(左から)阪神の能登嵩都、藤川球児監督、今朝丸裕喜(写真:産経新聞社)

 

 今季も豊富な投手陣を揃える阪神タイガース。才木浩人に村上頌樹、大竹耕太郎といった2桁勝利経験のある先発陣が名を連ねる中、未来のエースになり得る若手投手も多く在籍する。昨季にファームで5勝0敗の成績を残した高卒2年目右腕も、エース候補の一人だ。(文・シモ)[1/6ページ]

未来を担う高卒2年目右腕

今朝丸裕喜

[caption id="attachment_244560" align="alignnone" width="530"] 阪神タイガースの今朝丸裕喜 (写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・年齢:19歳

・経歴:報徳学園高

・ドラフト:2024年ドラフト2位

・2025年二軍成績:12試合登板、5勝0敗、防御率4.24

 

 今季でプロ2年目の今朝丸裕喜は、次世代のエース候補だろう。

 

 報徳学園高時代の2年春と3年春の選抜甲子園に出場し、2年連続でチームを準優勝に導いた今朝丸。長身から投げ下ろす角度のある140キロ台後半の直球とフォークを武器に、強気に打者の懐を突く投球スタイルが特徴だ。

 

 昨季の今朝丸は、5月22日のオリックスとの二軍戦でプロ初先発を果たすと、3回無失点の好投。6月29日の中日戦では、7回4安打1失点の快投を見せるなど、二軍では印象に残る投球を見せた。

 

 

 

 また、ウエスタン選抜として、フレッシュオールスターゲームにも出場。1回2安打2失点ながら、力強い直球と変化球で2奪三振を奪った。

 

 春季キャンプは宜野座スタートとなり、途中で具志川組に合流となったが、2月23日の日本ハム戦では1回1/3をパーフェクトに抑えた。

 

 今季の一軍デビューも期待される今朝丸。慣れ親しんだ甲子園球場の舞台で、堂々のピッチングを見せる姿を見たい。

 今季も豊富な投手陣を揃える阪神タイガース。才木浩人に村上頌樹、大竹耕太郎といった2桁勝利経験のある先発陣が名を連ねる中、未来のエースになり得る若手投手も多く在籍する。昨季にファームで投手4冠を記録した右腕にも、大きな期待がかかる。(文・シモ)[2/6ページ]

 

期待のイースタン4冠右腕

能登嵩都

[caption id="attachment_254098" align="alignnone" width="530"] 阪神タイガースの能登嵩都(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・年齢:24歳

・経歴:旭川大高−桐蔭横浜大−オイシックス

・ドラフト:2025年ドラフト5位

 

 昨季のドラフト5位で入団した能登嵩都は、入団1年目から結果を残しそうな予感である。

 

 旭川大高(現・旭川志峰高)時代の3年夏の甲子園で、現在東京ヤクルトスワローズに所属する奥川恭伸と投げ合い、注目を浴びた能登。

 

 2024年に新潟アルビレックス(現:オイシックス新潟アルビレックスBC)に入団すると、イースタン・リーグで35試合に登板して5勝4敗、防御率4.88の成績を残す。

 

 

 

 続く昨季は、23試合に登板して、12勝4敗、防御率2.60、102奪三振をマーク。最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振の4冠を達成した。

 

 昨季の能登は2024年には83回を投げて52だった四球が、128回を投げて50。与四球率が、5.64から3.50に改善している。タイトルを獲得した要因の一つだろう。

 

 最速150キロの速球と、大きく縦に割れるカーブが武器の能登。二軍戦とはいえ、一軍にもっとも近い舞台で成績を残しているのは大きな強みだ。

 

 春季キャンプでは具志川でのスタートとなったが、一時は宜野座組に合流した。オープン戦でアピールをして、開幕一軍入りを掴みたい。

 

