日本民営鉄道協会は、2025年度の「駅と電車内の迷惑行為ランキング」について発表した。駅と電車内でのマナー向上を目的に実施している恒例のアンケート調査で、今回は10月1日から11月30日まで2カ月間、ウェブアンケート形式で実施。5,202人から回答を得た。

  • 日本民営鉄道協会が「駅と電車内の迷惑行為ランキング」(2025年度)を発表

    日本民営鉄道協会が「駅と電車内の迷惑行為ランキング」(2025年度)を発表

総合ランキングの5位に入った「スマートフォン等の使い方(歩きスマホ・混雑時の操作等)」は、昨年度の9位から順位を上げた。今年度、初めて選択肢に加えた「扉付近での滞留」は4位にランクイン。回答割合は27.6%で、上位との差は少なかった。混雑時の扉付近に人がとどまることで、乗降の妨げとなり、停車時間の増大や列車遅延につながるため、利用者に「迷惑行為」と認識されていることがうかがえる。

3位は「騒々しい会話・はしゃぎまわり」で30.2%、2位は「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」で31.9%となり、いずれも昨年度と同じ順位に。総合ランキングの1位は「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」で、昨年度に続いて2年連続の1位となった。回答割合は34.7%を占めている。電車内での咳やくしゃみは、感染症など健康面の不安を連想させやすく、不快感や危機感につながりやすい行為として多くの利用者に認識されているようだった。

  • 「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」が2年連続で迷惑行為の1位に

    「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」が2年連続で迷惑行為の1位に

その他、「強い香り(香水・洗剤・柔軟剤・化粧品等)」「荷物の持ち方・置き方」「乗降時のマナー」など、日常的な鉄道利用の中で繰り返し発生しやすい行為が上位に並んだ。迷惑と感じる行為の内容は大きく変化していないものの、新設項目の上位入りや順位変動から、混雑環境下での行動に対する利用者の意識の変化が読み取れる結果となっている。

なお、駅と電車内のマナーが以前と比べて改善されたかという設問に対し、「変わらない」と回答した人が39.2%で最も多く、改善を実感している利用者は18.4%(改善された・やや改善されたの合計)にとどまった。日本民営鉄道協会は今回のアンケート結果を踏まえ、今後も各鉄道事業者と連携しながらマナー啓発活動を継続するとしている。