1566年に創業し、「布団の西川」としてその名を日本中に広めてきた「nishikawa」。近年はSLEEP TECHブランド「[エアー]」をはじめ最新の技術を取り入れた睡眠の品質にこだわるアイテムを展開し、眠りと寝具にこだわりたい人が選ぶブランドとしての地位を確立している。

そんな高品質な寝具を提供するnishikawaが、2025年10月から一般発売したのが、新ブランド「suyara」のマットレスだ。特徴的なのが「コスパ」で、nishikawaの最新技術が詰め込まれているにもかかわらず、シングルで1万4,300円〜4万4,000円と、驚くほど手頃な価格となっている。「寝心地の良さ」と「価格」を両立させたマットは、なぜ生まれたかーーその背景をsuyaraのブランド責任者・中庭啓介さんに伺った。

  • nishikawaの新ブランド「suyara」のマットレス

    nishikawaの新ブランド「suyara」のマットレス

nishikawaの「技術」と「価格」を両立、より多くの人に届くマットレスを開発

健康志向が高まり、睡眠サポートに関わるアイテムが増加している昨今。「仕事のストレスで眠れない」や「寝つきが悪い」といったさまざまな悩みを解消するための対策に、サプリメントや入浴剤などを取り入れている人も多いのではないだろうか。しかし、睡眠に直結する「寝具」は、意外と気を配っている人が少ないと、中庭さんは話す。

  • suyaraのブランド責任者・中庭啓介さん

    suyaraのブランド責任者・中庭啓介さん

ただ、「寝具にこだわりたい」と思った時に、壁となるのは「価格」だ。サプリメントや入浴剤などは、高価なものでも数千円。一方、寝具はこだわればこだわるほど「高級」というイメージが強く、例えばnishikawaの「[エアーSI]」マットレスはシングル13万2,000円で、特殊立体クロススリット構造を取り入れた圧倒的な寝心地を提供しながらも、十万円を超える寝具を購入できる人は限られている。そこでnishikawaが培ってきた技術を詰め込みながら、手に取りやすい価格の両立を目指し、誕生したのが「suyara」だ。

「弊社が行なったアンケートで『マットレスに対して、いくらまで投資しますか』という問いに対して、『3万円以内』と答えた方が80%以上いらっしゃいました。私たちはそれまで良いものを追求し、最高の商品を開発してきましたが、2025年はより多くの人に向けた大衆的な商品に特に注力してsuyaraが生まれました。suyaraは寝心地、利便性、コストすべてを追求しており、"nishikawa史上最高コスパ"と言えるほど社内のみんなが自信持って販売ができる商品に仕上がっていますね。メインターゲットは、30代〜40代の共働き・子育て世代。忙しくて睡眠への悩みをケアするところまで気を配れないような方に、特におすすめしたいです」(中庭さん)

「点」で支えて体の凹凸にフィットする2層の「ハーモニーウェーブ」構造

suyaraのマットレスは「suyara #001 Dotsマットレス ふとんタイプ」(シングル2万2,000円)や「suyara #001 Dotsマットレス トッパータイプ」(シングル1万4,300円)など現在6種類。一番人気は「suyara #001 Dotsマットレス ベッドマットレスタイプ」(シングル4万4,000円)で、ベットフレームにのせて使用する厚さ20cmのマットレスだ。

寝心地に対する技術的な注目ポイントは3つあり、1つ目は「点」で支える凸凹構造。フラットのマットレスの場合、腰部に圧力が集中しがちだが、「点」で効果的に圧力を分散し、血行を妨げにくくする効果が期待され、体への負担を軽減する。

2つ目は体の凹凸にフィットする2層の「ハーモニーウェーブ構造」。上層部を柔らかなモチモチ素材にすることでやわらかな寝心地を保ちながら、下層部をしっかりしたウレタン素材で体全体をバランスよく支えてくれる。「点」で支える凸凹構造の層が柔らかくなっているため、もしこの1層だけだと身体が沈みすぎてしまうが、2層にすることで身体を支えてくれるのが大きなポイントだ。

