想〜SOU〜

「やっぱりここに戻ってくるんだよなぁ」

JR逗子駅や京急逗子・葉山駅、逗子海岸からもほど近い、四季を通じて地元の方や観光客、学生さんで賑わう「逗子銀座通り」を歩いていたら、若い男子学生さん達が『想〜SOU〜』から出てきながらこう話していました。

「そうそう、分かる」と思った筆者。

ちょうど高齢の母が「美味しいラーメンを食べたい」と言っていたため、母も気に入るのではと『想〜SOU〜』のらぁ麺を一緒に食べに行ってきました。

澄んだ美しいスープが香しい「芳酵醤油らぁ麺」と「淡麗塩らぁ麺」

「芳酵醤油らぁ麺(税込1,200円)」にワンタン(税込350円)のトッピングをオーダーした母。

「淡麗塩らぁ麺(税込1,200円)」にワンタンと半熟味玉(税込200円)をトッピングし、さらに麺を平打ち手揉みちぢれ麺(+税込100円)に変更してオーダーした筆者。

10分ほど待つと、それぞれのらぁ麺が着丼しました。

美しく澄んだスープをひとくち飲むと、クリアな見た目と相反して鶏と豚の濃厚なうまみがまず飛び込んできます。

続けて煮干しや鰹、昆布といった魚介や乾物のまろやかな香りと味わいが、口中と鼻腔にふわっとひろがります。

幾重にも出汁が重なる奥行きのあるスープに、もちもちつるんとした喉ごしの麺が絶妙に合い、母も筆者も夢中でいただきます。

筆者が選んだ平打ち手揉みちぢれ麺は、ストレート麺よりコシが強めで、よりもちもちした食感を楽しめました。

彩りを添え、それぞれのスープにうまみを重ねる具材とトッピング

チャーシューは、厚切りで歯応えのある少しスモークされたような味わいの内もも肉と、スープに馴染む薄切りのしっとりしたロース肉の2種類が乗っており、味や食感の違いを楽しめます。

醤油らぁ麺には普通の三つ葉より香りがマイルドな姫三つ葉、塩らぁ麺にはクレイジーピーというえんどう豆の柔らかい新芽が。

それらに白髪ねぎと九条ねぎを合わせ、香りづけのアクセントとして柚子が乗っています。

自家製の長めのメンマは、穂先のしなやかな食感から根元のしっかりとした歯ごたえまで両方楽しめます。

トッピングでオーダーしたワンタンは、肉汁あふれる肉団子につるんとしたワンタンの皮の食感がたまりません。

半熟味玉は絶妙な火入れ加減。

スープと一緒にいただくとさらに口福がひろがります。

スープ、麺、具材それぞれの美味しさを確かめつつ、組み合わせて一緒にいただくと、味にさらなる広がりと奥行きが出てきます。

母も筆者もスープまでしっかり飲み干し、大満足してお箸を置きました。

「人」ならではの気遣いで、ご年配の方や女性、お子様連れも安心

最近のラーメン屋さんは、機械で食券を事前購入するところも増えていますが、『想〜SOU〜』はスタッフの方がオーダーを取りに来てくださる昔ながらの方式です。

ワンタンをトッピングした高齢の母に「麺の量は減らしますか?」というお気遣いをいただき、一人ひとりに目配りいただいている印象を持ちました。

券売機での購入や、タブレットでの注文に苦手意識を持つご年配の方でも安心して入れるお店です。

もちろんお子様連れも大歓迎とのことで、お手頃な値段が嬉しい「お子様らぁ麺(税込600円)」もありました。

テーブル席に加え、ひとりで入りやすいカウンター席もあります。

画像出典:想〜SOU〜

ジャズの流れる凛とした店内は、女性の方おひとりでも居心地が良さそうです。

こだわりづくしの元和食職人の店主、北村さんのらぁ麺

普段和食中心の食生活を送っている母は、「これまで食べたラーメンの中で『想〜SOU〜』さんが一番美味しかった」とのことです。

後日店主の北村光太さんに『想〜SOU〜』のらぁ麺のこだわりを伺ってきました。

逗子生まれ・逗子育ちの北村さんは、元々は和食の料理人をされており、割烹や料亭、外資系のホテルなどで腕を磨かれたとのことです。

湯河原の空き物件との出会いから美味しい「らぁ麺」を作りたいと独立開業され、2015年に地元逗子で現店舗との出会いから『想〜SOU〜』を開店されたそうです。

素材それぞれのうまみを引き出す出汁の取り方や、繊細で美しい盛り付け。

和食仕込みと伺い、母の口に合うはずだと合点がいきました。

食材はすべて生産者さんのところに足を運び、納得したものだけを一杯に

『想〜SOU〜』で使用されている食材や調味料は、すべて北村さんが生産者さんのところに足を運び、納得したものだけを仕入れて使っているそうです。

ベースとなるスープには、濃厚なうまみの中に臭みのないすっきりとしたスープがとれる静岡県伊豆の名産地鶏「天城軍鶏」を使っているそうですが、もちろん現地に足を運び、味を確認し、生育環境を見てから仕入れを決められたそうです。

