シマノは、マウンテンバイクのトレイル造成や擁護活動を行う「Trail Born Fund」プログラムの国内初の支援先として、兵庫県神戸市と大阪府箕面市の2地域を選定したと発表した。
同プログラムは、シマノが2024年に立ち上げたもので、世界各地のトレイルインフラや管理運営団体に10年間で総額1,000万ドル(約15億円)の資金を直接支援するもの。
競技や選手ではなく、フィールドそのものの維持管理を対象とする支援は国内では珍しく、行政、運営団体、企業が初期段階から協働する点が大きな特徴となる。発足以来、世界各地でマウンテンバイクのトレイル造成や擁護活動を支援してきた。
今回選定された神戸市では、都市近郊の立地を活かす「神戸登山プロジェクト」の一環として、行政とNPO、企業が連携してフィールド整備を進めている。
2025年の初級トレイル完成に続き、今後は中・上級コースの拡張やパンプトラック造成、レンタルサービスの提供を段階的に進める。カナダの先進事例も参考に、森林再生とアウトドア利用の両立を目指すモデルを構築中だ。ビルドイベントを通じたライダーと住民の交流も重視し、未経験者も参加しやすい環境を整える。
もうひとつの箕面市では、2012年から地域貢献とマウンテンバイクの普及活動を続ける「箕面マウンテンバイク友の会」が支援対象となる。
長年の清掃や植樹などの活動で築いた地域との信頼関係を背景に、2021年からは市の協力で止々呂美地区の山林を借り受け、放置林を再生しながら会員自ら手作業でコースを造成してきた。現在は7本が完成しており、今後は開放日の増加やレンタルバイクの設置、拠点の「ハブスクエア」を活用したイベント展開によるフィールドの一般公開を目指す。
シマノは自社に近い両エリアを国内のモデルケースとし、生涯楽しめる環境づくりを通じて自転車文化のさらなる発展と他地域への展開を視野に入れている。



