三井住友カードは5日、デジタル金融サービス「Olive」における新サービスを紹介するとともに、新CMを公開した。 Oliveはサービス開始から3年でアカウント数は700万を突破し、さらなる拡大に向けて矢継ぎ早にサービスを強化している。特に今回はPayPayとの協業にもとづく機能追加があり、直近の新サービスが解説された。

  • Oliveの最新アップデートは、PayPayとの連携が注目。写真はOliveの新CMに出演する吉高由里子さん(中央)、津田篤宏さん(左)、宮川大輔さん

    Oliveの最新アップデートは、PayPayとの連携が注目。写真はOliveの新CMに出演する吉高由里子さん(中央)、津田篤宏さん(左)、宮川大輔さん

PayPay残高の無料出金などOlive最新のアップデート

Oliveはこの3年間、サービスの進化に注力してきたが、4年目を迎えるにあたり新たに「おかねのまわりを、やさしくしたい」という新テーマを設定した。同社のマーケティング本部長の伊藤亮佑氏は、「お客様の暮らしを豊かにするお手伝いをしたいというOlive本来の目的に立ち返ってテーマを設定した」と話す。

  • 三井住友カードの伊藤亮佑氏

    三井住友カードの伊藤亮佑氏

  • 新たなテーマは「おかねのまわりを、やさしくしたい」

    新たなテーマは「おかねのまわりを、やさしくしたい」

その新テーマを設定した新サービスとして紹介されたOliveのアップデートは4つ。1つ目がPayPayとの連携だ。

  • 4つのアップデート

    4つのアップデート

三井住友カードがソフトバンク・PayPayとの業務提携を発表した際には、PayPayでのOlive優遇が発表されていた。今回の連携により、三井住友カードユーザーであれば、PayPayアプリにカードを登録し、チャージ手数料などは不要でPayPayでの支払いに利用できる。今後、PayPayは他社カードの利用に制限が加わる予定となっているが、三井住友カードはPayPayカードと同様の扱いで利用が可能になる。

  • 三井住友カードのユーザーは、PayPayカードと同じ扱いとなり、PayPayに紐付けて手数料無料で支払いができる

    三井住友カードのユーザーは、PayPayカードと同じ扱いとなり、PayPayに紐付けて手数料無料で支払いができる

3月24日からはVポイントとPayPayポイントの相互交換が始まる。利用先でどちらか一方の加盟店しかなくても、相互交換ができるため、ユーザーの利便性が向上する。

Oliveのフレキシブルペイでは、複数の支払い方法を切り替えてカード決済ができるが、その中でPayPay残高が選択できるようになる。Oliveの決済機能を使って、世界中のVisa加盟店でPayPay残高が使える点がメリットだ。

今後、三井住友銀行アプリと三井住友カードのVpassアプリにおいてPayPay機能を搭載する。PayPayのチャージ・残高確認・出金機能も追加される予定となっており、さらにPayPay残高から三井住友銀行への出金は手数料無料となる。

  • PayPay残高をOliveフレキシブルペイで設定できる。さらにOliveのアプリ側にもPayPay機能を実装。特に出金が無料化されるのはポイントだ

    PayPay残高をOliveフレキシブルペイで設定できる。さらにOliveのアプリ側にもPayPay機能を実装。特に出金が無料化されるのはポイントだ

2つ目は家計管理サービスの「マネーフォワードME」との連携で、Oliveのアプリ上でマネーフォワードMEを使った家計管理が可能になる。伊藤氏は、「Oliveだけではすべてのニーズに応えることは難しい」と指摘。住宅ローンや給与振り込みなど他行口座を使っていてもOliveアプリで明細を確認できるようにした。

  • Olive上でマネーフォワードMEによる資産管理が可能

    Olive上でマネーフォワードMEによる資産管理が可能

さらに、他行の口座の明細確認だけでなく、他行口座を選んで簡単に送金できる機能も実装する。Oliveでも送金無料回数はあるが、個人宛の10万円以下の送金で宛先口座が対応していれば自動的に「ことら送金」が選択され、何度でも無料で送金できるという使い勝手のよいUIを実現する。

  • マネーフォワードMEによって他行の残高も確認しながら、設定した口座に対して送金ができる

    マネーフォワードMEによって他行の残高も確認しながら、設定した口座に対して送金ができる

  • ことら送金を使うことで10万円までなら無料で何度でも送金可能。自動でことら送金になるので手軽

    ことら送金を使うことで10万円までなら無料で何度でも送金可能。自動でことら送金になるので手軽

3つ目はSBI証券との投信クレカ積立における「Vポイント上乗せプラン」。基本の付与率は一般カード最大0.5%、ゴールド最大1.0%、プラチナプリファード最大3.0%だが、Oliveの0円普通預金残高100万円ごとに0.1%を追加し、最大0.5%まで上乗せする。

  • 3月時点で月間積立金額が1000億円を超える見込みとなった三井住友カードとSBI証券の投信クレカ積立

    3月時点で月間積立金額が1000億円を超える見込みとなった三井住友カードとSBI証券の投信クレカ積立

  • Oliveの預金残高に応じてポイントを上乗せ。金利のある世界になったことで、預金獲得も重視する

    Oliveの預金残高に応じてポイントを上乗せ。金利のある世界になったことで、預金獲得も重視する

4つ目は、ソフトバンクのグループ会社との提携による「Oliveヘルスケア」の提供だ。

アンケートでは、シニア世代の不安や悩みはお金と健康にまつわるものが多い。Oliveのユーザーは半数が20代以下で現役世代が多いが、「健康で安心して資産形成や日々の買い物を楽しんでもらいたい」(伊藤氏)という観点から、非金融サービスとしてのヘルスケアサービスを提供する。

  • シニア世代の悩みは健康とお金

    シニア世代の悩みは健康とお金

複数のメニューが用意されるが、例えば24時間365日相談できる「健康医療相談チャット」や最短5分で受診可能な「オンライン診療」が利用可能。オンライン診療では処方箋も発行され、自宅近くの薬局や郵送でも薬が受け取れる。Olive会員であれば、一般カードで2カ月、ゴールドで最大6カ月、プラチナプリファードで最大12カ月、実質無料で利用できるほか、Vポイントアッププログラムの対象となる。

  • 24時間365日利用できる健康医療相談チャット

    24時間365日利用できる健康医療相談チャット

  • 夜間でも休日でも利用できるオンライン診療

    夜間でも休日でも利用できるオンライン診療

ソフトバンクとの提携では、さらに保険分野での協業も想定されており、伊藤氏はヘルスケアサービスの中で保険サービスを提供することを検討していると話した。

  • Olive会員は実質無料で最大12カ月まで利用可能

    Olive会員は実質無料で最大12カ月まで利用可能

伊藤氏は、今後も新テーマに沿ったサービスを続々とリリースする予定とアピール。SMBCグループの内外を問わず、様々な企業と連携するとともに、ユーザーのニーズを吸い上げてサービスを強化していく考えを示している。