
多くの人が車内の香りづけに活用するクルマ用の芳香剤。カー用品店に行けばズラリと並べられた芳香剤の数の多さに圧倒される。つり下げタイプやカップホルダーに置くタイプ、ダッシュボードなど任意の場所にはり付けるタイプ、エアコン吹き出し口に取り付けるタイプ、シート下に忍ばせるタイプとじつに多種多様で、香りの種類もバリエーションに富んでいる。
そのなかからお気に入りの香りをチョイスしてクルマで楽しむ。でも、1種類じゃ満足できず、気分に合わせて香りを変えたいと思っている人もいるだろう。
そういった人に向けて、カーメイトが「噴霧式フレグランスディフューザー ダブル ブラック」を2025年11月に発売した。
【画像】好みの香り2種類を楽しめる噴霧式フレグランスディフューザー
そもそも同社はカーフレグランスアイテムを豊富にラインアップしており、前述のようにさまざまな形態、香りをそろえている。さらに車内のサイズや好みに合わせて香りの強さを調節できる「噴霧式ディフューザー」を2020年に発売し、新たなカーフレグランス市場を開拓。翌2021年末には改良型に進化させた。豊富な専用フレグランスオイルを用意し、必要な時だけ香りを噴霧でき、香りの強さをコントロールできる点が評価され、オイルなどを含む関連商品の累計販売数は370万個を超えるヒットシリーズ(2025年11月現在。同社調べ)になっているのだ。
ディフューザーを導入した人が、さまざまな香りを試したくなるのは必然とも言うべきか、同社が「噴霧式フレグランスディフューザー」ユーザー217人を対象にした調査(2024年3月に実施)によると、約6割のユーザーが2種類以上のフレグランスオイルを所有していたという。さらに興味深いのが、そのうち約8割の人が「2種類のオイルをセットできるディフューザー」を求めていたというのだ。
そんなユーザーの声に応えたのがこの「噴霧式フレグランスディフューザー ダブル」。本体に別途用意した任意の専用フレグランスオイル(7ml)を2本セットしておけば、ボタン操作で瞬時に香りを切り替えられる、というものだ。
とはいうものの、「2つの香りって、うまく切り替わるのかね?」という疑問が湧く。カー用品店で芳香剤売り場の前にいくと、さまざまな香りがミックスしているような感じに……。そこで実際に試してみた。
「噴霧式フレグランスディフューザー ダブル ブラック」は、製品名のとおり本体はブラックカラーで統一されており、筒状部分は梨地仕上げで上面の操作部と噴射部もツヤ消しとシックにまとめられている。重量は326gで安定感もバッチリ。カップホルダーに設置しやすいように電源ケーブルは上部に接続する仕様だ。USB電源ケーブルが付属しているので本体側にUSB タイプCを、車両側はUSB タイプAスロットに差し込めば電源が供給される。
ちなみに直径69mm以上の純正カップホルダーに対応しているので、イマドキのほとんどの車両で問題なく設置できるはず。
噴霧口は2つあり、ここは1段持ち上がった形状となっている。これがカートリッジで、押し込むとロックが外れ、片手で引き出せて専用のフレグランスオイルを装着もしくは交換できる。
製品購入時はあらかじめ空のオイルボトルが装着されているので、別途用意した好みの香りのフレグランスオイルと交換して元に戻せば準備は完了。フレグランスオイルのキャップは捨てずに保管しておく。
電源は車両のスタートスイッチと連動しているので、スタートスイッチを押して車両を起動(ACCもしくはエンジン始動)すれば自動で噴霧を開始する。2時間の連続運転で自動停止する安心設計だ。
操作スイッチはタッチ式。左側スイッチが左右の噴霧切り替えで、押すごとに香りが瞬時に切り替わる。右側スイッチをタッチすれば香りの強さが3段階で切り替えられる。どちらかを長押しすることで噴霧を停止(待機モード)することも可能だ。
好みの設定は車両の電源を切っても維持されるので、次回起動時に再設定の必要はない。
■6種類の香りを試してみた
