西日本鉄道は、「にしてつグループ 第17次中期経営計画」(2026~2028年度)を策定した。重点施策のひとつ「持続可能なモビリティネットワークの構築」をめざし、「西鉄貝塚線と地下鉄箱崎線の直通運転の実現に向けた検討」を進める方針を示している。
西鉄貝塚線は貝塚~西鉄新宮間を結び、福岡市東部の住宅地を沿線に抱える路線。福岡市地下鉄箱崎線は中洲川端~貝塚間を結び、一部列車で空港線(天神・西新方面)へ直通運転を実施している。両路線は貝塚駅で接続しているものの、現時点で相互直通運転を行っていないため、利用者は貝塚駅で乗り換える必要がある。
こうした中、JR九州が鹿児島本線(千早~箱崎間)に新駅「JR貝塚駅」を設置。2027年春の開業を予定しており、その後は貝塚駅周辺を中心に交通環境の変化が見込まれる。
現状では、JR線沿線から地下鉄箱崎線経由で福岡市中心部へ行く場合、千早駅で鹿児島本線から西鉄貝塚線に乗り換え、貝塚駅で地下鉄へ乗り継ぐルートが一般的とされるが、新駅開業後はJR貝塚駅から地下鉄の貝塚駅へ、徒歩での乗換えも選択肢に入る。西鉄貝塚線を経由する必要がなくなるため、その役割や位置づけに大きな変化が生じることも想定される。このような環境変化を見据え、「直通運転の実現に向けた検討」を打ち出した可能性もある。
実現すれば、福岡市中心部へのアクセス向上に加え、貝塚線の沿線価値向上も期待されるが、一方で車両規格や運行方式の違いなど、解決すべき課題も多い。現時点では検討段階にとどまるが、今後の具体化に向けた動きが注目される。