そして3つ目は特許技術「スマートスリット」加工。肩口と足部だけにスリットを入れることでさまざまな体型にフィットし、横向き寝にも、仰向け寝でも、自然な姿勢を保てる構造となっている。

ちなみにファスナーが「ロの字仕様」でトップカバーを簡単に外し洗濯ができたり、インナーカバーを付けてファスナーを開閉しやすくしたり、側面・裏面はナチュラルベーシックなコーデュロイ生地を使用してインテリアになじむようにしたり、細かなこだわりも。これは30代〜40代の共働き・子育て世代へ向けて、考えられたデザインになっている。

これほどの技術やこだわりを詰め込みながら、20cmのマットレスがシングル4万4,000円というのは、業界的にもかなり挑戦的。その期待の現れから、一般発売前のMakuake先行販売では総額2,000万円以上の応援購入をしてもらえたという。

「市場を分析し、シングルの20cmのマットレスが税抜で4万円を超えないこと。ここから商品開発はスタートしました。ただ、点で支える凸凹構造も、ハーモニーウェーブ構造も、非常にコストがかかる技術で、従来は4万円では販売できないようなものです。しかし商品開発部とも綿密に打ち合わせを重ね、nishikawaの代表商品に成長させていく計画を立て、この価格を実現しました」(中庭さん)

価格を抑えるために、マットレスに付随するサービスも必要最低限に絞っているものの、「suyara #001 Dotsマットレス ベッドマットレス」は10年保証。そして公式オンラインショップでは送料が無料。写真のように圧縮された状態で、配送される。

なぜここまでするのかーーそれは、nishikawaの「マットレス市場」への挑戦。

「ベッドマットレス市場は非常に大きいのですが、弊社はアプローチがまだ不十分でした。そこで寝具に対しても興味が薄い人たちに対しても届くような価格設定を行い、品質とともに追求を重ねました」(中庭さん)

現在、suyaraを購入できるのはイトーヨーカドー大森店とイオンスタイル八戸沼館の「suyaraショップ」2店とオンラインショップのみ。店舗拡大やポップアップ開催を増やすことでより認知・体感できる環境をを広げることが、2026年の目標だという。

「みなさん、いざマットレスを買おうとなった時、寝心地をリアルに体感したいという方が圧倒的に多いです。現在、常設店はイトーヨーカドー大森店とイオンスタイル八戸沼館のみで、わざわざ遠方から足を運んできてくださる方もいらっしゃいます。今後は函館 蔦屋書店など、全国各地でのポップアップも開催するので、より多くの方に実体験いただけたらと思います」(中庭さん)

suyaraは圧倒的なコスパで、これから新生活をスタートする人にとってもぴったり。これから一人暮らしを始めて、「収納したい」という人には「suyara #001 Dotsマットレス ふとん三つ折りタイプ」(シングル3万3,000円)もおすすめだ。筆者もふとん三つ折りタイプを試して、寝てすぐに感じたのは「腰がラク」ということ。いつもは腰が浮くような寝姿勢になってしまうため横向きで寝がちだったが、suyaraのマットレスは腰が浮かず、仰向け寝でも圧倒的にラクだったことに驚いた。

マットレスのほかオールシーズン使える「#003 torofuwa(とろふわ) 通年使い羽毛ふとん」(シングル3万3,000円)も、現在販売中。

「Makuake」で先行予約販売中の「#005 punitoro(ぷにとろ)まくら」(6,600円)をセットにして、新生活を始める人にプレゼントするのも良いだろう。

品質とコストを追求し、社員も驚くほどの価格を実現した「suyara」のマットレス。睡眠に悩みはあるけれど、「価格が……」と二の足を踏んでた人にも、ぜひ試してほしい。