
毎日の買い物や子どもの送迎など、生活の中で車が欠かせないご家庭も多いでしょう。そうした中での燃料費の上昇は、家計にとって見過ごせない問題となっています。
最近は、これまでにない水準のガソリン価格に戸惑う声も増えています。中東情勢の影響も報じられており、「この先どうなるのだろう」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、ガソリン価格が上昇している背景と家計への影響、そして日々の暮らしの中で取り入れやすい対策をご紹介します。
◆ガソリン価格上昇の背景と家計への影響
現在、ガソリン価格が上昇している背景には、中東情勢の緊迫化による原油価格の上昇があります。
日本は原油の9割以上を中東からの輸入に頼っているため、この影響を大きく受けやすく、結果として国内のガソリン価格が上昇しました。
仮にガソリン価格が1L200円まで上がると、月50L給油する家庭では、2026年3月9日時点の平均価格(資源エネルギー庁・石油情報センター・約162円)と比べて年間で約2万2800円の負担増となります。さらに、燃料費の上昇は物流コストにも影響し、食品や日用品の値上げにつながる可能性もあります。
こうした負担を抑えるため、政府は「緊急的激変緩和措置」を実施する方針です。ガソリン価格が全国平均で170円程度を超えそうな場合には、それ以上の上昇を抑えるための補助が行われる予定です。
参照:燃料油価格定額引下げ措置 経済産業省 資源エネルギー庁
◆家計を守るための4つの方法
ガソリン価格の上昇は、原油価格や国際情勢の影響を受けるため、私たち個人でコントロールすることはできません。ただし、日々の使い方や支払い方法を見直すことで、家計への影響をやわらげることは可能です。
◇ガソリン価格上昇から家計を守る方法1:給油の頻度を見直す(使用量を減らす)
近距離の移動をまとめる、不要な車利用を控えるなど、まずは「使う量」を減らすことが基本です。毎月の支出としてガソリン代の「上限」を決めておくことで、無意識の使い過ぎを防ぎましょう。
◇ガソリン価格上昇から家計を守る方法2:支払いアプリやクレジットカードを徹底活用
特定のスタンドと提携したカードや、PayPay・d払いなどのアプリ、公式LINEの割引パスワードなどを積極的に使いましょう。1L当たり3~7円の割引が受けられるケースが多く、これらの「値引き施策」をうまく併用することが賢い防衛策になります。
◇ガソリン価格上昇から家計を守る方法3:走行ルートの最適化と「移動手段」の使い分け
渋滞は燃費を著しく悪化させます。ナビアプリで最短・最速ルートを選び、混雑時を避けて走りましょう。また、近所への買い物は「自転車・徒歩・公共交通機関」に切り替えるなど、車を使わない選択も効果的です。
◇ガソリン価格上昇から家計を守る方法4:家計の支出に「優先順位」をつける
ガソリン代が必要経費である以上、増えた分は他の費用で相殺するしかありません。200~300円の買い物であっても「本当に今必要か」と立ち止まる習慣をつけましょう。
ガソリン代の増加分を、日々の小さな支出の優先順位の見直しでカバーする視点が、家計全体のバランスを守ります。
◆まとめ
今回のガソリン高騰については、国による「緊急の補助金」も始まりますので、まずは落ち着いて状況を見守りましょう。
ただ、この状況がこの先どれくらい続くかは、まだ誰にも分かりません。時間がたつにつれて、ガソリン代だけでなく、いろいろなものの値段に影響が出てくる可能性もあります。
今のうちから自分たちで工夫できる「ガソリンの使い方」や「お金の優先順位」を少しずつ見直すなど、できることから家計を守る準備を始めていきましょう。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
文=舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)