
当番組のスピンオフ番組「茂木健一郎のポジティブ脳教室」をTOKYO FMがお送りするポッドキャストポータルサイト「TOKYO FM ポッドキャスト」で配信中! リスナーの皆様から寄せられたお悩みに、茂木が脳科学的視点から回答して「ポジティブな考え方」を伝授していきます。
今回の配信では、「寝る前の不安」に関する相談に、茂木が脳科学と自身の経験からアドバイスを送りました。
パーソナリティの茂木健一郎
<リスナーからの質問>
私は布団に入ると、明日の会議のシミュレーションが止まらなくなります。発言が浮かぶたびに別の不安が出てきて、時計を見るといつも深夜2時を過ぎています。寝る前に不安を“片づける”コツはあるのでしょうか?
<茂木の回答>
いやあ、素晴らしいじゃないですか。会議のシミュレーションをしてしまうというのは、非常に優れた能力の現れなんですよ。会議でこういう発言があるのではないか、それに対して私はこう発言しよう、ということをやるのは、これは優れたビジネスパーソンがやっていらっしゃることなので、これは全然問題ないと思います。
ただ、時計を見ると2時を過ぎてしまうというのは、これはちょっと困ったことですね。
おそらく私が想像するに、相談者さんは忙しいので、起きている間は何か他のこと(目の前の仕事など)をやっていらっしゃるのだと思います。その間に、この会議に限らず、いろんなことがちょっと未整理のまま頭のなかで渦巻いているのだと思うんですよね。
だから眠るときに布団に入ると、そこで初めて脳がアイドリングして、いろいろ整理しておこうと思う。いわゆる脳の「デフォルトモードネットワーク」が働いて、内省モードに切り替わっているわけです。
これが、案件がいっぱい溜まっているために、時間がかかってしまっているのだと思うんですね。
ですから、私のおすすめは、布団に入る前に脳のなかの整理タイムを持つということ。
1つは、やっぱりお風呂のなかなのかなと思います。
僕は、お風呂のなかで本を読むのが長年の習慣なのですが、最近ちょっとあまりにも忙しいので、お風呂に入るときに、本を持たないで入るようにしているんですよ。そうすると、お風呂に入っているときって何もやることがないじゃないですか。その間にいろいろ整理するんですよね。「あー、そうだ、あそこはこうしよう」とか。そうすると、脳がすっきりする。体も綺麗になるし、脳もすっきりします。
あとはお散歩ですね。僕は、東京都内を移動するときって、大体歩くのですが、特にこの冬、歩きやすい時期は30分、1時間ほどよく歩くのですが、その間にいろいろ整理するんです。
もし、その整理を終わらないままに眠ると、確かにいろいろ考えちゃうかもなと思うのですが、起きている間に、そういうお風呂とか、散歩とか、そういう時間を作っていただいて、脳の整理タイムを寝る前にあらかじめ終わらせておくというのが1つ良いやり方なのかなと思います。
そして寝るときにはもうリラックスして、何か楽しいことだけ考えて、頭を空っぽにして寝るということがもしできたら良いのかなと思います。
会議のシミュレーションが止まらなくなるということ自体は、非常に優れた能力の現れだと思うので、そこは自信を持ってください。ただ、その脳の整理タイムを眠る前に、布団に入る前にやっていただいて、ぜひ夜はぐっすり眠っていただけたらと思います。
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音声版「茂木健一郎のポジティブ脳教室」
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<番組情報>
番組名:茂木健一郎のポジティブ脳教室
配信日時:毎週土曜 22:30配信(予定)
パーソナリティ:茂木健一郎
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/dreamheart/