お笑いコンビのアンタッチャブル(山崎弘也・柴田英嗣)がMCを務めるテレビ静岡・フジテレビ系バラエティ特番『動物さまの言うとおり』(3月1日16:05~)。第6弾となる今回は、動物のために“愛”を持って尽くす仕事人たちの現場を映し出すと同時に、タレントたちの様々な“愛”も浮かび上がってくる――。
赤ちゃんパンダの圧倒的癒やし映像からスタート
「動物の生態や生き方から、私たち人間が生きるヒントを学ぶ」というコンセプトでこれまで5回にわたり放送されてきた同シリーズだが、今回は動物のために愛情を注ぐ“仕事人”たちを紹介。冒頭、日本から姿を消してしまったパンダの赤ちゃんが2頭並んでミルクをがぶ飲みする圧倒的癒やされ映像が目に飛び込み、スタジオ同様に否が応でもテンションが上がる。
このミルクを作っている企業では、パンダだけでなく、様々な種類の動物に対応したミルクを開発していることが明らかに。実際の動物の母乳を分析し、それぞれの種類に適した成分を配合するといった飽くなき努力は、動物への愛以外の何物でもない。
動物にまつわる仕事といえば、動物園や水族館の飼育員、獣医、トレーナーなど、我々と接する場面の多い職業がイメージしやすいが、番組に登場するのは、動物たちが暮らす場所にある擬木&擬岩の造形、水族館の巨大水槽を磨く技術、さらには、おみやげコーナーにある本物そっくりのぬいぐるみ製作まで。普段は目にしないところで様々なエキスパートたちが支えていることを知ることができる。
どれも「動物のためにここまでやるのか!」と愛に驚かされるが、これらの仕事を見つけて取材する『動物さまの言うとおり』のスタッフの着眼点も見事。テレビ静岡はこのシリーズに加え、10回にわたり放送されている『爆笑問題の深海WANTED』という特番では深海生物を深堀りしてきただけに、動物に関する知識が蓄えられたからこそのネタの嗅覚を持っていることが想像される。
きしたかの高野が怒らない
タレントたちが他では見せない動物愛を披露するのも、この番組の見どころ。バラエティやYouTubeでドッキリにかけられまくり、画面では常に怒りの感情を見せている、きしたかの・高野正成が、愛猫「ごま吉」とともに、大ヒットネコグッズを体験するVTRは、これまでにない新鮮な姿がお目見えする。
最初こそ、ディレクターの意地悪な問いかけに「どんな質問してんすか!?」といつもの反応を見せるが、常にごま吉を抱きながら穏やかにレポート。思い通りに動いてくれないごま吉に対して入れる優しいツッコミには、その愛がにじみ出ている。
犬用おもちゃの開発チームの会議に参加するなすなかにしも、飼い主の服を愛犬用にリメイクするサービスを体験する矢田亜希子も、犬ファーストのホテルにスタッフとして潜入取材する村上佳菜子も、動物が絡むとやはり違う顔を見せてくれるのが面白い。
そんなVTRを見て、隙あらばボケを放り込む山崎弘也と、間髪入れずツッコみ返す柴田英嗣のアンタッチャブルのコンビネーションにも、いつもと違う味わいがあるのは気のせいだろうか。柴田が動物とはしゃぐ写真を見た、「普段の柴田さん(笑)」(山崎)、「普段じゃないよ(笑)」(柴田)というやり取りにも、どことなくコンビ愛が漂っている。
SNSを開けば激しい言葉の応酬が繰り返され、殺伐とした空間に慣れてしまいがちな現代社会。そんな今だからこそ、動物たちのかわいらしい映像と、それを起点にした様々な愛があふれ出てくるこの番組は、日曜夕方という明日からの仕事がちらつき始める少し憂鬱な時間帯に、これ以上ない心の潤いを与えてくれるはずだ。










