連日、ミラノ五輪での日本選手の活躍が報じられていますが、投資の世界でも、米ドル一辺倒ではない選択肢として「欧州」が改めて注目されています。
なかには、オルカンを上回る実績を残しているファンドも見られ、投資環境も活発な動きを見せています。そこで今回は、SBI証券投資情報部のシニア・ファンドアナリスト・川上雅人さんに、好成績欧州株式ファンドを紹介してもらいます。
* * *ミラノ・コルティナ冬季五輪で注目!? 1年好成績 欧州株式ファンドは?
2月6日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが開幕しました。イタリアでの開催は2006年のトリノ冬季オリンピック以来、20年ぶりとなります。トリノ大会では、フィギュアスケートの荒川静香選手が金メダルを獲得し、日本中に大きな感動を与えました。以降、日本人メダリストは増加傾向にあり、前回の北京大会ではのべ18個(金3・銀7・銅8)のメダルを獲得しています。20年ぶりの欧州開催となる今大会でも、日本選手の活躍に期待が高まります。
さて今回は、欧州でのオリンピック開催にちなんで、欧州株式ファンドを取り上げます。
欧州の主要600社で構成される欧州の代表的な株価指数である「ストックス欧州600指数」と米国の株価指数「S&P500」について、2022年末から直近までで、第2次トランプ政権発足前の2024年末を100として比較したものが図表1となります。
2024年末以降は景気回復への期待や堅調な企業業績、相対的な割安感などから欧州株式は相対的に堅調に推移しています。ストックス欧州600指数は2月3日に過去最高値を更新しました。
加えて、2024年末からの為替市場においては、トランプ関税政策の不透明感などによる米ドル安傾向もあって、欧州通貨(スイスフラン、ユーロ、英ポンド)の上昇が目立っています(図表2)。
2026年においても欧州株式や欧州通貨への分散投資は有効と考えます。
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図表2 欧州通貨と米ドル(対円)のパフォーマンス比較 (2022年末~2026/2/4 2024年末=100) ※三菱UFJ銀行公表の対顧客外国為替相場仲値(TTM)を使用、QUICKデータをもとにSBI証券作成
ここではウエルスアドバイザー分類における「国際株式・欧州」を欧州株式ファンドと定義し、NISA・成長投資枠対象に絞ると業界全体で23本のみでした。欧州株式ファンドは米国株式ファンドとは異なりファンド数がかなり限られています。
そのため、より多くの好成績ファンドを取り上げるため、1年以上の運用期間のファンドも対象として、1年リターンで見たNISAで買える好成績の欧州株式ファンド(SBI証券取り扱い)の一覧が図表3の9ファンドとなります。
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図表3 NISAで買える 1年好成績 欧州株式ファンド一覧 ※ウエルスアドバイザー等のデータをもとにSBI証券作成、「国際株式・欧州」カテゴリーのNISA・成長投資枠対象ファンド(SBI証券取り扱い)を1年リターン順に表示(2025年12月末基準)、上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません
参考としてeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)(愛称:オルカン)と比較しましたが、8ファンドがオルカンの1年リターンを上回りました。
また、すべてのファンドのシャープレシオ(1年)がオルカンを上回っています。シャープレシオは、値動きの大きさを踏まえて運用効率を示す指標で、この数値が高いほどリスクに見合ったリターンを得られていることを意味します。リスクとリターンのバランスに優れたファンドといえますので、次のページでそれぞれの特徴を見ていきます。