さて、それでは香りを試してみることにする。カーメイトの公式オンラインショップで確認すると噴霧式ディフューザー用フレグランスオイルとして30種類以上をラインアップしていた。ホワイトムスク系、香水系、フルーティフローラル系、スカッシュ系、シャンプーせっけん系、森林系とジャンルも多岐にわたる。さすがにその全部を試すときっと“利き鼻”ができなくなってしまうかもしれないので、2つの香りが嗅ぎ分けられるよう、6つジャンルの中から6種をセレクトしてみた。香りの特徴は同社の商品説明から引用している。なお、香り名は正式名称ではないため、公式オンラインストア等では品番で検索してほしい。
・ブラング|ホワイトムスク(L10011)
香りの特徴:洗練されたホワイトフローラルをベースに心地よいフルーツがアクセントとなり上質なムスクが優しく全体を包み込みます。どなたにも愛される、心地よい香水調の香りです。
・ブラング|エンジェルシャワー(L10021)
香りの特徴:上質なムスクとサンダルウッドが、甘すぎない瑞々しさを表現した、清潔感のあるフローラルな石鹸の香り。
・ブラング|プールオム(L10030)
香りの特徴:高級香水系の香りを再現。フレッシュなシトラスとスパイスが特徴的な、瑞々しいアロマティックムスクの香り。
・ルーノ|ホワイトベルガモット(L10053)
香りの特徴:天然香料配合。軽快なレモン、ベルガモット、ラズベリーに華やかなローズ、ミュゲ等のフローラルノートを重ねた、ほんのりとした甘さが漂う、抱きしめたくなる香りです。
・ヒノキ&ユーカリ(L10082)
香りの特徴:天然香料配合。ユーカリの清涼感と調和したハーバルなヒノキの香り。まるで森の中で深呼吸をしているような心地よい森林の香り。
・消臭アロマ スカイクリーン(L10083)
香りの特徴:消臭強化タイプ。車内のニオイが気になるときに。青空のように晴れやかなフレッシュフローラルの香り。
■使い勝手は意外にいいぞ
上記の香りの特徴から2つを装着。まずは香りの変化と切り替え時の混ざりが感じ取れるようにと、コントラストが際立つ「ホワイトムスク」と「ヒノキ&ユーカリ」をチョイス。
クルマの芳香剤で定番中の定番であるホワイトムスクは特に人気で、さまざまなバリエーションを展開。噴霧式フレグランスディフューザー用としても9品番もムスクと銘打つ香りをラインアップしている(取材時)。ちなみにムスク系の香りを感じられるものとしてはそれ以上ある。その中からベーシックな「ブラング|ホワイトムスク(L10011)」を選定。
もうひとつはユーカリの清涼感と爽やかなヒノキが香り立つ、商品名もズバリ「ヒノキ&ユーカリ」は天然香料を配合したボタニカル系。森林の中で深呼吸をしたようなすがすがしさを感じられるもの。
切り替え時に香りが混ざると不快に感じられるかも? なんて思っていたのだが、そんなことは全然なく、すぐに切り替えた後の香りに車内が満たされていく。作動音はほとんどしない。
瞬時に切り替わることで、一方の香りだけが噴霧され車内に充満することや、噴霧口が独立しているので、噴霧時に香りが混ざらないというのが、それぞれの香り立ちをよくしているのだろう。
ほかの香りを組み合わせて試してみても、基本的にはそれぞれの香りがしっかりと独立して楽しめた。交換時はディフューザーを停止後10分ほど静置したあとに交換するといいだろう(取扱説明書にもそうある)。
■2つの香り、どう使い分けるか……。
香りが切り替えられると、車内空間も意外なほど別モノになる、しかも驚くほど手軽にだ。ではこの“香り変”はどう使いこなせばいいのだろうか。考えてみた。
「ふだんは一番お気に入りの香りを使い、ロングドライブなどで気分転換を図りたい」
そんなシーンではジャンルを変えて香りのコントラストをつけたチョイスするという選び方だ。今回初めに試したのがまさにそんな状況を想定してセレクトしたもの。ふだん使いは心地よい香水調の香り「ブラング|ホワイトムスク(L10011)」で、森林浴気分で頭をシャキッとさせたいというイメージで「ユーカリ&ヒノキ(L10082)」をチョイスしてみたのだ。
「家族でクルマを共有するとき」
例えば夫婦や家族で共有するクルマなら、男性的な高級香水を想起させる香りの「ブラング|プールオム(L10030)と、天然香料を配合し、フローラルなほんのりとした甘い香りの「ルーノ|ホワイトベルガモット(L10053)」もしくは清潔感のあるフローラルな石鹸の香りの「ブラング エンジェルシャワー(L10021)」の組み合わせ。どちらか1人で運転している場合にドライバーの好みをより際立たせてみるのもよさそうだ。夫婦や家族が一緒に出かけるときは要相談ということで。
