ひとひらインタビュー オルタナ新世代の結成秘話、エモとポストロックを越境するツインギターと哲学性の源流

東京を拠点に活動する4人組ロックバンド、ひとひらがセカンドアルバム『円』を完成させた。エモ、ポストロック、シューゲイザーなどの要素を感じさせるオルタナティブなバンドシーンが盛り上がりを見せる中にあって、頭一つ抜けた存在感を示す快作に仕上がったと言っていいだろう。インストバンドからも大きな影響を受け、ツインギターを軸に緻密に構成されたアレンジと、そこに乗る山北せなの歌によるポップなメロディー、死生観を含む様々な円環を描いた哲学的な歌詞の組み合わせには確かなオリジナリティがある。11月30日から始まるツーマンツアーを前に、キャリア初となるメンバー全員インタビューで、特異な存在感を放つバンドの背景を紐解いた。

結成秘話と4人のルーツ

ーもともとせなくんと古宮くんと吉田くんが中高の同級生で、高校からバンドをやっていて、せなくんと梅畑くんが大学のサークルで出会い、ひとひらになったそうですね。つまり、高校のときにひとひらの前身バンドがあったわけですか?

吉田悠人(Ba):高校生のときは軽音楽部に所属して、「夕暮れ八時」っていうバンドをやっていて。最初はKANA-BOONとかをコピーしてたんですけど、その軽音楽部がオリジナルをやる部活で。

山北せな(Vo, Gt):東京都の軽音楽部は「オリジナルの曲を作って、大会で勝負しよう」みたいな雰囲気があったので、当時からオリジナルを作ってました。なので、今もそこからの延長線でずっと続いてる感じではありますね。

ー夕暮れ八時の頃から今のひとひらに通じるオルタナっぽい感じだったんですか?

山北:最初はKANA-BOONを踏襲したパワーコードの4つ打ちの曲とかをやってたんですけど、高2の後半くらいからはきのこ帝国の影響でシューゲイズ的な音楽を好むようになって、そっち方面のアプローチを取り入れた楽曲を作ることが多くなってました。

ひとひら「Seamless」(2025.2.23 at 下北沢ERA)

ーひとひらの特徴として、インストでも聴けるようなかっこいい演奏と、ポップな歌ものとしての側面の同居が挙げられると思うんですけど、そこは意識している部分ですか?

山北:もともと自分は歌うのがあまり得意ではないと思っていて、逆にというか、ギターを弾くのは好きだなと思ってたんですよね。なので、意図してインストでも聴けるような音楽性を目指していたというよりは、自分のできる範疇でいいものを突き詰めていった結果、今のひとひらっぽい音になってる感じですかね。でもだんだん歌うことも好きになってきて、前作ではまず楽器の演奏があり、そこに歌も一つの楽器として乗っかるイメージだったけど、今作は歌もしっかり歌としてあり、ギターでも歌うようなフレーズを意識していて、そこは考え方が変わった部分ではありますね。

ーせなくんはボーカルであり、ギターもめっちゃ上手いですもんね。それこそインストバンドからの影響も大きい?

山北:インストバンド大好きです。大学に入ってからインストバンドを掘るようになって、こういう表現をやりたいなと思いつつ、インストに影響を受けたサウンドを軸に、そこに歌も乗せていったら、オリジナリティあるものになるよなって。

ー当時はどんなインストバンドをよく聴いてましたか?

古宮康平(Gt):自分はほぼcetowで構成されてます(笑)。cetowが2〜3年前ぐらいに東京でやったライブに行って、やばいなと思って、そこからインストを聴き始めたので。

山北:やっぱりcetowとtoeの影響は大きいと思いますね。あと1inamillionは高校生の頃にROOKIE A GO-GO(2018年)の映像を見て、「これやばくない?」ってなって、僕の中のポストロックの入口的な存在です。で、そこから1inamillionの踏襲元であるCARNIVALとか、cetowの踏襲元であるMIRRORとか、歴史的な流れをいろいろ追いかけて、そういうバンドたちにもめちゃめちゃ影響を受けてると思いますね。

ーちなみに一番好きなプレイヤーが誰かと言われたら、どんな名前が出てきますか?

