クリニックフォアが、インフルエンザ陽性者の急増と、新株「サブクレードK」について解説している。

都内のインフルエンザ陽性者が急増

11月22日~24日の3連休中、都内のクリニックフォア各院ではインフルエンザ陽性者が急増した。国立感染症研究所の最新データ(第46週:11月10日~16日)によると、東京都のインフルエンザ報告数は1医療機関あたり1週間で合計44.75人。一方で、クリニックフォアでは連休中も一部院では診療を実施し、中でも田町院では、1日あたり46名の陽性者、11月23日には68名の陽性者が受診される結果となった。

  • 都内3院の対面受診患者における陽性者数(10/31~11/3)

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  • インフルエンザ2025年第46週

    インフルエンザ2025年第46週

オンライン診療でも"家庭内感染"受診が倍増

同クリニックのオンライン診療でも、3連休期間に発熱・倦怠感を訴える患者の受診が急増した。オンライン保険診療(内科)のうち、約半数がインフル疑いであり、かつ咳症状が強い人も多く見受けられる。問診内容からは、「友人や同居人が感染しており、自身も発熱の症状が出ている」「子どもが感染し、看病をきっかけに感染した可能性がある(最も多い)」「市販のインフル・コロナ抗原キットで陽性が出た」「発熱に加えて強い倦怠感を感じている」といったケースが多く確認されている。

こうしたオンライン診療における受診ケースが前後比較で約2倍に増加しており、人の移動・家庭内接触を通じた早期拡大の傾向が見られる。

インフルエンザの新株「サブクレードK」とは

今季、国内外で報告が増えている「インフルエンザA(H3N2)サブクレードK」は、H3N2型ウイルスの遺伝的系統のひとつであり、基本的な症状は従来のインフルエンザと大きく変わらない。急性の発熱、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感、咳・咽頭痛など、一般的なインフルエンザ症状が中心となる。

一方で、サブクレードKに関しては、例年より早い時期からの流行拡大が指摘されており、過去の感染やワクチンによって得られた免疫が十分に働きにくい可能性が示唆されている。特に高齢者や基礎疾患を有する人では、肺炎などの合併症リスクが高まる恐れがあり、早期受診および重症化予防策が重要とされる。

現時点で、サブクレードK特有の症状が明確に報告されているわけではないが、流行時期の早期化や抗原性変化の可能性から、例年より早めの感染予防対策が推奨される。

トリプルデミックにも注意

三連休中の症状は、インフルエンザの代表的な症状に加え「咳」が多く目立っている。昨年もインフルエンザと同時期に新型コロナウイルス、マイコプラズマ肺炎が流行する、トリプルデミックが発生した。今年度に関しても、徐々に咳症状を訴える患者が増えており、マイコプラズマ感染者からの二次感染疑いがある人のオンライン診療受診のケースもある。