明治安田総合研究所は2月5日、「恋愛・結婚に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は2025年12月12日~12月21日、既婚者3,909人および未婚者4,963人の男女計8,872人を対象にインターネットで行われた。
未婚者の4人に3人以上「交際相手なし」
未婚者の4人に3人以上(76.3%)が「現在交際相手はいない」と回答し、前回2023年の72.0%から若干上昇した。前回同様、男性が女性を上回った。
未婚者のうち49.5%が「恋愛・交際に関して興味がある」と回答し、前回59.9%から割合は低下した。
出会いのきっかけ
恋人や結婚相手となる可能性がある人との出会いのきっかけをたずねたところ、「知人からの紹介」がトップで、「職場」が続き、「飲み会・合コン」が前回から上昇した。25-29歳・30-34歳では「マッチングアプリ」の割合が約3割を占めた。
理想の連絡頻度とデート頻度
恋人との理想の連絡頻度は男女とも「毎日1 回程度」、理想のデート頻度は「週1 回程度」がトップとなった。
デートでの支払い
女性はデート回数にかかわらず「半々」の支払いを希望する割合が高い一方、男性は「すべて支払う」を含め、多めに支払う意識が高い傾向にある。支払いについてインフレによる負担増を感じる割合は若年世代ほど高くなった。
2年という短い期間でも、「奢る」「奢られる」の関係に大きな変動が生じつつあることが見えてくる。2023年のアンケートと比較して、初めてのデートにおいて、男性の「すべて支払う」と回答した割合が5.5ポイント低下した一方、女性の「半々」と回答した割合は8.6ポイント上昇した。つまり、初デートであっても男女ともに支払いの偏りを希望しない動きとなっており、自然とお互い「割り勘」に歩み寄っているようだ。ただし、この歩み寄りは男女で異なる動機による可能性もある。
交際から結婚へ
未婚者に、付き合ったら結婚を考えるかをたずねると、47.2%が「あてはまる」と回答、前回の43.9%から割合は上昇した。同棲してから結婚したいと考える人の割合も若年世代を中心に高い。
女性は男性に比べ、恋人との連絡において既読・未読スルーを気にする傾向にあった。
結婚の意向
結婚の意向について未婚者の36.8%が「結婚したい」と回答、前回の47.3%から割合は低下した。
結婚したい理由をたずねたところ、未婚者の男女とも「好きな人と暮らしたい」「支えあえる人が欲しい」が上位となった。なお、「経済的に安定したい」は女性が15ポイント程度男性を上回る結果に。女性は男性より、結婚は生活面や将来の安心が得られるものと捉えている可能性もある。
結婚したくない理由では、女性は「結婚の必要性を感じない」、男性は「自分が自由に使えるお金が減りそう」がトップとなっており、女性は価値観、男性は経済的な負担と、性別によって違いが生じている。
最近は「若者は結婚に消極的」や「恋愛と結婚は別」といった、単純な 結婚離れを指摘する声も聞かれる。しかしながら、アンケート調査からは、「恋愛は恋愛、結婚はなりゆきで」のような考えの人は減り、その一方で「結婚を全く望まない」と、「交際するなら結婚前提で」の層が増え、結婚観が二極化している可能性が読み取れる。
家事分担について
理想の家事分担(子育て含む)割合は「自分:5割、相手:5割」である一方、現実は男女間でギャップがある。仕事の日については男性の58.6%が「自分が5割以上」家事を行なっていると感じている一方、女性の95.0%が「自分が5割以上」家事を行なっていると感じている。
家事は女性がやるもの という昔の前提は意識上は薄れ、男性も自分はかなり家事をしていると思っている。ただ、それでも女性側の感覚とは大きく食い違っているのが現実で、お互いに自分の方がやっているという認識のギャップが新たな課題となっている。
理想のライフコース
女性が望む理想のライフコースは「結婚もしくは出産後に退職、子育て後時短・パートタイムで仕事に復帰」と「結婚し出産後もフルタイムで仕事を続ける」がほぼ同水準でトップ。一方、男性が女性に求める理想のライフコースは「結婚し出産後もフルタイムで仕事を続ける」がトップとなった。
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ご自身の望むライフコース、および配偶者に望むライフコースについてお答え下さい(単一回答)将来結婚したいとお考えの方は、結婚するとなった場合に相手に求めるライフコースをお答え下さい。既婚者(事実婚も含む)は、結婚する前の考えをお答え下さい。結婚をしないとお考えの方は、ご自身・配偶者に求める両方で、Eコースをお選びください。
推し活やバーチャル恋愛・疑似恋愛をしている
若年世代を中心に「推し活」やバーチャル恋愛・疑似恋愛が浸透している。本調査でも、6割以上がリアルな恋愛との線引きを意識しつつも、20代の約5割、30代の約4割が推し活やバーチャル恋愛・疑似恋愛を経験していると回答した。特に女性は各年代で、男性を上回っており、推し活やバーチャル恋愛・疑似恋愛の対象は、アイドル、アニメやゲーム等のキャラクター、YouTuberなど多岐にわたる。
恋人の推し活を応援したい
推し活に慣れ親しんでいる若年世代ほど、恋人の推し活を応援する傾向にあった。
推し活やバーチャル恋愛の対象に対する金銭の提供
推し活やバーチャル恋愛・疑似恋愛の対象に対する金銭の提供(投げ銭・プレゼントなど)をしているとの回答は半数を超えた。最も提供した対象についての1回あたりの平均金額は1,000~5,000円が最多で、累計額では10,000円以上50,000円未満が最多となった。
「投げ銭」は、推しとの距離が縮まることで、特別な体験や特典を享受することができ、応援の気持ちを形にできるといったプラスの側面がある。一方、応援したい気持ちが高まって、生活費を削る、あるいは借金をしてまで過度な支出に至る懸念もある。投げ銭をしないと本当のファンではないと感じてしまう、また、投げ銭をしても推しから期待した反応が得られない場合、精神的なストレスにつながることも考えられる。経済的・精神的な負担などのトラブルといった負の側面も意識し、無理のない範囲で楽しむことが大切といえる。
恋愛や仕事について生成AIに相談
若年世代ほど、恋愛や仕事について生成AIに相談する割合が高く、Z世代では3人に1人に達することがわかった。
AI利用に対する対価、考え方
AI利用に支払う対価については「有料サービスは利用したくない」が7割を占めトップとなった。ただし、AIへの相談割合が高い若年世代ほどAIのアドバイスは有用であると回答しており、使い方を工夫している可能性もある。



