山北:難しいけど…直近でthe cabsのライブを見たこともあって、やっぱり高橋國光さんはかっこいいなって。一緒に飲みに行かせていただいたことも何回かあったりして、そのときは「優しいお兄さんだな」っていう感じなんですけど、いざステージに立つ姿を見ると次元が違うというか、ステージでこそ輝く人だなと思いました。

古宮:僕はあんまりいないかな。

山北:田渕ひさ子さんは?

吉田:そうじゃん。結構影響受けてるんじゃない?機材関連を探ったりしてたでしょ?

古宮:そうですね。高校から大学のときに特に好きで、サウンドなどの影響を受けました。

梅畑洋介(Dr):僕が一番コピーしたのはONE OK ROCKですかね。Tomoyaのドラムに惚れ込んで、ずっとコピーをしてました。でも今のプレイスタイルで言うと、元KOTORIの(細川)千弘さん、Age Factoryのマシコナカトさん、The 1975のジョージ・ダニエルさんからの影響が大きいと思います。

吉田:僕も初めて買ったCDがONE OK ROCKなので、その影響を受けつつ、プレイヤーで言うのは難しくて……大学でひとつターニングポイントとしてあったのが、マヒトゥ・ザ・ピーポーに衝撃を受けて、影響された気がします。

ー吉田くんはシャウトも持ち味ですよね。

吉田:NOUGATとかを聴いて、「これかっこいいな」と思った記憶があります。

山北:高校でSiMをコピーしたときにシャウトが上手かったのが吉田で、そこが原点かも。

吉田:そうだわ。むっちゃ懐かしい(笑)。

『円』のテーマは「日常と生命の連鎖」

ー去年の4月から社会人になり、仕事もしながら制作やライブをしてきたと思うんですけど、前作からの2年間はバンドにとってどんな期間でしたか?

山北:自分の中で意識として変わったのが、ひとひらを聴いてくれてるお客さんがいるっていう自覚ですね。前作の『つくる』を出したときは自分たちがただやりたいことをやって、聴いてくれる人のことは意識せずにやっていて……今作も自分たちがやりたいことをやってるのは何も変わってないんですけど、その上で、ひとひらの音楽を楽しみにしてくれてる人がいるっていう意識はすごく芽生えて。ライブも「この人たちは自分たちの音楽を聴いてくれてる人たちなんだ」っていう意識を持ちながらやってきたので、セカンドの曲は「これを届けたらワクワクしてくれるんじゃないか」っていう思いを持って制作に取り掛かっていて、そこがこの2年の一番の変化なんじゃないかな。

ー『つくる』はどちらかというと表現として内向きだったのに対して、『円』は外向きな印象があって、そこは作品から伝わってくるものがありました。

山北:そうですね。ライブではなるべく物販にも立つようにしてるんですけど、お客さんと話す中で、「コピーしました」とか、「受験期にすごく聴いてて、今大学生になりました」みたいな人もいたりして。高校生のときにギターを持ってただジャカジャカやってただけのものが、これだけたくさんの人に届いてるんだっていうのは、本当にありがたいなと思うし、だからこそ、がっかりさせないようなものを作り続けたいですね。

ーもうすでにひとひらをコピーしてる動画をSNSとかで見ますもんね。

山北:すごく多いですね。

吉田:YouTubeでもめっちゃ上手い人のコピー動画とか流れてきて。でもギターとドラムはめっちゃあるんだけど、ベースは一人も見たことない(笑)。

ー『円』はもともとテーマや方向性が見えた中で作っていったのか、それとも作っていく中で徐々に見えてくる感じだったのか、そこはどうでしたか?

