![プレッシャーをかけに行く水口FW池口遼(左) [写真]=金田慎平](index_images/index.jpg)
第104回全国高校サッカー選手権大会3回戦が2日に各地で行われ、神村学園(鹿児島)は4-0で水口(滋賀)に勝利し、準々決勝へ進出した。
29年ぶりの選手権出場となった水口は、上田西(長野)、広島皆実(広島)という選手権で実績のある学校に連勝。今夏のインターハイ王者で、高円宮杯U-18プレミアリーグWESTにおいて高体連最上位(5位)の神村学園への挑戦権を手にしたが、後半アディショナルタイムに入るまでシュートもゼロに抑えられて敗れた。
最前線で体を張り、相手DFを振り切るシーンも数度となく見られた水口FW池口遼は、「今までやってきたことがなかなかできなくて」と涙。「大会通して得点もなく、チームを勝たせることができなくて情けなかったけど、みんなとここまで来られて、絶対今後の自分の財産になるし、ここまで来たことは胸を張って、今日のビデオもしっかり見て今後に生かせたらいいと思います」と、無得点に終わった結果を悔やみつつ、今後への糧にすることを誓う。
神村学園に押し込まれ続けたが、それでも後半アディショナルタイム、コーナーキックが池口の頭にピタリ。水口としてもこの日の初シュートとなったボールはゴールに向かったが、神村学園DF中野陽斗にゴールライン手前でブロックされた。「最後まで諦めずに絶対1点を取ると思って、ゴールに向かい続けようと思ってプレーして、惜しいシーンも2回くらいあって。シュートはチームで2本でしたけど、ゼロではなく、ゴールに向かえたのは良かったと思います」と前を向く。
池口は中学時代にサッカーで挫折を味わい、見返す決意を胸に水口に進学し、自身を磨いた。「ほんまにいろいろな人に支えてもらって、這い上がって、一番下からここまで来られた」と高校3年間を振り返り、「ここまで来るのは入学当初は全然考えられていなかった」という全国の舞台で2勝を挙げることもできた。最後は高校トップクラスの相手を前に敗れる結果となったが、「今後、サッカーを続けていく上で、神村と戦いたいというのが自分はあったので、そこまで持っていくためにも大切な2勝だったので、そこを勝ちきれて、神村のトップレベルのサッカーを知れたのは、大学でサッカーをやる上でもめちゃくちゃ大切な2勝だったと思います」と、得難い経験を手にして大学へと進学する。
神村学園と対戦して「運動量や守備の強度、一つひとつのトラップであったり、すべての面においてレベルが高くて。でも、一個も手が出なかったわけではないとも思っていて。足りない部分を探して、神村の人たちに一歩でも近づけるように、大学までの残り期間と大学でやりたいと思います」と差を感じた部分と、一方で通用する部分も感じられたことが収穫と話し、残り少ない高校生活の時間も含めて、無駄にせず過ごしたいと話す池口。卒業後は大阪学院大学に進学してサッカーを続ける。「一番はJリーグを目指してやりたい」とプロ入りが将来の目標。「大学で目の前のこと一個一個課題を見つけてステップアップしていきたいです。点を取ってチーム勝たせられる選手になりたい」と、4年後にさらにスケールの大きなFWになりたいと決意している。
取材・文=小松春生