こどもたちが好きな仕事にチャレンジできる施設・キッザニア発の「Out of KidZania」より、2025年11月22・23日に熊本初となるイベント「Out of KidZania (アウト オブ キッザニア) in くまもと2025」が熊本県熊本市で開催。24ものプログラムが用意され、こどもたちは思い思いの仕事体験を楽しみました。
熊本県内の内航海運業者73社が所属する熊本県海運組合のブースでは、シミュレーターを使い、貨物船の操縦体験を楽しめる「航海士の仕事」プログラムが展開されました。
各回6名が定員のプログラムには、小学生から中学生まで、船に興味を持ったこどもたちが参加。1時間があっという間に過ぎていく、体験の様子をレポートします。
ただの「体験」ではなく「職場の一員」に。街を飛び出すキッザニア
こどもたちに「もっとリアルな体験をしてもらいたい」という考えで誕生した「Out of KidZania」。東京・甲子園・福岡のキッザニアから飛び出し、企業や地域の多様な仕事を体験できる機会として全国各地で開催されています。
22日に開催されたオープニングセレモニーでは、熊本市長やキッザニア福岡館長の挨拶に加えて、参加者代表への採用証明書の交付が行われました。多くの出展者やメディアの人たちが見守るなか、楽しげな雰囲気でテープカットも実施。
制服を着て航海士に変身! まずは海上交通ルールを習得
熊本県海運組合が実施する「航海士の仕事」プログラムは、制服の着用からスタート! 制服は夏用と冬用の2種から選ぶことができ、帽子もかぶって船の一員に変身します。
こどもたちが担うのは、今回だけの特別な仮想船「天草丸」の新人航海士の任務。役割を分担し、699tの一般貨物船の操縦に取り組みます。
一般貨物船や石油タンカー、コンテナ船など、国内の港から港へ荷物を運ぶ内航船にどのような種類があるかの紹介に続いて、「日本の荷物の何%が船で運ばれている?」というクイズが。その答えは、なんと44%! 飛行機や鉄道よりも多いというその数に、思わず驚きの表情を浮かべる参加者も。
その後は、海上交通のルールを学習。説明を行う熊本県海運組合のスタッフは船主がほとんどであり、さまざまな職務を経てきたプロのレクチャーに真剣に聞き入る姿がみられました。
シミュレーターで貨物船を操縦! 協力プレイで安全運航を
船の種類やルールを学んだあとは、待望の操縦体験へ。「操舵」「レーダー」「見張り(2名)」の3役に分かれてチャレンジしていきます。実際の現場では1名でこれらの業務を行っていますが、今回は仕事にじっくりと向き合い体験してもらうための工夫として、分担体制にしたのだそう。
シミュレーターには本格的な航海計器も搭載。レーダーで周辺の状況を捉えたり、針を見て船の進む方向を操ったり、自宅ではできない体験に時間があっという間に過ぎていきます。
2名の見張り役には、無線や操舵レバーを使い、船長へ危険や情報を伝達する任務が。役割はバトンタッチしていくので、一回でいろいろな業務を経験できます。
VRコーナーでは、船の「機関士」としてエンジンなどの設備に異常がないかを点検する重要な任務の体験も。自分の前に手を伸ばしたり、周囲を見渡したり、こちらも熱中している様子がみられました。
初めての操縦に夢中に。オリジナル免状の授与も!
プログラムの最後には、感想のシェアだけでなく、今回限定のオリジナル免状の授与も。本来は1級~6級までの等級がある資格・海技士のオリジナル版「初級海技士」の文字や参加者の名前が書かれた免状が、一人一人に手渡されました。
参加者やその保護者からは、「これまで飛行機の操縦体験はしたことがあるが、船の操縦は初めてで楽しかった(小6男子)」「熊本でもこどもが仕事を体験できる機会が増えており、地元の仕事を知れる機会があるのは良いことだと思う(保護者)」などのコメントが。
熊本県海運組合ではこども向けのイベントをこれまでにも行っているものの、今回のようなシミュレーターを使った体験の提供にあたっては、多方面との調整を行ったとのこと。多くの過程を経て作られたブースは、参加者とスタッフの笑顔で満ちていました。