山北:ファーストを作り終えた時点で、次は『円』っていうタイトルとテーマで作ることは最初から決めてました。アルバムを作るにあたっては、ただの寄せ集めじゃなくて、ちゃんと作品にしたい気持ちがあるので、コンセプトを固めた上で作りたい。そこは前作から変わってないですね。

ーなぜ「円」がテーマになったんですか?

山北:『つくる』は就職活動をしているときに作って、文字通り人生設計というか、「今後の人生を作っていく」みたいなテーマだったんですけど、『円』を作ったのはほぼ社会人になってからで、日常の繰り返し的な部分があったり、卒業のタイミングでは、今まで続いてたものもいずれ終わるけど、逆に終わりから始まるものがあることも感じて。あとは就職して、じゃあ次何を考えるか?っていったら、結婚をして、自分に子供ができるかもしれない。僕は常に生きることとか死ぬことを考えちゃう性格なんですけど、生命がずっと受け継がれて、連鎖していってる、この歴史的な過程はすごく美しいものがあるなと思ったりもして、そういうことを全て含めて言える言葉は「円」だと思ったんですよね。

ーこういう話はメンバーともよく話すんですか?

山北:話してないね。

梅畑:タイトルが決まってるのは知ってたんですけど、具体的に説明されるとかは全くなくて。俺らは俺らで曲を演奏するのに精一杯だし。

ーせなくんが作るデモの時点では、歌詞はまだ仮?

山北:いや、ほぼ完成してる歌詞が乗っていて、デモから書き換えることもそんなにないです。多分、3人ともあんまり歌詞を意識して音楽を聴くタイプじゃなくて。

吉田:メロとかの方が先行して聴いちゃってるかも。

古宮:自分も歌詞は全部できてから知るぐらい。「この曲はこういうコンセプトだから、こういうフレーズにしよう」みたいなことは考えなくて。

ーさっきインストバンドの話をしたように、まずは音として捉えていると。

山北:自分も音楽を聴く側の人間だったときはそんなに歌詞を重要視してなくて、最初に耳に入ってくるのって、音としてどう聴こえるかの部分で。もちろん、ひとひらの曲はすごく意味を込めて歌詞を書いてはいるんですけど、まず音としての表現を聴いてほしいっていう部分はすごくあります。インストバンドは言葉を使わずに表現をしているわけですけど、自分たちもそれを目指しつつ、その上にさらに言葉を加える。なので、メンバーが歌詞を意識してないっていうのは、自分たちの表現とすごくマッチしてると思いますね。

アルバム収録曲における音楽的な達成

ー『円』の音楽的な方向性に関しては、どんな意識がありましたか?

山北:ジャンルをガラッと変えたいっていう気持ちはなくて。それをやるとみんなが期待してたものから外れちゃう気もするし、まだ自分たちがやってるこのジャンルをもっと突き詰められる気がしたんです。前作はまだ試行錯誤の段階で、前作を出したことによって、やっとひとひらっていう像が完成したと思っていて。じゃあ、この像を意図的に突き詰めて作ったらどうなるのかを意識して、前作の雰囲気を踏襲しながら、よりかっこいいものが作れたんじゃないかなと思ってます。例えば、吉田のシャウトは前作の「Seamless」で試しにやってみて、ひとひらで吉田のシャウトが武器になったから、今回はよりそれを生かせる曲を作ろうと思って、「フェリス」ができたり。あとは前作の「際」で試行錯誤して変則チューニングを編み出したんですよ。「際」は前作の中では最後の方にできた曲だったんですけど、これはすごくひとひらっぽい音だなと思ったので、今作では「際」のチューニングで作られてる曲が多かったり。前作で試行錯誤して生まれたものを持って、それを武器として最大限生かせるような曲っていうのは、今作ですごく意識した部分ですね。

ーそれでいうと、やっぱり2本のギターの絡みはひとひらの最大の武器であり、『円』でさらに突き詰められた部分だと思います。ギター2人の間ではどんなやり取りがあって、どうやってフレーズを作っていくのでしょうか?

