならない。

そして迎えた3日目の最終日は、朝から晴れ渡り気温も一気に上昇。まるで演出でもしたかのように、強い日差しに南国ムードも最高潮のなかラストラン。ゴールの北谷フィッシャリーナ中央広場でチェッカーフラッグを受ける参加マシン、そして笑顔に溢れたエントラントたちの姿を見ることができた。

おおらかな雰囲気のなか、リゾート気分も楽しめるクラシックカーラリー「ジロ・デッリゾラ沖縄」は来年も同季節での開催を予定している。興味のある方は是非ともホームページをご覧いただきたい。

文:奥村純一 写真:奥村純一、沼田 亨

Words: Junichi OKUMURA Photography: Junichi OKUMURA, Toru NUMATA