画像出典:想〜SOU〜

スープやチャーシューで使われる豚肉は神奈川県産のもので、内もも肉は釜焼きに、ロースはマリネにしてから低温調理で7時間掛けてつくっているそうです。

それぞれの部位が一番美味しくなるように調理され、香り豊かで赤身が多めのしっとりジューシーなチャーシューに仕上がっています。

画像出典:想〜SOU〜

魚介スープには、北海道産の昆布に大分県産の干し椎茸、香川県伊吹島から取り寄せたいりこに千葉県産片口煮干し、鯖枯れ節、宗田枯れ節が使われています。

画像出典:想〜SOU〜

醤油らぁ麺の醤油ダレには、杉桶仕込み生搾りのこいくち醤油やたまり醤油、うす口醤油を6種類独自のブレンドで。

塩らぁ麺の塩ダレは、独自のルートで仕入れた北海道・北見市産ホタテの出汁を5種類の塩と合わせ、手塩にかけて作られます。

時期や天候に合わせた調合に、お客さま一人ひとりのお顔をみて微調整

スープや醤油ダレ、塩ダレなどの独自のブレンドは常に一定ではなく、季節やその日の天候に合わせて調整されているそうです。

さらに、驚くことにお客様一人ひとりをみて、味の微調整をしてそのお客さまに合うらぁ麺を提供されているそう。

例えば、ご高齢の方には塩味を少し引いてみる、夏の暑い時期に野外でお仕事をされている方がいらしたら塩味を少し足すなど、北村さんのこれまでの料理人としての経験値から、お客さまに「より美味しい」と感じていただける味を追求し、提供されているとのことです。

『想〜SOU〜』のらぁ麺の味を保証しつつ、一人ひとりに寄り添う一杯を。

この優しさと思いやりが『想〜SOU〜』のらぁ麺の美味しさの原点だと感じました。

朝7時から2階で麺打ち、湘南小麦を使った4種類の麺

もちもちつるんとした喉越しがおいしい『想〜SOU〜』特製の麺は、毎朝7時からお店の2階で打たれています。

神奈川県産の「湘南小麦」に北海道産の小麦を加え、『想〜SOU〜』ならではの絶妙な食感の麺が打ち上がります。

画像出典:想〜SOU〜

「湘南小麦」とは2007年に始まった地産地消のプロジェクトで、湘南エリアの農家と契約栽培した小麦を低温で管理し、石臼で丁寧に製粉された香りのよい小麦です。

『想〜SOU〜』の「湘南小麦」は、人気グルメサイトでも高評価の伊勢原の大人気パン屋さん「ムール・ア・ラ ムール」が自家製粉した「湘南小麦」を仕入れているそうです。

「ムール・ア・ラ ムール」の「湘南小麦」は、ラグジュアリーなリゾート空間の「ハイアットリージェンシー 箱根」や高級会員制リゾートホテル「エクシブ 湯河原 離宮」のイタリアンにも卸されているとのこと。錚々たる名店が契約する希少なブランド小麦です。

「湘南小麦」を使ったらぁ麺/ラーメンをいただけるのは、2026年現在『想〜SOU〜』だけです。

らぁ麺で使用されるストレートの細麺2種類と平打ち手揉みちぢれ麺に加え、つけ麺用と計4種類の麺を毎日打ちます。

ストレートの2種類の細麺は、醬油らぁ麺は少し太め、塩らぁ麺は少し細めと、細部に宿るこだわりが、美味しさをさらなる高みへ引き上げます。

らぁ麺一杯にこだわりがいっぱい。「無化調」ですが、売りではない

筆者は「身体に良さそう」、「罪悪感がない」という理由で、うまみ調味料や添加物不使用を意味する「無化調」ラーメンに目がなく、「無化調」と看板に入っているとついお店に入ってしまいます。

メニューや看板に「無化調」とは入っていないものの、スープの味わいや製法を伺うと「『想〜SOU〜』さんも「無化調」なのではないか?」と考え伺ったところ、やはり「無化調」とのことでした。

「無化調」は一般的に最大のアピールポイントだと思っていた筆者には、「無化調」を前面に出してアピールされていない『想〜SOU〜』は新鮮で、目から鱗でした。

「無化調」以上に、使われている食材の一つひとつに語るべきこだわりがたくさんあるのです。

スープまで全て飲み干してもスッキリした食後感で、母いわく「明日もまた食べたくなるらぁ麺」とのことでした。

「やっぱりここに戻ってくるんだよなぁ」

2026年2月に開店11周年を迎えた『想〜SOU〜』。

これからも幅広い年代の方々に愛され、心のホームのような、食べるとホッとする逗子のらぁ麺屋さんであり続けることでしょう。

そして、遂に納得のいく味になったとのことで、11周年を機に「味噌らぁ麺(税込1,400円)も1日限定20食で提供開始されたとのことです。

画像出典:想〜SOU〜

現状でよしとせず、さらなる美味しさを追求し、進化し続ける真摯な北村さんの姿勢が、これからもずっと地元の方々と逗子を訪れる方々を惹きつけることと思います。

ぜひ『想〜SOU〜』のこだわりがいっぱい、芳香淡麗な至福の一杯を味わってみてください。

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最寄り駅 JR横須賀線, 逗子・葉山駅, 逗子駅, 京急逗子線
住所 神奈川県逗子市逗子1丁目7-3
駅徒歩 JR逗子駅から徒歩4分、京急逗子・葉山駅から徒歩5分
営業日 月曜日
営業時間 11:00〜15:00
定休日 水曜日
予約 予約不可
電話番号 046-876-5435
受付開始 登録なし
受付終了 登録なし
予算(下限) 1000
予算(上限) 2000
支払い方法 現金
支払い方法詳細 QRコード決済:PayPay
手数料 無し
席数 17席
席の種類 テーブル席
個室 無し
貸切 貸切不可
喫煙可否 全席禁煙
駐車場 無し
設備・サービス オシャレな空間
ドリンクメニュー ソフトドリンク
利用シーン ランチ
お子様連れ 可能
公式サイト https://www.instagram.com/sou20150203
開業年月日 2015-02-03
備考 お子様用椅子あり