山北:まずは割と古宮に任せてますね。曲にもよりけりですけど、デモでギターが1本しか入ってない曲もあるんですよ。古宮が持ってくるフレーズを信頼してるので、「一旦これに合わせて弾いてみて」って感じで投げると、すごくいいのが返ってきたりする。やっぱり一人じゃ考えつかないアプローチの仕方をしてくれるから、それがすごくひとひららしさにつながってると思いますね。どうですか?古宮さん。

古宮:「自分でフレーズ作って」みたいな感じで投げられたときは、「こういうセクションでこういうギターを入れたら合うだろうな」みたいなのがなんとなく分かるので、リファレンスを考えつつ、一回作ってみて、違ったら考え直すとか、そんな感じで。

ーアルバムの曲の中で、ギターの絡みという意味で特に手応えがあったり、達成感がある曲を具体的に挙げてもらえますか?

梅畑:あれでしょ。

吉田:俺もあれかな。

古宮:「ひのめ」かな。

吉田:だよね! 思った思った。

梅畑:違ったわ。

古宮:イントロとアウトロのリフがあるんですけど、それが耳に残る、繰り返されるリフだったんですよ。

山北:イントロとかのリフはもともと俺が入れてて。

古宮:だから自分はちょっと方向性を変えて、歌えるようなフレーズをミッドウェストエモとかから引っ張ってきて。Tiny Moving PartsとかAlgernon Cadwalladerとか、そっち系かな。American FootballとかMineralではなく。

ー最初にせなくんが歌とインストのバランスの変化の話をしてくれたけど、歌だけじゃなくて、インストの部分にも歌えるようなメロディーがあることは意識した部分だった?

山北:「ひのめ」はまさしくそうですね。今古宮が言ってくれたのは中盤のセクションだと思うんですけど、あのセクションはデモの段階はただのコードだったんですよ。そこに古宮が耳に残るフレーズを持ってきてくれて、なおかつ俗っぽくないというか、ギターソロ!みたいな感じでもなく、それがすごくひとひらっぽくて。古宮にフレーズを持ってきてもらって、その後にもう一回自分のフレーズを古宮の持ってきたフレーズにハモるように改変して、今の形になってるので、あそこは古宮がいたからこそできたパートですね。

ー梅畑くんが「違った」って言ったけど、どの曲だと思った?

梅畑:スタジオでアレンジを作ってるときに古宮が一番楽しそうだったのは「安全な航海」かなって。

古宮:確かに。めっちゃ口出ししました(笑)。

山北:「ずんずくずらし」っていう謎のワードが出来上がったときだ(笑)。

ーずんずくずらし?

山北:「安全な航海」はブリッジミュートを活かしたアレンジになっていて、ブリッジミュートのことを「ずんずく」って言ってるんですけど(笑)、単純なブリッジミュートじゃなくて、これをひとひらっぽく活かすにはどうするかってなったときに、ずんずくのフレーズをずらしていったらいいんじゃないかって。最後のアウトロの部分でブリッジミュートなんだけどずれていくのはもともとデモにはなくて、古宮がこだわって出来上がったアレンジだったりしますね。

ーせなくんはアレンジの面で今回一番達成感ある曲を挙げるとしたらどうですか?

山北:迷うなあ。

梅畑:あれでしょ。

吉田:俺も合う気がするわ。

山北:マジで迷うな……まあでも、一番感動したのは「円」。

吉田:一緒だ。

梅畑:また違った。

ーあはは。梅畑くんにはまた後で聞きます。

山北:「小さな亡霊」か「夏至」か「円」かで迷ったんですけど、「円」はもともとアウトロめっちゃ短かったんですよ。でもアウトロでギターソロをお互い弾いて、最後に一緒に弾いたらやばいよねってなって、これはもう完全にブッチャーズを踏襲してやってるんですけど(笑)。で、コード進行も変えてやってみたら、すごいグッと来ちゃって。だからスタジオで合わせて出来上がったというか、変な話、DTM上でこのアウトロは絶対作れないんですよね。そこにすごく感動しました。

ー「円」は間違いなく最後のハイライトですよね。これ録音は一発だったりする?

