12月14日に最終回を迎える大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)。本作では多くの芸人が出演し、たびたび話題に。制作統括の藤並英樹チーフ・プロデューサーに芸人起用の狙いを聞いた。
爆笑問題、有吉弘行ら多くの芸人がゲスト出演
江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。脚本は、『おんな城主 直虎』(17)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる森下佳子氏が手掛けている。
本作では多くの芸人が出演。ネプチューンの原田泰造が田沼意次(渡辺謙)の側近・三浦庄司という重要な役どころを演じ、ひょうろくも松前道廣(えなりかずき)の弟・松前廣年役で存在感を放った。
爆笑問題はコンビそろって出演し、評判の人相見・大当開運役を太田光、大当開運とともに耕書堂を訪れる観相家役を田中裕二が演じた。また、有吉弘行が服部半蔵の末裔役、コロコロチキチキペッパーズ・ナダルが一橋治済(生田斗真)を案内する表坊主役、ピース・又吉直樹が狂歌師・宿屋飯盛役、鉄拳が浮世絵師・礒田湖龍斎役、サルゴリラが吉原を訪れる客役など、豪華な顔ぶれが物語を彩ってきた。
お笑い芸人は「短い時間の中でキャラクターを表現するのがすごく上手」
藤並氏は「誰をもってお笑いタレントと言うかというのありますが、原田泰造さんは役者さんとしてもキャリアがすごくありますし、このドラマの中で最初に出てきた(芸人が演じる)キャラクターは鉄拳さんだと思います。鉄拳さんが出たときに、すごく皆さん興味を持ってくださいましたし、鉄拳さん自身が絵を描かれる芸風を持っていらっしゃるので、そのことと相まって、キャラクターをつかむのが上手だなと思いました」と鉄拳の登場を振り返る。
そして、「お笑いの方は、瞬間芸じゃないですけど、短い時間の中でキャラクターを捉えたり、キャラクターを表現するのがすごく上手だなと常々思っている」と言い、「このドラマは、一言二言で去ってしまう役や、大量の人が出てくるシーンが多いので、ピリッと足跡を残してもらえるような方がいいなと思うと、お笑いを生業にされている人はそういうのがすごく上手だなと思うので」と芸人起用の狙いと説明。
「例えば、サルゴリラさんが歩いていろんな噂話をするということが、2人の芸風にも合っている感じがするので、すごく印象に残してくれますし。ナダルさんが演じてくださった表坊主は、いろんな人から賄賂をもらっていたらしく、そういう邪心や欲を一瞬でも表したら史実ともつながるし、ナダルさんにお願いしたら面白いんじゃないかと」と述べ、「お笑いの方を起用した理由としては、短いシーンでも存在感を出していただくことにすごく信頼性があったからです」と語った。
キャスティングを楽しみにする声も「盛り上がっていただけてうれしい」
本作には落語家も多数出演。藤並氏は「このドラマでは江戸の文化を描いているので、落語であったり歌舞伎であったり、古典芸能の携わっていらっしゃる方々は、その時代の空気を出してもらえると思い、林家たい平さんなど、三平師匠も含めてお願いしました」と説明した。
そして、出演芸人の多さに「ちょっとやりすぎたかなと思いました」と笑いつつ、「皆さん、今回誰が出るんだろうと、『べらぼう』がそういうキャスティングをすると認知されていったことによって、皆さんが期待してくれるようになったというのは、1年間かけて長く見ていただくドラマなので、そういう風に皆さんが皆さんなりの楽しみ方をしてもらえているというのはすごくよかったなと思います」と多彩なゲストを起用した効果を実感。
尾美としのり演じる平沢常富に関して「オーミーを探せ」とネットで話題を呼んだことについても「視聴者の方が視聴者の方々なりの楽しみ方を見つけてくれたのがよかった」と振り返り、「SNSなどで皆さんが同じ話題で盛り上がってくれるというのが、テレビの果たす役割や楽しみ方だと思うので、それが今回いろんな形で、尾美さん然り、キャスティング然り、盛り上がっていただけたのはすごくうれしい」と反響を喜んでいた。
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