MENTAGRAPHは12月24日、「1on1 MTG」についての調査結果を発表した。調査は2025年6月27日~7月3日、20~65歳のビジネスパーソン724人を対象にインターネットで行われた。

「実施頻度」部下と上司の間で大きなギャップ

本調査は、部下の成長支援や不安・不満の解消を目的に導入が進む1on1 MTGについて、その実効性と運用上の課題を多面的に把握するために実施された。上司と部下それぞれに各項目の理想と現実を尋ね、その中でも「上司の現実」と「部下の理想」にフォーカスして分析した。

はじめに、1on1 MTGの頻度についての質問においては、部下の中で、「必要に応じて」を望む声が上司の現実と最もギャップがあることがわかった。部下の理想では、「必要に応じて」が20%なのに対し、上司の現実では、6.3%と部下の理想が上司の現実を13.7ポイント上回った。一方で、「週1回」「隔週」「月1回」などの、定例頻度は、いずれも部下の理想が上司の現実を下回り、定例的に実施するものではなく、課題が発生したときにスポットで実施したい志向が読み取れる。

  • 1on1の実施頻度について、理想と現実をそれぞれ教えてください

    1on1の実施頻度について、理想と現実をそれぞれ教えてください

所要時間、部下の理想は「15分未満」

さらに、1回あたりの理想の所要時間については、部下の理想が「15分未満」24.5%という結果に。一方で上司の現実では14.0%となり、10.5ポイントのギャップがあった。対して「15~30分未満」は、上司の現実53.3%に対し、部下の理想44.8%で8.5ポイント上司の現実が上回る結果となり、部下は全体として、短時間・高密度の面談設計を支持していることがわかった。

  • 1on1の一回あたりの所要時間について理想と現実をそれぞれ教えてください

    1on1の一回あたりの所要時間について理想と現実をそれぞれ教えてください

成果時は次の行動設計を求める部下

1on1 MTGで良い成果について話題になったときの対応については、部下の理想では「次に進めるための設計」を上司の現実より強く望んでいることがわかった。具体的には、「今後の期待値の確認」は部下の理想34.2%に対し、上司の現実は25.3%で8.9ポイント上回り、「次の目標挑戦の話し合い」は46.0%に対し39.3%で6.7ポイントのギャップがあるという結果になった。一方で「特に何もしない」は部下の理想が21.5%に対し上司の現実が10.7%で部下の理想が10.8ポイント上回り、過度に盛り上げず"静かに次へ"を好む層も一定数存在することが示唆される。

  • 1on1で部下の良い成果について話題になった時、どのような対応をしていますか?

    1on1で部下の良い成果について話題になった時、どのような対応をしていますか?

課題・失敗時、部下は「行動までの支援」を重視

課題や失敗の場面では、共感で止めず"行動まで落とす"支援を求める傾向が明らかになった。「今後の成長計画を立てる」は部下の理想が30.9%に対し上司の現実では18.0%となり12.9ポイントのギャップが見られた。「解決策を一緒に考える」は部下の理想51.7%に対し、上司の現実が41.3%という結果に。「具体的な改善点の指摘」は44.8%に対し34.7%だった。一方で、「まずは話を聞いて共感する」は45%前後でほぼ同水準、「特に何もしない」は18.2%に対し9.7%で8.5ポイントのギャップとなり、状況により"踏み込み過ぎない"選択を望む層も確認できた。

  • 1on1で部下の課題や失敗について話題になった時、どのような対応をしていますか?

    1on1で部下の課題や失敗について話題になった時、どのような対応をしていますか?