山北:ではないです。一発でやる技術がないので(笑)。

ーいやいや。でも一発かなって思っちゃうくらい臨場感のある演奏と録音になっていて、めちゃかっこよかったです。ちなみに、梅畑くんはどの曲が浮かんでましたか?

梅畑:先行リリースされた「夏至」は、最初のデモがせなから来たときに、メンバーの中では「うーん」って感じだったんです。でもこの曲は結構歌ものっぽかったりして、せな的に夏至をどうしてもやりたい気持ちがあったよね。

山北:うん、そうだね。

梅畑:なので、せながデモを何回も作り直して、全然違うアレンジを4回ぐらいやって、最終的に今のアレンジになっていて。

山北:この曲は最初リードを全く入れてなくて、一から古宮が全部考えてくれてるフレーズなんですけど、イントロのフレーズとかめちゃめちゃ古宮らしいフレーズだなと思ったんですよね。最後のシャウトもデモの段階では入ってなかったんですけど、スタジオでアレンジしていく中で、各々の個性がどんどん曲に入っていったんです。最初ドラム始まりですけど、もともとは全然違う、何でもないフレーズだったのが、そこも洋介さんが色々練ってくれて。それぞれの持ってる武器が集約されてこの曲になっていて、だからすごくひとひららしさを感じるし、純粋にすごくいい曲だなと思いますね。

ーアルバムの最後の曲を「円」にしたのはどんな理由がありましたか?

山北:もともと最後の曲を作ろうと思って作った曲です。このアルバムを作るにあたって、最初の曲と最後の曲がずっとできなくて。でもアルバムのテーマは決まっていて、始まる命があり、終わる命があり、それが結びついていくのは「今」の連鎖だよなと思っていたので、そういう曲を頑張って作った感じですね。一時期めっちゃ悩んじゃった時期があったんですけど、結局生きる意味とかって、「今」を充実させるかどうかでしかない。そこに尽きるなと思ったタイミングがあって。

ーこの2年の間にそういうタイミングがあった?

山北:もうちょっと前で、大学2年ぐらいのときですかね。大学で宇宙の講義を受けたときに、自分が想像できない宇宙っていうものがあって、それは自分が存在するより遥か前から存在していて、自分の命が終わった後も続いて、でもその宇宙ももしかしたらいずれ終わるかもしれない、みたいなことを考え出したら頭がおかしくなっちゃって、すごい病んじゃったんですよ。でもちょっとしたきっかけがあって、やっぱり「今」を毎日生きていくしかないし、「今」が楽しいということが、生きている意味になるんじゃないかと思えるようになったタイミングがあったんです。そのことをいつか歌にしたいなとずっと思ってたので、やっとできた曲ではありますね。この営みがこれから先もずっと続いていく、その意味も含めて最後に「円」が作れたのは本当に良かったです。

ツーマンツアーへの想い、シーンのつながりと「継承」

ー11月30日からは全国9箇所を回るツーマンツアーがスタートします。今回の対バン相手の中で、特に思い入れが強い、関係性が深いバンドをそれぞれ一組ずつ挙げてもらえますか?

梅畑:僕は今回呼ばせていただいたバンドの中でいうと、KOTORIが一番ライブに行ったバンドで。5〜6年前からずっと好きで、もう20回ぐらい見てるし、それこそプレイヤーとしても影響を受けてるし。去年KOTORI主催のツアーに呼んでもらって、宇都宮でツーマンをさせていただいたんですけど、自分のルーツでもあり、大先輩でもあり、これからも一緒にいっぱいライブができたらいいなと思ってるバンドの一つです。

