三井住友トラストクラブは3月5日に「ダイナースクラブ 新サービス説明会」を開催し、2026年度の企業戦略・方針、さらに4月から提供を開始する新サービスについて発表した。伝統と革新のバランスを取りながらも成長に向けた新たなチャレンジを続け、ダイナースクラブが提供する食・健康・体験価値がさらに高い次元に引き上げるとのことだ。

  • ダイナースクラブが新サービス説明会を開催

    ダイナースクラブが新サービス説明会を開催

一人ひとりに寄り添った価値提供で差別化

三井住友トラストクラブ 代表取締役社長の五十嵐幸司氏が企業戦略と方針について話した。

  •  三井住友トラストクラブ 代表取締役社長 五十嵐 幸司氏

    三井住友トラストクラブ 代表取締役社長 五十嵐 幸司氏

ダイナースクラブは、昨年グローバルで75周年、日本で65周年を迎えた。10月には三井住友トラストカードと統合、これによりさらに会員数が増加し会員基盤が大幅に拡大したとし、「(会員拡大は)事業規模の拡大であると同時に、私たちの企業理念であります、"おもてなしの心で価値ある体験をお届けし、豊かな人生の出会いをつないでいく"ための基盤が整ったということでもあります」と語った。

  • ダイナースクラブ プレミアムメタルカード

    ダイナースクラブ プレミアムメタルカード

近年、クレジットカードサービスを提供する各社が富裕層向けの体験企画やサービス強化に注力し、会員が求める体験価値の水準も年々高まっている。その中でもダイナースクラブは、日常から特別な日まであらゆるシーンをカバーする体系的なサービス設計と規模や独自性にこだわり、一人ひとりに寄り添った価値提供を大切にすることで差別化を図っている。

  • 歴代のダイナースクラブカード

    歴代のダイナースクラブカード

  •  1960年頃に登場したばかりの紙製カードは表紙に会員番号と指名を記載し、中には加盟店一覧が印字されていた

    1960年頃に登場したばかりの紙製カードは表紙に会員番号と指名を記載し、中には加盟店一覧が印字されていた

五十嵐氏は2026年度に予定されている主要な取り組みについて「3月からサービス品質の維持向上と会員様へのより充実した特典の提供を目指して、年会費を改定させていただきました。さらに4月からは全24種の新たなサービスをスタートいたします。新サービスは会員の皆さんや市場において今求められているサービスを多角的に分析し、優待サービスを組成しております」とアピール。

5月にはホテルニューオータニと提携した新プレミアムカードの発行も予定している。新プレミアムカードでは、コンシェルジュなどのダイナースクラブプレミアムカードの上質なサービスに加え、フリーステイやお部屋のアップグレードの特典など、ニューオータニでの特別なサービスが享受できるという。

食・健康・タイパ・効率化が充実した新サービス

続いて、三井住友トラストクラブ サービス企画部長の天本裕氏が登壇。

  •  三井住友トラストクラブ サービス企画部長 天本裕氏

    三井住友トラストクラブ サービス企画部長 天本裕氏

ダイナースクラブは長きにわたり会員様のライフスタイルを支えてきたものの、「今、市場環境は大きく変化している」とし、天本氏は「ここ数年でゴールドカードが一般化し、プラチナカードも増加しました。同時に富裕層の価値観も変化しております。体験の質やストーリーへの共感といった目に見えないことへの関心、さらに健康やウェルビーイングへの意識も高まっています」と話す。

  •  ダイナースクラブが新サービスを実施するに至った背景

    ダイナースクラブが新サービスを実施するに至った背景

そこで原点回帰し、ダイナースクラブのメイン層である個人事業主や企業オーナーに対し、"ダイナースクラブならではの、かゆいところに手が届くサービス"の提供、さらに加盟店との共創に注力すべく、新サービスを展開することとなったという。

まずは、ダイナースクラブの起源でもあるグルメ・食サービスについて。これまでの会員とのコミュニケーションを通じ、会員が求めているものは、単なる評価点や話題のお店を紹介することではなく、料理の背景にあるストーリーの提供であると感じたと話し、「本当に価値のあるレストランの出会いは一度きりで終わらせるには惜しく、継続的な関係を築いていきたいと思っている方も多い」とし、一方でレストラン側も原材料が高騰する中でもこだわり抜いた1皿を提供するからこそ、そのこだわりに共感してくれるお客様に来ていただきたいと考えている」と話す。

両者を結ぶ架け橋となることを目指した新サービスのうちのひとつが「My Taste fromダイナースクラブ」で、継続的な関係を経済面から後押しするため、レストランでの利用金額に応じ最大20%のキャッシュバックが行われる。年間では最大2万円、プレミアムカード会員は年間最大4万円がキャッシュバックされる。

他にもプレミアムカード会員限定で、予約が取りづらい厳選レストランでの特別なダイニング体験も実施。さらに従来からの人気サービスである、コース料理を2名以上で利用すると1名分のコース料金が無料になる「エグゼクティブダイニング」も拡大。海外店舗も追加でされ、4月からはハワイ・シンガポール・台湾の対象レストランも追加される。また、国内のカジュアル店舗も拡充され、今後は様々なシーンで利用できるようになるという。

  •  グルメ・食サービス

    グルメ・食サービス

世帯年収が高いほど健康や心の豊かさへの投資意識が高く、コストをかけても時間を生み出す行動を徹底しているというデータから、ウェルネスサービスも拡大する。GDOゴルフ場の予約割引や、オーディオブックやRIZAP、YOYOGI⁻PARKの特別優待など、より健康への一歩を踏み出すための後押しをしてくれる。

  • ウェルビーイングサービス

    ウェルビーイングサービス

ほかにも"タイパ・効率化サービス"として、外部に委ねられることはプロの力を借り、生まれた時間を家族と過ごす時間に使うニーズに応えるサービスも拡充。たとえばタクシーアプリ「S.RIDE」の特別優待や、プレミアム冷凍グルメ通販サービス「mitaseru」の特別優待などが登場する。

  •  タイパ・効率化サービス

    タイパ・効率化サービス

ダイナースクラブカードの年会費は2万9,700円だが、上記で紹介したキャッシュバックや優待サービスをフル活用すれば年間で31万2,600円もの価値があると天本氏は解説。既存の人気サービスも含めればさらに経済価値は高まると話す。

  •  年会費は2万9,700円だが、年間で31万2,600円もの価値があると天本氏

    年会費は2万9,700円だが、年間で31万2,600円もの価値があると天本氏

ダイナースクラブカードを利用することでより豊かな日常が期待できそうだ。