ブランデー戦記、韓国の夜を熱気に包み込んだ、初の海外単独公演

ブランデー戦記が、初の海外単独公演「BRANDY SENKI ONE-MAN LIVE in KOREA」を2025年12月5日(金)に韓国ソウルのライブハウスKT&G Sangsangmadangで開催した。オフィシャルレポートを掲載する。

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韓国ソウルの初雪翌日、街には雪が積もり-10℃の極寒の中、会場のKT&G Sangsangmadangの前には先行物販を求める観客で長蛇の列が出来ていた。この日の公演は事前の想定を遥かに超える反響を呼び、ほぼ全ての来場者が韓国現地のオーディエンスとのことだ。ブランデー戦記としては今年の8月に開催された韓国最大級のロックフェス「Incheon Pentaport Rock Festival 2025」以来、約4カ月ぶりとなる韓国公演となり、チケット販売開始30分でSOLD OUT。期待値の高さからか、会場は開演前からとてつもない熱気を帯びていた。

おなじみのSE ピクシーズの「Where is my mind」が流れると、観客からの歓迎されるように大きな拍手が。ボリ(Dr)がステージに現れ、会場に向かって両手の拳を振り上げ雄叫びを上げると、それに応えるかのように大きな歓声が響き渡った。続いてみのり(Ba,Cho)がステージ中央で深々と一礼、そして最後に蓮月(Gt,Vo)が登場し、各々セッティングを済ませると、本編はブランデー戦記の始まりの歌ともいえる「Musica」からスタート。<私に足りないのは人生経験とあと何かしら>というフレーズが響き渡った瞬間、会場の熱が急激に上がる。画一的なアクションが多い日本のオーディエンスとは異なり、それぞれが自由なスタイルで、かつ強烈な熱量を持ってライブに参加している印象だ。

「ブランデー戦記です。よろしく」と挨拶を交わすとその後「Kids」「黒い帽子」を立て続けに披露。続くMCでは蓮月が「안녕하세요, 브랜디센키입니다.(こんにちはブランデー戦記です)」「여러분 오늘 와줘서 감사합니다.(皆さん今日は来てくれてありがとう)」「브란데이 센키를 보고 싶었어요?(ブランデー戦記に会いたかったですか?)」とこの日のために準備してきた韓国語で挨拶をすると、客席からは歓声が大きな拍手が。初めての韓国ワンマンの初々しさ溢れる挨拶を挟み、「Twin Ray」へ。その後「The End of the F***ing World」から、シームレスに「悪夢のような」へと繋ぐ美しい流れのまま、「メメント・ワルツ」へ。混沌としながらも美しさを伴う雰囲気を保ったまま、ブランデー戦記流のウィンターソング「27:00」を披露。<感情的になってよ>というフレーズに身を任せるように、観客は懸命に拳を突き上げてゆく。「水鏡」「赤いワインに涙が・・・」としっとりとしたミディアムナンバーを立て続けに披露。続けて、NewjeansのMINJIがファンを公言したことで韓国でも大きな話題を呼び、ブランデー戦記が韓国をはじめとした世界各国で人気を博したきっかけとなった「Coming-of-age Story」を披露。会場のボルテージは最高潮に達する。

そして、蓮月が「私にとってすごく大切な曲を歌います」という前置きを挟み、「Fix」を披露。MCでは「저는 오늘을 위해 듀오링고로 한국어를 공부했어요.(私は今日のライブのためにデュオリンゴで韓国語を勉強しました)」「브랜디센키의 한국 첫 단독 공연, 더 즐길 준비됐나요?(ブランデー戦記の、韓国初単独公演、もっと楽しむ準備は出来てますか?)」と語学アプリ「Duolingo」で韓国語を勉強してきたことを伝えると、会場からは笑いと拍手が。初の韓国ワンマンとは思えないほどアットホームな空気感だ。

ラストスパートは「ラストライブ」、「春」、そして「土曜日:高慢」。単に熱い一体感が湧き上がっているだけではない。3人が神聖と思えるほど大切にしている一つひとつの楽曲を、一緒に大切に謳歌し合うような熱く温かな一体感が、会場全体に満ち溢れていた。ラストは、「僕のスウィーティー」「ストックホルムの箱」の2連打で本編を終えた。

洗練されたストイックでロックなパフォーマンスと多彩な楽曲群で、神聖な音楽は国境を越えても通じ合えることを証明したロック史に名を残す”ロックバンド”としての完璧なアピールを魅せた。

メジャーデビュー年となった2025年。1〜2月に初のワンマンツアーを成功させ、7月には初のZepp Shinjukuでのワンマン。11月にはZepp DiverCity(TOKYO)となんばHatchの東阪キャリア最大規模のツアーを大成功させるという飛躍的な年になった。そして12月に初の韓国ワンマンを大成功に収め、2025年の締めくくりとなった。韓国のオーディエンスの心に深く刻まれたであろう伝説的な夜を経て、来年の活動も楽しみだ。

Text by Yu Fukushima

Photo by EdoSota

BRANDY SENKI ONE-MAN LIVE in KOREA

KT&G Sangsangmadang

2025年12月5日(金)

セットリスト

1. Musica

2. Kids

3. 黒い帽子

4. Twin Ray

5. The End of the F***ing World

6. 悪夢のような

7. メメント・ワルツ

8. 27:00

9. 水鏡

10. 赤いワインに涙が・・・

11. Coming-of-age Story

12. Fix

13. ラストライブ

14. 春

15. 土曜日:高慢

16. 僕のスウィーティー

17. ストックホルムの箱