 今季も豊富な投手陣を揃える阪神タイガース。才木浩人に村上頌樹、大竹耕太郎といった2桁勝利経験のある先発陣が名を連ねる中、未来のエースになり得る若手投手も多く在籍する。高卒4年目を迎えるサウスポーも、将来のエース候補だろう(文・シモ)[3/6ページ]

 

未来の左腕エース候補

門別啓人

[caption id="attachment_209535" align="alignnone" width="530"] 阪神タイガースの門別啓人(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:左投左打

・年齢:21歳

・経歴:東海大札幌高

・ドラフト:2022年ドラフト2位

・2025年一軍成績:12試合登板、2勝3敗、防御率4.43

 

 今季でプロ4年目の門別啓人には、そろそろ期待通りの活躍を見せてもらいたい。

 

 昨季は開幕ローテーション入りを果たすと、4月6日の巨人戦で5回2/3を投げて、5安打無失点でプロ初勝利。最速144キロの直球と変化球のコンビネーションでうまくタイミングを外しながら、巨人打線に的を絞らせなかった。

 

 5月28日のDeNA戦では、5回8安打無失点で2勝目をマーク。走者を背負う場面が多かったが、要所を締めてDeNA打線を抑え込んだ。

 

 

 

 しかし、この試合を最後に中継ぎでの登板が多くなり、勝ち星を積み上げられずにシーズン終了となった。

 

 昨季の門別は、対右の被打率が.324、対左の被打率が.306。対右打者の真ん中に投じた被打率は.556、真ん中左寄りの被打率が.435、真ん中高めは.417と高い被打率である。

 

 また、昨季打たれた5本の被本塁打のうちの4本は、ストレートを投じた時だ。門別の課題は、ストレートに磨きをかけることだろうか。

 

 新たなフォームを模索しながら、阪神先発陣の一角に再び名乗りをあげられるよう奮闘している。

 今季も豊富な投手陣を揃える阪神タイガース。才木浩人に村上頌樹、大竹耕太郎といった2桁勝利経験のある先発陣が名を連ねる中、未来のエースになり得る若手投手も多く在籍する。昨季に一軍で防御率0.00を記録した右腕は、今季の飛躍に期待がかかる。(文・シモ)[4/6ページ]

 

一軍で“失点ゼロ”の育成出身右腕

早川太貴

[caption id="attachment_215839" align="alignnone" width="530"] 阪神タイガースの早川太貴(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・年齢:26歳

・経歴:北海道大麻高 - 小樽商科大 - ウイン北広島

・ドラフト:2024年育成選手ドラフト3位(阪神)

・2025年一軍成績:3試合登板、2勝0敗、防御率0.00

 

 今季でプロ2年目の早川太貴は、先発として大きく飛躍する予感である。

 

 昨季は7月13日に一軍の支配下登録を勝ち取ると、中継ぎ登板を経て8月27日のDeNA戦で一軍初先発。5回を2安打無失点に抑えて、球団初の育成ルーキー初勝利をマークした。

 

 続く9月19日のDeNA戦では、6回6安打無失点で2勝目。先発した2試合すべてで、結果を残した。

 

 

 

 昨季はストレート、スライダー、ツーシーム、チェンジアップなどの球種を駆使して、DeNA打線を抑え込んだ早川。対DeNA戦2試合の登板での防御率は、0.00。被打率は.216と無類の強さを見せていた。

 

 投球での約40%の割合を占める早川のストレートの被打率は、.154を記録。球速は決して速くないが、軸足を深く沈み込ませる独特なフォームに各打者がタイミングを狂わされる場面が多く見られた。

 

 春季キャンプでは、宜野座スタートを勝ち取り、ブルペン投球ではバランスを気にしながら投げ込んでいた。

 

