全国の避難生活経験者300名を対象に、医療法人社団鉄結会が実施した調査によると、64.0%が避難所で何らかの皮膚トラブルを経験したことが明らかになった。
最も多かった症状は「湿疹・かぶれ」で42.3%、続いて「傷・擦り傷の悪化」が31.7%となり、避難所という特殊な環境下では、日常生活以上に皮膚への負担が大きい実態が示された。
災害時のスキンケア用品の備えについては、87.3%が「不十分だった」と回答し、十分に準備していたと感じる人は1割強にとどまった。
また、傷の正しい処置方法を「詳しく知っている」と回答したのはわずか23.7%で、より有効とされる湿潤療法(傷を乾燥させず、適度な湿度を保ちながら治癒を促進する治療法。痛みを軽減し、傷跡を残りにくくするとされる)の認知度が低い現状も浮かび上がった。
さらに、災害時のスキンケア・傷の処置に関する情報を「事前に得ておきたい」と回答したのは92.0%に達しており、多くの人が次の災害に備えるための知識を求めていることがわかる。
調査全体を通して、避難所で起こりやすい皮膚トラブルの実態と、適切なケア方法の周知不足が示唆される結果となった。




