RIZAPが運営するコンビニジム「chocoZAP」が、「女性専用店舗」「ちょこガチゾーン」「サードプレイス構想」の3つの新施策を導入し、利用動向の検証を開始することを3月24日に発表しました。更なる進化を目指し、“第2章”へのスタートを宣言した「chocoZAP」の挑戦とその背景について、メディア向けに行われた発表会で聞いてきました。

  • 女性専用店舗を出店し、利用動向の検証を開始した「chocoZAP」

    女性専用店舗を出店し、利用動向の検証を開始した「chocoZAP」

“発足と拡大”のフェーズから次なる“成長”のステージへ

2022年7月のブランド誕生以来、“カンタン・便利・たのしい”をコンセプトに、コンビニのように気軽に立ち寄れる新しいジムのスタイルを展開するchocoZAP。ジムとしての利用だけでなく、ランドリー、カラオケ、セルフエステなどのサービスを提供することで、運動を特別なものから身近なものへと変えてきました。

事業開始からわずか約3年でRIZAPグループ連結黒字化を達成。さらに先行投資の回収完了とともに、強固な収益基盤を確立したことを受け、発足と拡大のフェーズである“第1章”から、成長ステージとなる“第2章”が始動します。

第2章では、3つの新施策を一部店舗に導入し、数か月をかけて新サービスの検証を開始。次の標準サービスを生み出すための実証実験を行っていくといいます。

1つ目は、女性専用店舗の検証です。既存の女性向けジムでは、シニアをターゲットとした事業や、ヨガ教室などの単種目に特化した事業が多いことから、chocoZAPではSNSやアンケートに寄せられた会員の声を反映し、女性が安心して気軽に通えるジムとして女性専用店舗を出店。人からの視線が気にならない場所の配置、ピラティスや有酸素マシン、ヨガマットやストレッチエリアの設置など、幅広い年代の女性のニーズに応えるラインアップを導入し、利用動向や満足度を検証していくといいます。

  • マシンピラティス

    マシンピラティス

  • ストレッチエリア

    ストレッチエリア

発表会の会場となった「chocoZAP 東大赤門前店」は、3月24日よりオープンした女性専用店舗。ピンクを配色した外観に、広々とした店内にはエステと脱毛のマシンの設置や、女性の悩みや目指したい姿ごとに分かりやすい掲示物が設置されるなど、女性にとって嬉しいポイントが散りばめられていました。

女性専用店舗は、3月末時点で8店舗をオープンし、来月にかけて東京、神奈川、大阪、九州などにエリアを広げ、10店舗以上で検証を進める予定なのだそう。

2つ目は、フリーウェイトエリア「ちょこガチゾーン」の設置です。同社執行役員 chocoZAP事業責任者の村橋和樹氏によると、chocoZAPでは初心者がいかに足を運びやすいかを重要視しているため、これまでフリーウェイトのような“ガチな器具”を取り除いて運営してきたといいます。「ガチゾーンではなく“ちょこガチゾーン”ということで、バーベルではなくダンベルを用意し、今来ている方々とステップアップした時にもう少し頑張りたい方々のためにできることがないかを考え、“ちょこガチゾーン”を導入した」と背景について話します。

  • RIZAP株式会社 執行役員 chocoZAP事業責任者の村橋和樹氏

    RIZAP株式会社 執行役員 chocoZAP事業責任者の村橋和樹氏

ダンベルのほかにもベンチ台やケーブル、マルチプレスなどを配備した「ちょこガチゾーン」の導入店舗は、3月24日時点で関東圏を中心に6店舗ですでに展開中で、4月には4店舗の追加を予定するなど、10店舗以上で検証を行うといいます。

3つ目は、単なる運動の場所から、日常生活に溶け込む“第三の居場所”へと再定義する「サードプレイス構想」です。村橋氏は「自宅と職場の次に時間を使う場所になりたいと考えている。これまでのchocoZAPは、タイパのよさを重要視してきたが、お客様との共創モデルや地域社会の浸透を考えた時に、chocoZAPが生活のインフラになっている店舗が増えてきている。気軽に通えるところはぶらさずに、心地よさも追求する新たなチャレンジをしたいと考えていた」とそのこだわりについて明かしました。

サードプレイス空間にはゆっくり過ごせるソファ、読書や仕事ができる集中ブース、壁側に向かってマッサージチェアを配置するなど令和の公民館のように利用者が集う場の展開・検証を4月から開始するのだとか。

月額3,278円の手に取りやすい価格はそのままに、テクノロジーの知恵で居心地のよさを追求

発表会では、月額費に言及する場面も。村橋氏は「我々は事業開始以来、月額2,980円(税込3,278円)を維持してきた。もちろん物価高騰で苦労している部分はあるが、chocoZAPが健康の社会インフラになるために、テクノロジーの知恵を使って低価格を守っていきたい」と低価格を維持することを宣言。

無人ジムであるchocoZAPでは、これまでに清掃やメンテナンスなどの店舗運営を手伝うサポート会員による共創や定期巡回専門スタッフの配置、AIカメラによる安全確保やIoT空調システムによる温度の適正化など、テクノロジーと無人運営エコシステムの確立によって店舗の品質を高めてきました。

今後はAI店長エージェントが故障や汚れ、温度を管理し、自律型ジムへのアップデートを図るといいます。無人化に遅れをとりながらも人手不足が深刻化する日本において、あえて“スタッフを置かない”という効率追求やコスト削減だけでなく、共創とテクノロジーで無人運営エコシステムを創り、運用を通じて、社会的課題に挑戦する姿勢も示しました。

最後に村橋氏は「第2章は、次に何でお客様に還元するのかが非常に重要な局面ですし、新しいチャレンジによって今のお客様と新しいお客様に幸せになっていただくためのchocoZAPにしたい。今後は、昨日よりちょっといい存在になれるよう、検証の内容を皆様にお伝えしながら、一緒にchocoZAPを作り上げていきたい」と思いを述べました。