 今季はDeNA以外のチームからも勝ち星を積み重ね、次世代のエースとして昨季を上回る成績を残してもらいたい。

 今季も豊富な投手陣を揃える阪神タイガース。才木浩人に村上頌樹、大竹耕太郎といった2桁勝利経験のある先発陣が名を連ねる中、未来のエースになり得る若手投手も多く在籍する。プロ1年目の昨季に先発・リリーフの両輪で活躍したドラ1左腕は、未来の阪神投手陣を担う存在だ。(文・シモ)[5/6ページ]

 

先発・リリーフで活躍のドラ1左腕

伊原陵人

[caption id="attachment_209532" align="alignnone" width="530"] 阪神タイガースの伊原陵人(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:左投左打

・年齢:26歳

・経歴:智弁学園高 - 大阪商業大 - NTT西日本

・ドラフト:2024年ドラフト1位

・2025年一軍成績:28試合登板、5勝7敗、1ホールド、防御率2.29

 

 昨季、一軍で先発・中継ぎとして経験を積んだ伊原陵人。今季の成長に注目である。

 

 ルーキーイヤーの昨季は、開幕一軍入りを果たした伊原。3月30日の広島戦で中継ぎとしてプロ初登板すると、2回1安打無失点と上々のデビューを飾った。

 

 しばらくは中継ぎとして実績を積んでいた伊原だったが、4月20日の広島戦で先発の機会が回ってくる。この試合で伊原は、5回4安打無失点の好投を見せてプロ初勝利を挙げた。

 

 

 

 その後も先発として、5月に2勝、6月に2勝と順調に勝ち星を積み重ねていったが、以降は6連敗と勝ち星に恵まれず、中継ぎへ配置転換となった。

 

 6月までの防御率が平均して1点台だったが、7月以降は4点台の防御率と低下。今季の伊原の課題は、夏場を乗り切る体力だろう。

 

 ルーキーイヤーの昨季に続いて、今季も2年連続で春季キャンプの宜野座組に選ばれた伊原。キャンプでは精力的に投げ込み、開幕に向けて気合い十分である。

 

 昨季の経験を元に、先発として大きく飛躍してもらいたい。

 今季も豊富な投手陣を揃える阪神タイガース。才木浩人に村上頌樹、大竹耕太郎といった2桁勝利経験のある先発陣が名を連ねる中、未来のエースになり得る若手投手も多く在籍する。昨季に一軍デビューを果たした高卒4年目右腕は、今季の一軍定着が期待される。(文・シモ)[6/6ページ]

 

一軍定着を目指すプロ4年目右腕

茨木秀俊

[caption id="attachment_244559" align="alignnone" width="530"] 阪神タイガースの茨木秀俊(写真:産経新聞社)

[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・年齢:21歳

・経歴:帝京長岡高

・ドラフト:2022年ドラフト4位

・2025年一軍成績:2試合登板、0勝0敗、防御率0.00

 

 今季でプロ4年目の茨木秀俊は、次世代のエースとして名乗りをあげられるだろうか。

 

 力強い直球と、2種類のスライダーが武器の茨木。

 

 プロ3年目には二軍で22試合に登板して、7勝4敗、防御率3.64の成績をマークするも、一軍登板はなしに終わった。

 

 

 

 それでも、昨季はシーズン終盤の9月21日に一軍初昇格を果たすと、同日のヤクルト戦で0-8の6回の場面で中継ぎ登板。強気の投球で、2回を無失点に抑えた。

 

 同27日の中日戦では8回に登板し、2/3を投げて無失点に抑えた。

 

 今季1月には、湯浅京己と小幡竜平と共に合同自主トレを行った茨木。

 

 捕手を立たせての投球練習の際には、ボールの質を確かめながら投げる姿が印象的であった。また、湯浅に体重移動を教わる場面も見られた。

 

 昨季は中継ぎでの登板だったが、今季は希望する先発枠を勝ち取るべく気合十分である。

 

 連覇を狙うチームにあって、若い茨木の力は必要だ。先発デビューは今季のいつになるか。期待を込めて待ち続けたい。

 

 

【了】