アイシークリニックは1月27日、「春に向けた肌準備に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2026年1月6日~1月15日、全国の20~50代の男女で、過去に季節の変わり目に肌トラブルを経験したことがある300名を対象にインターネットで行われた。
8割超が季節の変わり目に肌トラブルを経験
84.7%の人が、季節の変わり目に肌トラブルを経験していることが明らかになった。特に「毎年経験する」と回答した人が約半数を占め、春先の肌荒れが多くの人にとって毎年の悩みとなっている実態が浮き彫りになった。
春先の肌悩み1位は「乾燥」
春先の肌悩みとして最も多かったのは「乾燥・カサつき」で71.0%が回答。次いで「かゆみ」が58.3%、「赤み・炎症」が42.7%と続いた。これらは花粉皮膚炎やバリア機能低下の典型的な症状であり、適切な保湿ケアと花粉対策の重要性が示唆される。
6割超が「花粉シーズン前に肌を整えたい」と回答
62.3%の人が花粉シーズン前に肌を整えたいと考えていることが判明した。一方で「どちらともいえない」「あまり思わない」と回答した人も約3割存在し、具体的な準備方法が分からないという声も調査から聞かれた。
対策トップは「保湿ケアの強化」で6割超が実践
最も多く実践されている対策は「保湿ケアの強化」で63.7%だった。一方、「皮膚科の受診」は12.3%にとどまり、セルフケアが中心となっている実態が明らかになった。症状が改善しない場合は早めの受診が推奨される。
約7割が春先の肌荒れで皮膚科未受診
春先の肌荒れで皮膚科を受診したことがある人は31.3%にとどまった。「受診を検討したが行かなかった」人が24.0%存在し、受診のきっかけや目安が分からないという課題が浮かび上がった。
医師が解説する春先の肌荒れ対策
調査結果を受け、アイシークリニックの髙桑康太医師は次のようにコメントしている。
「皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、春先の肌荒れは"事前の準備"と"早めの対処"が改善の鍵となります。花粉シーズン本格化の2~3週間前からバリア機能を整えておくことで、トラブルの発症リスクを大幅に軽減できます」(髙桑医師)
髙桑医師によると、春先の肌荒れには主に3つのタイプがあるという。1つ目は花粉が皮膚に付着して起こる「花粉皮膚炎」で、目の周りや頬に赤み・かゆみが生じる。2つ目は気温・湿度変化による「バリア機能の低下」で、全体的な乾燥やカサつきが特徴。3つ目は環境変化に対応しきれない「揺らぎ肌」で、普段使っている化粧品がしみるようになる。
今回の調査で62.3%の人が花粉シーズン前に肌を整えたいと回答したが、具体的な準備方法を知らない人も多い。最も重要なのは、2月上旬から保湿ケアを強化し、バリア機能を高めておくことだという。セラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤を朝晩しっかり使用することが推奨される。
花粉の飛散が始まったら、外出時のマスク着用と帰宅後すぐの洗顔が効果的だという。ただし、洗顔のしすぎは逆にバリア機能を低下させるため、ぬるま湯で優しく洗い流す程度にとどめる必要がある。症状が2週間以上続く場合や、かゆみで眠れない場合は、早めの皮膚科受診が推奨される。
春の肌荒れ対策Q&A
Q1. 春の肌荒れ対策はいつから始めるべき?
A. 花粉飛散開始の2〜3週間前、1月下旬〜2月上旬からの準備が推奨される。本調査では84.7%が季節の変わり目に肌トラブルを経験しており、毎年繰り返す人も47.3%に上る。花粉が本格的に飛散し始めてから対策を始めても、すでにバリア機能が低下していることが多いため、先手を打った準備が効果的とされる。具体的には保湿ケアの強化と、刺激の少ないスキンケアへの切り替えを行える。
Q2. 花粉で肌荒れするのは花粉症の人だけ?
A. 花粉症の症状がない人でも、花粉が皮膚に付着することで肌荒れを起こすことがある。これは「花粉皮膚炎」と呼ばれ、くしゃみや鼻水などの典型的な花粉症症状がなくても発症する。本調査でも春先の肌悩みとして「かゆみ」が58.3%、「赤み・炎症」が42.7%と高い割合を示しており、花粉による皮膚への影響は広く認識されつつある。特に目の周りや頬など露出部位に症状が出やすいのが特徴だ。
Q3. 春の肌荒れにはどんな保湿剤が効果的?
A. セラミドやヒアルロン酸など、バリア機能を補強する成分を含む保湿剤が効果的とされる。調査では63.7%の人が春先の対策として「保湿ケアの強化」を実践している。特に重要なのは、角質層のバリア機能を構成するセラミドを補給できる保湿剤。クリームタイプや乳液タイプなど、自分の肌に合った使用感のものを選び、朝晩しっかり塗布することで、花粉やアレルゲンの侵入を防ぐ効果が期待できる。
Q4. 春先の肌荒れで皮膚科を受診する目安は?
A. セルフケアで2週間以上改善しない場合、またはかゆみや赤みが強い場合は受診が推奨される。本調査では皮膚科受診経験者は31.3%にとどまり、多くの人がセルフケアに頼っている実態が明らかになった。しかし、症状が長引く場合や日常生活に支障をきたす場合は、医療機関での適切な治療が必要となる。外用薬の処方や、アレルギー検査による原因特定など、セルフケアでは得られない効果が期待できる。
Q5. マスクは春の肌荒れ対策に効果がある?
A. 花粉の付着を防ぐ効果があるが、マスク自体が肌荒れの原因になることもあるため注意する必要がある。調査では45.0%の人が春先の対策としてマスク着用を実践している。マスクは花粉が顔に付着するのを防ぐ効果があるが、摩擦による刺激やマスク内の蒸れが肌荒れを悪化させることもある。肌に優しい素材のマスクを選び、長時間の着用を避けることが大切。帰宅後はマスクを外し、保湿ケアを行うことが望ましい。