古宮:僕はCuckooが楽しみですね。

ー対バン相手の中にインストのバンドが入ってるのもひとひららしいですよね。

古宮:ずっと音源は聴いてたんですけど、なかなか東京には来ないバンドで。自分たちから札幌に行って、しかもツーマンに出てくれるのが嬉しいです。

吉田:ルサンチマンは一個下で、高校の頃からイベントで一緒になることがあって。で、ひとひらで初めて企画をしたときに、まだそこまで仲良くなかったんですけど、ルサンチマンに出てもらって、そこがひとひらの最初のターニングポイントになっていて。ルサンチマンの影響力を借りたことで、ファーストミニアルバムを聴いてもらえる機会が増えて、ちょっと注目されるようになったのかなって。そういう恩を感じてるのもありますし、それ以降にも何回か一緒に共演させていただけるタイミングもあったので、リスペクトしているルサンチマンに今回のツアーも力を借りようかなと。

山北:僕はシネマ(cinema staff)ですね。えるえふるとかで飲んでると、「シネマがいなかったら今の音楽シーンはないね」って言ってる人たちが多くいて、本当にそうだなと思っていて。シネマがシネマの音楽をずっと突き詰めているからこそ、下の代が育っていってると思っていて、やっぱりシネマの影響力はすごく大きいものがある。自分より上の世代もシネマが好きだし、僕らも好きだし、自分より下の世代もシネマが好きで、それってすごいことですよね。今の自分たちがやっているジャンル感を守ってきたというか、引っ張ってきた存在として間違いなくシネマがいるので、そういうバンドをファイナルに呼んで、快く引き受けてくださって、一緒にやれることはすごく嬉しいです。5月にルサンチマンも含めてスリーマンがあったんですけど、そのときは完敗というか、差を見せつけられてしまったので、今回はツアーの集大成として、大先輩のシネマともちゃんと戦えるようなライブができたらいいなと思ってます。

ーシーン的な盛り上がりがある中で、ひとひらとしてはどんなことを意識して活動していきたいと考えていますか?

山北:自分たちがかっこいいと思うことを突き詰めて、それをやり続けることは変わらなくて。それを聴いてくれる人が増えて、それこそ円が広がっていけばいいなっていうのは一個思います。あとは今回のアルバムもそうなんですけど、「継承」みたいなことは最近すごく意識していて。自分が好きなバンドも絶対誰かの影響を受けていて、そのバンドも誰かの影響を受けていて、それが繰り返されているし、リバイバルという言葉があるように、昔盛り上がってたジャンルが巡り巡ってもう一回盛り上がることもあるじゃないですか。音楽はそういう歴史的なつながり、結び付き、継承、連鎖がすごく大事というか、美しいなと思うんですよね。じゃあこの先、自分たちがやり続けていったときに、どういう下の世代が出てくるんだろうっていうのは考えるようになりました。今のシネマにとってのひとひらみたいな立ち位置のバンドが出てくるくらいまで、かっこいい音楽をやり続けられたらいいなって。

ー今ひとひらのコピーをやってる子たちがオリジナルをやり始めて、「対バンしてください」って声をかけられる日が来るかもしれない。

山北:そうなったら嬉しいですね。今はそういうことにすごくワクワクしてます。

ひとひら × その感激と記録"China Tour 2025" Live Digest

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ひとひら

『円』

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hitohira en tour 2025-2026

2025年

11月30日(日)神奈川・F.A.D YOKOHAMA/GUEST:downt *SOLD OUT

12月20日(土)栃木・宇都宮HELLO DOLLY/GUEST:said

2026年

1月10日(土)大阪・南堀江SOCORE FACTORY/GUEST:österreich *SOLD OUT

1月11日(日)愛知・名古屋CLUB UPSET/GUEST:yonige

1月24日(土)宮城・仙台enn 2nd/GUEST:ルサンチマン

2月14日(土)福岡・UTERO/GUEST:elephant *SOLD OUT

2月28日(土)北海道・札幌SOUND CRUE/GUEST:Cuckoo

3月14日(土)京都・KYOTO MUSE/GUEST:KOTORI

3月28日(土)東京・WWW X/GUEST:cinema staff *SOLD OUT

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