ブレインスリープは、睡眠実態に関する「睡眠偏差値」調査の結果を2026年3月4日に発表した。調査は2026年1月、全国47都道府県の男女10,000人を対象にWebで実施されたもの。

  • ブレインスリープ「睡眠偏差値」調査

    ブレインスリープ「睡眠偏差値」調査

ブレインスリープは2020年から「睡眠偏差値」調査を継続実施しており、2026年で7年目となる。睡眠時間や睡眠習慣、睡眠負債、生産性、ストレス、SASリスクなどを総合的にスコアリングし、日本人の睡眠実態を可視化している。

平均睡眠時間は「6時間41分」、過去ワースト2位に悪化

  • 平均睡眠時間

    平均睡眠時間

2026年の平均睡眠時間は「6時間41分」となった。前年の6時間50分から減少し、調査開始以降で2020年に次ぐ過去ワースト2位となった。改善傾向は反転し、再び悪化に転じた。健康維持の目安やOECD加盟国平均の8時間28分と比較しても、大きく下回る水準が続いている。

背景には就寝時刻の後退や残業時間の増加傾向が確認された。企業の出社回帰に伴う通勤時間や業務時間の長時間化が、生活リズムに影響している可能性が示唆された。

20代は唯一「7時間超」、睡眠優等生の一方で寝だめ傾向も

  • 各年代の睡眠時間と就寝/起床時間

    各年代の睡眠時間と就寝/起床時間

20代は全世代で唯一、平均睡眠時間が7時間を超えた。睡眠に対する意識や行動では、「忙しくても睡眠時間の確保を優先する」「睡眠に関する情報を積極的に収集している」「睡眠のための支出や工夫を行っている」「就寝前の行動を睡眠のために調整している」「今後も睡眠のために時間やお金を投資してよい」の全項目で、最も高い水準を示した。

過去1か月間で「睡眠で休養がとれている」と回答した割合も20代が最多となった。睡眠の質が「非常によい・よい」(53.8%)、睡眠時間が「非常によい・よい」(56.3%)と、主観評価も高い。一方で起床時刻は最も遅く、平日と休日の睡眠時間差が大きい。

  • 平日と休日の睡眠時間の差

    平日と休日の睡眠時間の差

休日に「2時間以上」延長する割合が他年代より有意に高く、週末に睡眠を取り戻す寝だめ型リズムの傾向がみられた。

約8割が疲労を実感、解決策1位は「睡眠」

  • 疲労を感じている人の割合

    疲労を感じている人の割合

直近1か月で「いつも疲れた」「しばしば疲れた」「ときどき疲れた」と回答した人は「約8割」となった。

睡眠の質別にみると、「非常によい」「よい」と回答した層では疲労感が低く、「悪い」「非常に悪い」となるにつれて疲労を感じる割合が上昇した。

  • 疲労への対処法

    疲労への対処法

疲労への対処法で最も多かったのは「睡眠をとる 早く寝る その場で横になる」となり、多くの人が疲労回復の第一手段として睡眠を選んでいる実態が示された。

パフォーマンスに最も影響するのは「睡眠」の総合要因

  • 日中のパフォーマンスに影響を与える要因

    日中のパフォーマンスに影響を与える要因

日中のパフォーマンスに影響を与える要因は、「心の安定」(21.3%)や「睡眠の質」(16.3%)が上位だった。睡眠の量・質・規則性を合算すると30.6%となり、単一の生活領域としては最も高い割合となった。

  • 睡眠時間と規則性のパフォーマンスの違い

    睡眠時間と規則性のパフォーマンスの違い

  • 睡眠時間とパフォーマンスの違い

    睡眠時間とパフォーマンスの違い

睡眠時間が規則的な群は、不規則な群よりも身体・心・脳の各スコアが高い傾向を示した。特に「7〜8時間」を規則的に確保している層が、すべての指標で最も高い結果となった。

良い睡眠の効果は男女で共通、体感は女性がやや高い

  • 良い睡眠が取れた日の翌日の変化

    良い睡眠が取れた日の翌日の変化

良い睡眠による日中変化で最も多かったのは「朝の目覚めが良い」。次いで「身体の調子が良い」「眠気を感じる回数が減る」「業務効率が上がる」「メンタルの調子が良い」が続いた。上位項目は男女でほぼ共通した。一方、ほぼすべての項目で女性の割合が男性を数%上回った。特に朝の目覚めや身体・メンタルの調子の向上、肌状態の改善で差がみられた。

良い睡眠は男女共通の基盤的なパフォーマンス向上効果を持ちながら、体感の強さには差があることが明らかになった。