パリス・ヒルトン、19歳で流出したセックステープを振り返る「あれは虐待だった」

歌手でありリアリティ番組のスターでもあるパリス・ヒルトンが、AIによって生成された性的コンテンツの被害者を保護する法案「DEFIANCE法」を支持する立場から、自身の経験について語った。

パリス・ヒルトンは米現地時間22日、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂(キャピトル・ヒル)に登場し、2004年に流出した自身のセックステープについて言及した。この場には、ニューヨーク州選出の民主党下院議員アレクサンドリア・オカシオ=コルテス、フロリダ州選出の共和党下院議員ローレル・リーも同席しており、ヒルトンは女性を同様の被害から守ることの重要性を訴える、感情のこもったスピーチを行った。

「私が19歳のとき、同意のないまま、私のプライベートで親密な動画が世界中に拡散されました」とヒルトンは語る。「人々はそれを”スキャンダル”と呼びました。でも違います。あれは虐待でした」

ヒルトンが支持を表明したのは、「Disrupt Explicit Forged Images and Non-Consensual Edits Act(明示的な偽造画像および非同意編集物を阻止する法案)」、通称DEFIANCE法だ。この超党派法案は、AIによって生成された性的コンテンツの被害者が、それを制作・拡散、あるいは拡散目的で依頼した人物に対して法的措置を取れるようにすることを目的としている。すでに上院は通過している。

「当時の私を守る法律は何ひとつなかった」とヒルトンは説明する。「何が私に起きたのかを表す言葉すらなかった。インターネットはまだ新しく、そこに伴う残酷さも同じく新しかったのです」

さらに彼女はこう続けた。「私は罵倒され、笑いものにされました。私の痛みは”クリック”のために売られ、そして『黙って前に進め』『注目されていることに感謝しろ』とまで言われた。彼らは、搾取された若い女性としての私を見ていなかった。私が感じていた恐怖や屈辱、恥を見ようともしなかった。私が何を失ったのか、誰ひとりとして尋ねなかったのです」

ヒルトンは、自分には物語を取り戻すための「発言力」があったとしながらも、「そうでない人は本当に多い」と指摘する。「学んだのは、イメージを侵害されると、それは消えることなく自分の内側に残り続けるということ。でも同時に、自分の力もそこに残るということです」と語り、「真実を語ることは私の癒やしになりました。今日、私は恥を感じることなくここに立てている。そのことを誇りに思います」と述べた。

スピーチの最後で彼女はこう締めくくった。「これからも真実を語り続けます。すべての女性、すべての少女、すべてのサバイバーを、今だけでなく未来のためにも守るために」

@parishilton When I was 19, a private video of me was shared without my consent — and there were no laws to protect me. What people called a ”scandal” was actually abuse, and its something survivors are still facing today. Thats why today, I spoke on Capitol Hill with @Alexandria Ocasio-Cortez and #LaurelLee about the DEFIANCE Act  This bipartisan bill strengthens legal protections for survivors of AI-generated explicit deepfakes giving people real options to fight back and seek justice when intimate images are shared without consent. Proud to use my voice on this issue and stand up for women and girls everywhere  #DEFIANCEAct ♬ original sound - ParisHilton

問題のセックステープは、当時ヒルトンと交際していたリック・サロモンによって撮影されたものだった。ヒルトンは2024年の回顧録『Paris: The Memoir』の中で、年上だった恋人から撮影を強く促されたと感じていたことを明かしている。映像は2004年に流出し、ヒルトンが公に「公開を承認していない」と発言した後、サロモンは名誉毀損で彼女を提訴。ヒルトンは反訴し、最終的に賠償金を勝ち取り、それを慈善団体に寄付した。

2021年、ヒルトンは『Vanity Fair』の取材に対し、このセックステープについて「一生、私を傷つけ続けるもの」と語っている。「それは二人だけの私的な体験でした。誰かを愛し、信頼していたのに、その信頼を裏切られ、世界中の人々がそれを見て笑っている……」と述べ、「私がわざとやったと思われたことが、何よりも辛かった。それが私を壊した。今でもこの話をするとPTSDの症状が出ます」と明かしている。

ヒルトンは1月30日に新たなドキュメンタリー『Infinite Icon: A Visual Memoir』を公開予定だ。この作品は、2024年にリリースされた同名アルバムの制作過程を軸に、人生やキャリアの最も困難な局面において、音楽がどのように心の支えとなってきたかを描くものとなる。また、メディアにおいて彼女がいかに根深いミソジニー(女性嫌悪)の視線で描かれてきたかに向き合うと同時に、彼女が「虐待を受けた」と主張している問題児更生施設(トラブルド・ティーン・スクール)での体験についても語られる。

from Rolling Stone US