たかくら新産業は2026年2月17日、「花粉症対策の実態調査」の結果を発表した。調査期間は2025年11月、調査対象は花粉症と診断されたことがある、または花粉症だと自覚している20代以上の男女2412人と、小学生以下の子どもを持つ20〜40代の男女2400人、調査方法はインターネット調査。

花粉症対策は「薬」が主流

  • 実施している花粉症対策

    実施している花粉症対策

現在実施している対策について尋ねたところ、全世代を通じて市販薬や処方薬の使用が中心となっており、花粉症対策は「薬」が約7割を占める結果となった。

20代では市販薬の使用率が全世代平均を上回り、若い世代ほど薬による対策が生活の中に定着している傾向がみられた。小学生以下の子どもを持つ保護者世代では、処方薬の利用率が半数近くにのぼり、医療機関での受診や処方を選択する家庭が多い傾向が確認された。

若年層で進む“複線型”対策

薬の使用が中心である一方、20〜30代ではサプリメント・健康食品・空気清浄機・食事の工夫などを併用している割合も比較的高い結果となった。特にサプリメント・健康食品の利用率は20代で全世代平均を大きく上回った。

花粉症対策は「薬を使わない」という選択ではなく、「薬を前提としながら他の方法も組み合わせる」形へと広がっている。

花粉症対策に月3000円以上使う人は20代で31.2%

  • 花粉症対策のための1か月の費用

    花粉症対策のための1か月の費用

花粉症対策にかける1か月あたりの費用については、20代の「1000円以上」は64.9%。「3000円以上」は20代で31.2%、30代で31.6%となり、いずれも約3割にのぼった。小学生以下の子どもを持つ保護者では「3000円以上」が28.2%だった。

対策費用は1000円から5000円程度が中心で、極端に高額ではないものの、毎シーズン継続する前提で生活に組み込まれている実態がうかがえる。

薬だけに頼らない取り組みも拡大

  • 薬だけに頼らない対策方法、薬を減らす工夫

    薬だけに頼らない対策方法、薬を減らす工夫

「補助的な対策を積極的に取り入れている」「意識して時々取り入れている」と回答した人は20代・30代で3割以上。また「薬の量を減らす・回数を抑える努力」を実践している人も20代・30代で3割を超えた。

若年層では市販薬や処方薬を活用しつつ、他の方法も組み合わせながら花粉症と向き合う姿勢がみられる。

専門家コメント

医学博士・内科医の篠原隆雄氏は、アレルギー疾患は増加傾向にあり、食環境や生活環境の変化が背景にあると指摘する。アレルギーは免疫の過剰反応によって起こるため、症状が出た際の対処だけでなく、日常生活の中で体の状態を整える視点も重要と述べている。

薬の適切な使用は重要だが、食事や生活習慣の見直しも含めた総合的な取り組みが症状との向き合い方につながるという。サプリメントは万能ではなく、不足しがちな栄養素を補う手段の一つとして、目的や体調に応じて取り入れることが大切としている。