「焼き物系の食事をしたあとによさそう」
焼肉や海鮮焼きなどの食事をしたあとなどに効果が期待できそうなのが「消臭アロマ スカイクリーン(L10083)」。お気に入りの香りとともに装着しておけば、食事後に体にまとう臭いを感じにくくなるかもと、消臭効果に期待を込めて。ただし、家に帰る道中に食事後の余韻を楽しみたいというのであれば、ディフューザーはオフで。
「お気に入りの香りを長く楽しみたい」
好みの香り一択で楽しみたいという人や、より強い香りが好みなら、同じ香りのオイルを2つ装着してしまうという方法もアリだ。そうすれば、“香り切れ”の心配がなくなる。
■香りの強さは3段階
好みの香りを楽しむために外せないのが、香りの強さ。「噴霧式フレグランスディフューザー ダブル」は、3段階に調節できるようになっている。一定間隔ごとに噴霧時間によって強さを調整する仕組み。霧状に拡散するためほとんど目視できないが、噴霧レベルにより香りの強さが結構変わるので、クルマのサイズ(車内空間の広さ)や好みに合わせて調節しよう。
レベル1(微香):軽自動車やコンパクトカーで微香レベル。弱めの香りが好みの人向け
レベル2(普通):軽自動車コンパクトカーなどで最適な香りの強さ
レベル3(強め):SUVやミニバンなど車内空間が広めのクルマに最適
ちなみに専用フレグランスオイル(7ml)をレベル1で1日1時間使用した場合、1本で最長約20カ月楽しめるという。クルマを動かしているときだけ噴霧するから意外と経済的なのだ。
■香り探しの沼にもハマれる!?
2つの香りが楽しめるという、新たな「噴霧式フレグランスディフューザー ダブル」を知ってしまった正直な感想は、従来の「使い切るまで香りを換えるのが忍びない」という思いを一気に吹っ切ってしまえる、ヤバめなアイテムであるということ。
フレグランスオイルのボトルを付け替えるだけですぐに香りを楽しめて、取り外したボトルはキャップを閉めて保管できるから、気軽にほかの香りを試したくなるからだ。
実際にいろいろな香りを楽しみたいから何種類もオイルを持っているという人に向けて、3本を収納可能な専用設計のオイルケース「フレグランスオイル用 オプション オイルケース ブラック(L10502)〈価格:オープン〉」も用意。ドアポケットやセンターコンソールなどにまとめて置くことができる。
■好みの香りが見つかる「香り診断」
豊富なラインアップから好みの香りを選ぶのは大変かもしれない。でも、安心してほしい。カーメイト公式ウェブサイトの噴霧式ディフューザー紹介ページで「フレグランスオイルの香り診断」を開設している。簡単な質問に答えながら進むとオススメのフレグランスオイルを提案してくれるから、好みの香りを見つけるのに役立てられる。
[フレグランスオイルの香り診断]
https://lps.carmate.co.jp/qar/fragrance-oil/
■家でも使える
「噴霧式フレグランスディフューザー ダブル」は、USBケーブルを用いて給電するタイプなので、DC5V/1.5A以上出力可能なUSB電源があれば、家庭でも利用可能だ。2時間でオートオフする機能は、自宅で使用する際の消し忘れにも有用なのだ。
[噴霧式フレグランスディフューザー ダブル ブラック製品概要]
・品名:カーメイト 噴霧式フレグランスディフューザー ダブル ブラック
・品番:L10621
・サイズ:高さ132mm×幅69mm×奥行き69mm
・カラー:ブラック
・製品重量:326g
・価格:オープン(カーメイト公式オンラインショップ価格:1万2800円)
・発売日:2025年11月11日
■仕様
・入力電源:DC5V ±0.25V/1.5A以上
・消費電流:0.8A以下
・使用温度範囲:0〜40℃
■内容物
・ディフューザー(本体)
・専用ケーブル
・取扱説明書
噴霧式ディフューザー公式ウェブページ
https://lps.carmate.co.jp/lp/fragrance/diffuser/
〈文と写真=ドライバーWeb編集部・兒嶋〉
■問い合わせ先
カーメイト