放課後NPOアフタースクールは、2026年3月17日、全国の小学生の子どもを持つ保護者2,283人を対象に実施した「子どもの放課後の過ごし方や満足度、学童保育の退所実態に関する独自調査」の結果を発表した。本調査は2025年12月17日に、調査会社が保有するインターネットパネルを用いたWEB調査方式で行われたもの。

  • 子どもの放課後の過ごし方や満足度、学童保育の退所実態に関する独自調査

    子どもの放課後の過ごし方や満足度、学童保育の退所実態に関する独自調査

共働き世帯の増加により放課後の居場所へのニーズは高まっているが、待機児童数は約1.6万人規模と受け皿不足が課題だ。小学1年生の早い段階での退所実態や、放課後の過ごし方が子どもの意欲や保護者の安心感にどう影響するかを明らかにするため、本調査を実施した。

学童保育の退所ピークは小3、最多理由は「行きたくないから」

  • 退所時期・理由1

    退所時期・理由1

公立学童保育の退所時期は「小学3年生」(32.9%)が最も多いが、小学1年生でも約2割、そのうち4-6月の早い段階で「小学1年生 4-6月」(9.6%)が退所している。

  • 退所時期・理由2

    退所時期・理由2

  • 退所時期・理由3

    退所時期・理由3

学童保育を退所した具体的な理由を尋ねたところ、最も多かったのは「子どもが行きたがらなくなった(子ども本人の意思)」(42.3%)であった。次いで「子どもの成長に伴い、必要なくなった(留守番ができるようになった等)」(28.2%)、「(習い事など)他にやりたいことができた」(26.5%)、「友達が辞めたから」(15.7%)、「活動内容が子どもに合わなかった」(14.7%)と続く。

  • 退所時期・理由の自由回答

    退所時期・理由の自由回答

自由回答では、退所の背景として「活動内容がマンネリ化している」「高学年になっても低学年と同じ遊びしかできず、つまらないと言い出した」といった、成長に伴う活動内容のミスマッチを指摘する声が目立った。また、「外遊びができない」「おやつが選べない」といった過ごし方の選択性の低さや、「騒がしくて落ち着かない」といった音環境への不満も理由に挙げられている。こうした質の向上が伴わなければ、安定的な居場所として機能しにくい実態が見て取れる。

学童保育退所後は「自宅で留守番」が増加、保護者はデジタルの偏りを懸念

  • 退所後の過ごし方と影響

    退所後の過ごし方と影響

学童保育退所後の過ごし方は「自宅で留守番」(38.5%)が最も多く、全体平均と比較して17.4pt高い。週4日以上留守番をする子どもは20.4%に上り、5人に1人が頻繁に留守番をしている実態が明らかになった。また、子どもの自己肯定感(自分のことが好きだ)について、全体では83.8%が肯定回答(とてもあてはまる+まああてはまる)となった。

  • 放課後の選択要因と満足度2

    放課後の選択要因と満足度2

保護者は留守番中の過ごし方について、「テレビ・動画視聴やゲームなど、デジタルに偏る」(65.7%)ことを最も懸念している。次いで「ダラダラ過ごしてしまう」(54.4%)、「学習習慣が身につかない」(35.7%)といった声が上がっている。

放課後の過ごし方とチャレンジ意欲の関係

  • 放課後の過ごし方

    放課後の過ごし方

メインの放課後の過ごし方別にみると、「祖父母・親戚の家」が92.1%、「塾・学習系の教室」が89.8%と高い。一方、「自宅で留守番」は74.8%に留まり、全体を下回っている。

  • 子どものチャレンジ意欲

    子どものチャレンジ意欲

チャレンジ意欲(難しいことや、やったことのないことをやってみたい)についても、全体では61.1%が肯定回答となった。過ごし方別では「児童館」が72.9%と高いのに対し、「自宅で留守番」は46.8%と低い傾向が見られた。