老若男女が楽しめる“自転車の運動会”と“自転車の文化祭”をミックスした人気アウトドアイベント「バイクロア」。今年は「BIKELAND(バイクランド)」へとアップデートを遂げ、12月6日、7日の2日間、千葉県立幕張海浜公園で開催された。
公園内には特製のオフロードコースが設置されたほか、自転車関連アイテムの販売ブース、フードトラックなど、どこを見渡しても賑やかで見どころ満載! ということで今回は、バイクランド初日の様子をレポートしたい。
新生「バイクランド」に潜入!フリーダムでフレンドリーなその全容
“自転車の運動会”と“自転車の文化祭”のミックスを謳うだけあって、バイクランドの会場内の雰囲気はとにかく自由でフレンドリーだ。あたり一帯に各社の出展ブースが並びつつ……
バイクの試乗コースがドーン!と用意されているのはもちろん……
カレーやニューヨーク・フード、メキシカン、コーヒー、ビールなど、バラエティに富んだフード&ドリンクを提供するフードトラックがズラリと並んでいたり……
お手製の卓球台が設置されていたり……
DJがノリのいい音楽を爆音で流し続けていたりするなど……
いい意味で緊張感のない、フリーダムで開放的な雰囲気が会場を覆っていた。ホント、ゆるくて居心地がいい〜!
会場内でひと際盛り上がっていたのが、老舗BMXブランド「SE BIKES」が主催する「MINI OVAL RACE」だ。オーバル型のコースを走行して速さを競うレースで、優勝者にはなんとSE BIKESの人気モデル「OM FLYER 26」の完成車が贈られるというルール。迫力満点の短期決戦で賞品も豪華とくれば、そりゃあ盛り上がるわ!
自転車の最新情報をゲット! 超充実なブース
会場内のブースも超充実。名古屋と東京に拠点を構える「Circles(サークルズ)」は「アメリカン・バイシクル・カルチャー」を体現するカルチャーショップとして知られている。
展示されていたのは、サークルズのオリジナルブランド「Ral(ラル)」から登場した初のフレームセット「Exposure (エクスポージャー)」。ブース担当者によると、「Surly」の原点ともいえる名車「1x1(ワンバイワン)」の系譜を継ぐようなモデルで、ハイテク化が進む自転車業界において、あえて「昔ながら」の規格を採用しているのが特徴だ。フレームセットで8万円台という価格設定も、遊び道具としてガシガシ使いたいユーザーには嬉しいポイント。いや〜、これはかなりカッコいいな……。
また同ブースでは、サークルズが取り扱っているアメリカ・モンタナ州発のサンダルブランド「Bedrock Sandals(ベッドロックサンダル)」も展示。ビブラムソールを採用したこのサンダルは、自転車のペダルに対するグリップ力が高いだけでなく、足の甲をしっかりとホールドするため、そのままハイキングやランニングもこなせるという。試着する機会も貴重ゆえか、多くの注目を集めていた。
カリフォルニア発「ATMOSE(アトモーズ)」のブースでは、何やら見慣れないバイクを発見! なんだこれ!?
実はこれ非常にユニークな折りたたみ式カーゴバイクで、最大の特徴は、その可変性にあり。通常時は多くの荷物を運べるロングテールバイクのような見た目をしているが、ワンタッチでフレームを折りたたむことができ、長さも一般的なママチャリと同程度のサイズ感に収まっているのだという。駐輪スペースの問題を解決しつつ、カーゴバイクの利便性を享受できるってワケだ。
大きな荷物の運搬やキャンプツーリングはもちろん、特に注目されているのが「愛犬とのライド」だという。専用のバスケットを使えば大型犬も乗せて走ることが可能。モデルによっては電動アシスト機能も搭載されており、重い荷物を積んでの移動も苦にならない。日本では今年の8月から販売が開始されたばかりの新鋭ブランドだが、今後ブレイクの予感を感じさせる一台だった!
日本が世界に誇る自転車パーツメーカー「シマノ」のブースも発見! 今回の出展では、大きくわけて“アパレル・ギアのフィッティング”と“最新テクノロジーの体験”という2つの軸で展開されていた。
シマノのシューズラインナップは20種類以上にも及び、ロードレース用からMTB用、シティサイクル用まで多岐にわたる。ブースでは全ラインナップを手に取り、実際に試着してサイズ感を確認することが可能。この試着コーナーは、どんなイベントに出展しても毎回多くのお客さんで賑わう名物コーナーなのだという。
今回の目玉となっていたのが最新の変速システムで、特に注目を集めていたのが、ハブダイナモ(発電機)内蔵の自動変速システム「Q’AUTO(クオート)」である。
クオートは車輪の回転で発電した電力を使用し、走行スピードやケイデンス(ペダル回転数)、さらには傾斜までをセンサーで検知して自動でギアチェンジを行うという画期的なシステムだ。AI学習機能も搭載されており、ライダーが手元のスイッチで好みのタイミングに変速操作を行うと、システムが乗り手の癖を学習し、自動変速のタイミングを乗り手に合わせて最適化していくのだという。もうそんな時代になってるの!? と素直にビックリ……!
また、レース機材としてはMTBコンポーネントの最高峰「XTR」や、グラベル向けコンポーネント「GRX」の電動変速システムも展示されていた。これらはワイヤレスで信号を飛ばして変速を行う最新仕様である。
熱戦!レース観戦も楽しい!
今回のバイクランドでは両日ともさまざまなレースが実施された。中でも異彩を放っていたのが、「トレイル中距離リレー 悪路駅伝」である。
「バイクランド」という名のイベントでありながら、このレースで使用するのは自身の“脚”のみ。自転車は一切使用しない、純粋なトレイルランニングのリレー種目だ。コースは普段シクロクロスなどで使用される約2kmの未舗装路。泥や砂利が混じるタフな「悪路」を、3人1組のチームでタスキを繋いでいく。みんなめちゃくちゃ速い!
こちらの「ワンショットレース」は、「どんなバイクでもいいので、気軽にレースを走ってみてほしい」という主催者側の熱い思いから生まれた企画だそう。
ルールはいたってシンプル。「とにかく1周を全力で走る」。それだけ。車種制限はなく、ママチャリでも、子供用自転車でも、もちろん高級ロードバイクでも参加可能。本格的なレースに出るのはハードルが高いと感じている初心者や、家族連れでも気軽に参加できるのが魅力で、この日は「小・中学生レース」「女性限定レース」など、実力を考慮してさまざまな組み合わせで実施されていた。
ただし、シビアに順位を競うというより、サーキットを全力で走る爽快感や、観客からの声援を受ける高揚感、そして会場の一体感を体験することに重きが置かれているように見えた。レースの楽しさを知る入り口としても機能しているような、非常に温かい雰囲気が印象的だった。
レースに参加して汗を流すもよし、ブースを巡って物欲を満たすもよし。自転車を愛するすべての人を受け止める「バイクランド」。次回開催時にはぜひ愛車と共に、あるいは手ぶらでふらりと訪れ、その空気感を体感してみてほしい。






















