
龍宮城が東京・TOYOTA ARENA TOKYOで2デイズアリーナ公演「龍宮城 ARENA LIVE 2026 -SHIBAI-」を行った。2日目の模様をレポートする。
【ライブ写真ギャラリー】「龍宮城 ARENA LIVE 2026 -SHIBAI-」
オルタナティブ歌謡舞踊集団たる龍宮城の真髄がこの上なく発揮された圧巻のライブだった。MVで登場した晩餐会が行われているような横長の机が置かれたセット「WALTZ」の初披露からスタート。同曲がED主題歌のアニメ『黒執事 -緑の魔女編-』を想起させるダークでゴシックな世界観の中、ITARU、KENT、Ray、KEIGO、S、冨田侑暉、齋木春空の7人が椅子に座って歌唱し始めたと思ったら、演舞のようなダンスを展開し、一斉に机の上に立って歌唱するという度肝を抜くオープニング。一気に龍宮城ならではのシアトリカルな世界に引き込んだ。
侑暉が「始めようか! アリーナ!」と凄み、「Mr.FORTUNE」へ。変幻自在なボーカルとダンスで魅せる。爆竹の音が鳴り、ステージから炎が上がりまくる中での「BLOODY LULLABY」。パワフルなバンドサウンドの上で7人の激情がさく裂した。KEIGOの「どこよりも深く熱い音楽をお届けします。遠慮はいりません。何よりあなたの声が思いが龍宮城を彩るから」という口上。「魂を超えて、まずはこの曲を」と口にしながら花道を全員で歩き、「LATE SHOW」へ。切迫感溢れる、まさに魂を超えたパフォーマンスを繰り広げた。

Photo by 木村泰之 石井亜希 椋尾詩
2025年からセルフプロデュース体制となった龍宮城だが、随所に挟み込まれるSEとして挟み込まれるダンスはメンバーが振付したもので、クリエイティヴィティの成長を見せつけた。また、楽器を使ったパフォーマンスも印象的だった。KEIGOが口上をしながらゆっくりと花道を歩き、ミントブルーのエレキギターを手にしてセンターステージへ向かい、「ここは龍宮城~‼」と歌い上げた後、ギターと歌で「JAPANESE PSYCHO」を披露。Oiコールが巻き起こり、「余白」「余白」という声が聞こえた後、KENT、KEIGO、S、春空による「余白」に突入。前半の着物をカスタムしたような衣装から一転、黒を基調とした衣装で激しいダンスを披露した後、真っ白な衣装を着たITARUがRayが演奏するピアノに合わせて「夜泣き」を歌唱。侑暉とRayも歌で加わり、深く傷つきながらも前進しようとする決意を昇華していく中盤の流れは、セルフプロデュースグループとしてのポテンシャルを大いに感じさせた。Rayが作詞した「OMAJINAI」では7人の妖艶さが露わに。ITARUはライブ中に、「『OMAJINAI』の歌詞が好き。自分たちの心の叫びを書いてくれてありがとう」とRayに感謝を伝えた。

Photo by 木村泰之 石井亜希 椋尾詩
全身で楽曲の世界観を体現する緊迫したパフォーマンスから一転、MCでは、10~20代の等身大の若者らしい仲の良さが存分に発揮されていた。Ray、S、春空による楽曲「SEAFOOD」のパフォーマンス中の寿司取り合戦に突っ込み合うなどして、オーディエンスを笑わせた。
KENTが「(オーディション番組)『0年0組』から(初の)武道館までの2年とそこからの1年。過去のライブを超えるのは当たり前の目標のひとつ。それでも武道館と昨日と今日が抱えるものが大きかった。でもリハ中に過去の栄光に怯えてることが一番許せないって思うことができた。武道館を超えた先の未来に期待を膨らませるライブにしたいと思ってます」と宣言し、次の曲が「熾火」だと告げた。次々と現れる壁にもがきながらも、愛するあなたと共に生き続ける龍宮城のストーリーを映し出すかのような、美しくダイナミックな初パフォーマンスだった。龍宮城の未来を後押しするように、照明が7人を照らした。
「何十回何百回、何千回と立ち上がる度」(侑暉)、「月明かりに照らされた影が嘲笑う」(Ray)、「誰かになる必要なんてない」(KENT)、「あなたはあなたでしかないから」(春空)、「今を生きている、ただがむしゃらに」(ITARU)、「過去をも昇華して舞い上がる」(S)、「自分であり続けるために」(KEIGO)という、並々ならぬ決意を宿した口上のリレーを経て、最後の楽曲「OSHIBAI」へ。ステージから炎が上がった。「気高く 優美に 慈しみを宿して 終わらない 終われない この運命 微笑んで完勝して上等」という歌詞を体現するような決死のパフォーマンスの後、ITARUが「音楽を届け続ける」と口にし、7人は鮮やかにステージから消えた。ビジョンにはアリーナで収録した新曲のパフォーマンス映像が流れ、今夏のEPリリースとワンマンツアー、5月の東阪ファンクラブイベントが告知された。艶やかで美しくもあり、哀しく切なくもあり、華やかで闇深く、不敵で儚い。この世のあらゆる感情や形容がないまぜになったような、龍宮城にとっての芸事とは何たるかを突きつけた約2時間の「SHIBAI」は、さらなる進化を予感させて幕を閉じた。

Photo by 木村泰之 石井亜希 椋尾詩
SET LIST DAY②
3月1日(日) TOYOTA ARENA TOKYO
プレイリスト:https://smar.lnk.to/5ZLqEj
M1 WALTZ
M2 Mr.FORTUNE
M3 BLOODY LULLABY
M4 LATE SHOW
ダンス
M5 OMAJINAI
M6 RONDO
M7 零零
M8 禁句
M9 SEAFOOD
M10 猟犬
M11 Mr.FORTUNE (MIC relay ver.)
M12 ギラり
MC
M13 熾火
M14 SAIGI
M15 SHORYU (→↓↘+P)
M16 JAPANESE PSYCHO (Guitar & Vocals by KEIGO)
M17 余白
M18 夜泣き (Piano by Ray)
M19 あっかんべ
M20 裏島
M21 SUGAR
M22 DEEP WAVE
M23 BOYFRIEND
M24 火炎
M25 2MUCH
M26 エグレメクレ
M27 OSHIBAI
M28 タイトル未定(新曲)