東武鉄道は、新型車両90000系の製作工場潜入シリーズ第3弾をYouTube「東武鉄道チャンネル / TOBU Railway」に公開した。東上線で現在運行している9000系の代替車両として、2026年に90000系を導入予定としている。
90000系は最新機器を搭載し、効率的な機器構成により、9000系との比較で消費電力を40%以上削減するなど高い省エネ性能で環境負荷低減を図る。あわせて利用者に快適な室内空間を提供し、サービス向上を図るという。
今回公開された動画は、90000系の製作を手がける日立製作所笠戸事業所(山口県)に潜入するシリーズの第3弾。さまざまな試験装置を使用して車体や機能を調べる走行試験・車体検査の作業と、デザインセンターが語るデザイン秘話で構成されている。
最初に走行試験の様子を紹介。構内で車両を実際に走行させ、性能を入念にチェックしていた。実際にノッチ(ハンドル)を入れ、加速やブレーキなどの性能試験も実施。車外から車両を映した映像、試験中の運転台を映した映像に加え、試験内容の解説も行っている。
続いて、実際に図面通りに仕上がったかを計測・確認する車体検査を紹介。天井の取付け状態を確認し、パネル等に段差がないかもチェックしている。
今後のスケジュールについても明かされた。90000系は山口県の工場からJR線を通り、南栗橋駅(東武日光線)の車両基地へ輸送される。さまざまな整備を行った後、羽生駅から秩父鉄道を通り、東上線の寄居駅を経由して森林公園駅の車両基地に入る予定だという。
東武鉄道車両部の担当者と、日立製作所のデザイナーによる90000系のデザイン秘話も紹介。エクステリア・インテリアのコンセプトや、どのようにデザインを決めていったかを説明している。車体前面のカラーをブルーとしたことにも触れ、東上線のラインカラーと東武百貨店池袋店の青を参考にしたとのことだった。
90000系の車両前面は「逆スラント」(通常とは逆に、車体上部が出ている形状)となっており、東上線のルーツである「舟」をイメージ。「逆スラント」にしたことで空気の流れを良くし、汚れを巻き上げないよう工夫しているという。
インテリアは素朴でシンプルな和船や荒川をモチーフとしている。枯山水をイメージした床の模様、ガラス製袖仕切りの模様など、実際に回送列車に乗せ、どのように見えるか確認。屋外にも持ち出し、どのような影を映し出すか確認したと明かしている。




