
2月22日(日)の放送では、25年来続けてきた“天職”と、生活を支える“適職”の間で揺れ動く相談者に、江原が“自分軸”をキーワードに指針を示しました。
パーソナリティの江原啓之
<リスナーからの質問>
40代半ばです。私は、現在フルタイムの正社員として働きながら、週末には25年続けている「合唱指揮者」としての天職も充実し、毎日幸せに生きています。いくつかの団体の高齢の指揮者の先生から、「もう続けるのが厳しくなってきたから、あなたのような人に後継者として継いでほしい」と言われました。
大変光栄ではあるのですが、もしその話をお受けすると、フルタイムの正社員として働きながら、合唱指揮者としての両立はできなくなります。正社員でないのならアルバイトという道もありますが、収入は激減します。天職のために適職が不安定になることに勇気が出ず、頭がぐるぐるしています。ありがたい話のはずなのに悩んでしまって、自分が情けないです。合唱指揮者としての時間を確保できるように適職を調整する努力をすべきか、やはり適職はそのままで、合唱指揮者としてはこれ以上手を広げないようにすべきか。アドバイスを賜れれば幸いです。
<江原からの回答>
――江原さんは「ある意味で幸せな悩みだけど」と前置きしつつ、相談者の迷いに対して明確な持論を展開しました。
江原:私はね、こう思うんですよ。それが良いかどうかは別にして、適職は絶対に手放すべきではないと思うんです。やっぱり“天職”と“適職”ってあって、天職というのは、食べていけるほどの収入を得ることが難しい。天職は魂の喜びだから。
適職は食べていくためだから、このバランスってとっても大切なのであって。相談者さんまだ40代でお若いけれども、働き盛りでもありますしね。これからどのように自分の人生を作っていくのか、例えば家族のこととかいろいろ考えて「どうしたいのか?」ということで決めていくことだけれども、やっぱり適職って大事だと思うから。
――そこで江原は、この悩みを“別の視点”から見ることを提案しました。
江原:これね、ありがたい話ではあるんだけど、そんなに自分の能力を評価してくれて頼りにしてくれるんだったら、自分の仕事に合わせた天職の在り方を受け入れてくれるはず。例えば、平日の日中というのは仕事があるわけでしょう? だったら、自分が休みのときだけで、相談者さんに合わせて合唱団のお稽古、練習をしてくれればいいわけですよね。「私のお休みや、限りある時間の中で合わせていただけるのでしたら最大限やります」と。
だから、どっちを軸にするかですよね。あくまでも自分軸をそれに変えるのではなくて。だって、そんなに「あなたのような人に後継者になってほしい」と言うんだったら、「あなたの時間の中の割り振りに合わせるから」と言ってくるのが普通だから。
――また、もし相手が時間に妥協してくれないのであれば、それは厳しい現実を示していると江原は指摘します。
江原:相手が合わせてくれないんだったら、すごい残酷な言い方なんだけど、“代わりはいる”ってことですよね。相手が「あなただから」と言うのであれば、あなたとしての軸を変えずに、そのなかで最大限頑張るべきじゃないですか? 自分のお休みがなくなっちゃうかもしれないけど、「でも頑張ろう!」って思える。
――番組パートナーの奥迫が「それを問うことによって、自分が本当に必要とされているかどうかが分かりますもんね」と語ると、江原はこう続けました。
江原:その通りです。あと、、人の気持ちがどこまで本当か分からなくなる時ってありませんか? 例えば「あなたのような人に後継者になってほしい」というのが、その人が、ただ単に自分の荷を軽くしたいから言う場合もあるじゃない? 本当にあなたの腕を見込んで、というのと、「どっちだろう……」と思うとき。それは簡単です。自分軸を変えないこと。絶対に自分軸は変えちゃいけないんです。そのほうが真実が見えてきます。
パーソナリティの江原啓之、パートナーの奥迫協子
●江原啓之 今夜の格言
「“自分軸”を変えてはいけません」
<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子