弁護士法人・響は1月21日、「氷河期世代の借金事情」についての調査結果を発表した。調査は2025年9月22~30日、事前調査7,000人のうち、氷河期世代かつ借金をしたことがある男女1,000人を対象に行われた。

氷河期世代が借金をしたきっかけ

氷河期世代で借金経験がある1,000人に「借金のきっかけ」を聞いたところ、「低収入・不安定な雇用で生活費が不足した」が41.1%で圧倒的1位となった。

この結果は、個人の浪費ではなく、新卒時の正規雇用の少なさといった当時の社会構造そのものが世代特有の困難として生活費を圧迫し、借金へと直結した実態を強く示唆している。

  • 借金の主な原因やきっかけとなった出来事は?

    借金の主な原因やきっかけとなった出来事は?

氷河期世代を対象に行った内閣府の調査では、非正規雇用労働者で働く35〜44歳の半数近くが年収200万円未満であるというデータもある。今回のアンケート結果は、まさにこの「世代特有の困難」が生活費を圧迫し、借金へと直結した実態を裏付けるものとなった。

約半数が「借金は就職氷河期が影響している」と回答

氷河期世代の借金には「就職氷河期という時代背景が影響していると思うか」について聞いた。

結果は、「ある程度影響していると思う」(30.2%)「強く影響していると思う」(18.6%)とあわせると、約半数(48.8%)の人が、自分の借金は「時代のせい」でもあると明確に認識している。

  • 借金の経緯に「就職氷河期」という時代背景が影響していると感じますか?

    借金の経緯に「就職氷河期」という時代背景が影響していると感じますか?

一方で、「あまり影響していないと思う」が25.5%、「全く影響していないと思う」が25.7%となり、影響していないと感じる人も意外と多いという結果になった。

これらの回答をした人の借金の理由が、詐欺やギャンブル、病気などの個人的要因が見られたため、確かに時代背景だけでは説明できないケースもある。

氷河期世代で借金を完済した人は53.8%

借金について返済状況を聞くと、「完済した」という人が53.8%であり、半数以上の人が借金を解決できているという結果になった。今回は借金額についても聞いているが、結果としては「50万円未満」が37.6%と一番多かったため、返済できる範囲の人が多かったと考えられる。

  • 借金は完済しましたか?

    借金は完済しましたか?