「1人でやっているわけではない」――俳優の中島裕翔が語ったのは、作品づくりに向き合う自身の姿勢。テレビ朝日ドラマプレミアム『森英恵 Butterfly beyond』(21日21:00~)の会見に登壇した中島は、現場で大切にしている“コミュニケーション”や“チームワーク”について言及。自ら明るく振る舞う理由や、共演者やスタッフと作り上げる現場への思いを明かし、その仕事観を語った。
同作は、豊かな色彩かつ、優美なデザインで世界中の女性を魅了した森英恵が、戦後の混乱期、何もないところからデザイナーとして道を切り開いてきた、知られざる青春の半生を描く。会見には、英恵を演じた八木莉可子も登壇した。
森英恵の夫・森賢を演じた中島は、戦後すぐの昭和の時代において、常に妻を支える黒子に徹した賢という人物について、「賢さんを演じるうえで、資料などを探そうと思ったのですが、本当に全然出てこないんです。実際に脚本家の方が、ご子息に取材した内容などが台本に書かれていたのですが、それだけ表舞台に出ず、一歩下がって妻を支えることってなかなかできない。日本人らしいというか、モデストな部分があったんだと思います」と役柄を分析する。
そんな中島だが、現場では太陽のように明るく、ムードメーカだったという。初共演となった八木は「現場でもとても明るく、サラッとフォローしてくださるんです。私があるシーンで自分のセリフを一人で練習していると、スッと隣に来てくださって、賢さんのセリフを合わせてくれるんです」と撮影を回顧。「それも『やってあげますよ』なんて雰囲気は一切ない。自然と気を使わせないように気遣いをしてくださるんです。撮影現場では本当に助けていただきました」と中島に感謝を伝えた。
この八木の言葉に中島は照れくさそうな表情を浮かべた中島は、自身の仕事観について「基本的なことですが、コミュニケーションをしっかり取るようにしています」と告白。「実は自分も結構緊張しいなところがあるんです。でも、それを紛らわすために自分から明るく振る舞う瞬間って、人間誰しもあるじゃないですか。そのエネルギーをスタッフさんや周りの共演者の方に波及させていくと、自然と輪ができる感じがします」と語った。
さらに、「やはり映画やドラマって総合芸術なので、こういう作品を作るにあたって、いろんな部署の方がいろんな力を出しあってやっています」と話した中島。「そこでのチームワークをすごく大切にしたいですし、『1人でやっているわけではない』ということを自分にも認識させつつ、みんなで一緒に物を作っていこうと同じスタートラインに立とうと心がけています」と自身のポリシーを述べていた。

