oneは1月28日、「中学受験に関する調査」の結果を発表した。調査は2026年1月8日~1月9日、全国の18歳以上の男女で、自身または子どもが中学受験をした経験のある540名を対象にインターネットで行われた。
中学受験、3割が「よく分からないまま流されていた」
中学受験を経験した人に当時抱いていた気持ちを聞いたところ、最も多かったのは「大変だが意味があると思っていた」37.6%だった。しかし3割以上の30.2%が「よく分からないまま流されていた」と回答し、自ら強く受験を希望した人だけではないことが明らかになった。また「できればやりたくなかった」27.3%という声も少なくない。
今振り返ると「中学受験をしてよかった」7割超
中学受験をしたことを振り返ってどう感じているか聞くと、「とても良かったと思う」21.4%、「まあ良かったと思う」49.5%を合わせて、7割以上が「良かった」と回答した。
中学受験を経験して良かったと思うことは1位「自信がついた」39.9%、2位「学力や勉強習慣が身についた」37.8%、3位「努力の仕方・粘り強さを学んだ」37.0%が上位となった。
中学受験を経験してつらかったこと
中学受験を経験してつらかったことは、1位「勉強量・勉強時間が多かった」38.7%、同率2位「成績や順位のプレッシャーが強かった」・「友だちと遊ぶ時間が減った」36.1%だった。また、「睡眠時間・休息が十分に取れなかった」27.6%や「『やらされている感覚』の強さ」24.1%など、心身ともに負荷がかかりつらかった人も多いことが分かった。
中学受験の経験が現在にどうつながっているか
中学受験の経験が現在にどうつながっているか尋ねたところ、以下の回答が寄せられた。
・「一貫してやり続けられた経験が自分の誇りになっているから、精神的に押し潰されるようなことが少ないと思う」(27歳男性/長野県)
・「受験という同じ経験をした仲間に会えて、勉強も頑張れた」(32歳女性/茨城県)
・「基礎能力の向上と、自己肯定感の高さ」(39歳女性/大阪府)
・「結果も大事ですが、結果よりその過程が大事だと気づき、自分が親になってからは自分の子どもに過程が大事だよとプレッシャーにならないように伝えています」(36歳女性/大阪府)
・「本人の意思に関係なく親の都合で子どもを振り回すべきでないと考えている」(35歳男性/山形県)
・「学校選びなどについて親の考え方が未熟だったことが分かったが、親はそれを認めていないので関係が悪くなった」(26歳女性/福岡県)
・「親の劣等感を子どもで満たさないでほしかったと大人になってから憎しみが強くなった」(27歳女性/愛知県)
遊びたいのを我慢しプレッシャーや緊張を乗り越えて、受験勉強や試験をやり抜いた経験が「誇り」や「自己肯定感」につながったという回答が挙げられた。一方、自分が親の立場になったり大人になって当時を客観視したりすることで、当時の親子関係に対し複雑な感情を抱いている人もいることが明らかになった。特に親主導で中学受験に臨んだ場合、嫌な思い出やネガティブな感情に結びつきやすいことが読み取れる。
子どもの中学受験を考えた理由
自身が中学受験経験者で子どもも中学受験をした人が子どもの中学受験を考えた理由は、1位「子どもの学力・可能性を伸ばしたいから」41.2%、2位「教育環境(友人・教師・校風)を重視したいから」39.4%、3位「子どもの将来の選択肢を広げたいから」32.1%が上位だった。子どもに与えたいものが得られる学習環境を手に入れるために、中学受験を選択した人が多いことがうかがえる。
子どもに中学受験をさせない理由
中学受験経験者でありながら子どもに中学受験をさせなかった理由は、「子どもに過度なプレッシャーをかけたくないから」32.4%が最多だった。自身が経験した負担感をわが子には味わわせたくないという気持ちがうかがえる。また、「子ども自身が強く希望しなかった」25.2%ことも重視されており、自身が子どもの時に"やらされた"と感じた経験から、子どもが希望しない中学受験は本人にとって良い経験とならないと考える方も多いのかもしれない。
中学受験は「子どものため」4割超
子どもが中学受験をした人に、当時を振り返って今の気持ちを聞くと、「あくまで子どものための挑戦だった」と「子どものためと思っていたが自分の希望・感情も混ざっていた」が同率41.8%とななった。"子どものため"と思いながらも、自身の学歴やキャリアに対する不満や後悔から、"やり直したい"思いを子どもに期待した人もいるのかもしれない。
中学受験の準備について
中学受験準備開始時期を聞いた。自分自身は「小学6年生」52.4%が最多だったが、子どものときは「小学6年生」は33.9%に減少し、「小学4年生」23.0%や「小学5年生」20.6%の割合が増加している。親世代と子世代を比較すると中学受験準備が早期化していることが見て取れ、中学受験の競争激化により早く動かざるを得ない状況がうかがえる。
子どもの中学受験経験者に親の関与の仕方を聞いた。最も多いのは「健康管理や塾の送り迎えなどのサポートをした」47.9%、次いで「メンタル面のサポートをした」37.6%となった。学習は子ども主体で進め、生活面や精神面を支える「伴走型」のサポートが主流であるようだ。








