アサヒグループ食品は2月27日、2026年の事業方針説明会を開催。国内食品事業の再強化と、酵母・乳酸菌を軸にしたグローバル成長事業の拡大を柱とする戦略を明らかにした。
また冒頭、川原浩 代表取締役社長は昨年のサイバー攻撃によるシステム障害について、「消費者の皆様、流通の方々に多大なご迷惑をおかけした。この場を借りて御礼とお詫びを申し上げたい」と謝罪。そのうえで、障害からの復旧に感謝の意を伝えるため、全国7カ所でミンティア約10万個を配布する「THANKS ACTION」を実施すると発表した。
酵母と乳酸菌をグローバル成長事業の軸に
グローバル成長事業として、酵母エキス、酵母細胞壁など高付加価値素材に注力する。酵母エキスは、特定の機能・効果・用途を持たせた独自の素材で差別化価値を創出。酵母細胞壁は、たんぱく質や食物繊維に加え、免疫活性に関わる成分を含むとされ、共に活用領域を拡大する。
昨年4月、欧州を中心にビール酵母関連製品を製造している「Leiber GmbH」を買収。世界の酵母エキス市場は今後も需要の伸長が予測されており、2026年はグローバルで"高付加価値酵母のナンバーワンカンパニー"になることを目指すという。
また、乳酸菌領域にも注力。昨年5月には乳酸菌などの培養技術を持つ目黒研究所を買収した。多様な用途への展開が可能で物流と保管の容易さから需要の高まりが期待される「ポストバイオティクス」(死菌)を中心に、グローバル展開を加速させる。
ミンティア30周年、和光堂120周年
2026年に30周年を迎えるミンティアブランドからは4月6日、初となるブドウ糖を92%配合した「ミンティア+FOCUS クリアラムネ」を投入。
120周年を迎える和光堂も3月9日、50周年のハウス食品「フルーチェ」とのコラボ商品「はじめてのフルーチェジュレ」を発売する。
説明会の最後、同社は「食を通じて社会課題の解決に挑戦する」という方針を改めて強調した。国内事業の再強化と酵母・乳酸菌のグローバル展開。2026年は守りから攻めへ転じる節目の年となる。


