事業家集団は11月21日、「昇進と副業の意識」に関する調査結果を発表した。調査は9月30日~10月2日、20代の会社員508名および40代の会社員509名を対象に、インターネットで行われた。
はじめに、現在の役職を教えてもらったところ、経験を積む時期にある20代は96.5%が一般社員。一方40代では管理職が16.1%、管理職以外の役職が8.6%と、約4人に一人が責任を担うポジションに就いている。
このような立場の違いがある中、現在の給料の満足度を聞いたところ、一般社員の51.8%、管理職の46.6%が「給料が見合っていない」と感じていることが明らかに。理由を聞くと、一般社員・管理職以外の役職は、「業務量の多さ」や「同業他社の同じ役職と比較して低い」「労働時間の長さ」が不満の中心であり、日常的な疲弊感が背景にあるよう。一方、管理職は「同業他社の同じ役職と比較して低い」や「業務量の多さ」「部下や同僚の給料と比べて差が無い」など、相対的な待遇面への不満が目立つ結果となった。
続いて、「現在の職場で管理職になりたいと思いますか?(現在管理職の方は、管理職でなかった場合を想定)」と尋ねたところ、20代では4割近くが「思う(とても+やや)」(38.2%)と回答したのに対し、40代では26.9%と、昇進への意欲の低下が見てとれた。
また、「管理職になりたい」と回答した人に理由を聞くと、両年代ともに「収入の増加」が最多となったほか、「キャリアアップ」や「裁量権を持ちたい」といった前向きな動機も。他方、「管理職になりたくない」理由では、年代を問わず「責任の重さ」や「業務量の増加」を懸念する声が多かったほか、特に40代では「ワークライフバランスを守りたい」という傾向が強くみられた。
次に、「現在、副業をしていますか?」と尋ねたところ、20代の26.2%、40代では15.9%が「はい」と回答。副業を始めた理由を聞くと、「収入アップのため」(71.5%)が圧倒的に多く、次いで「物価や生活コスト上昇に対応するため」(31.8%)、「新しいスキルを習得するため」(23.8%)と続いた。
一方、「副業をしていない理由」としては、20代では「会社規定で禁止されている」が最も多く、次いで「ワークライフバランス」「税務や手続きの煩雑さ」が上位に。また、40代では「ワークライフバランスを守りたい」が最多で、20代よりも家庭や私生活との両立を重視する傾向が強く見られた。
最後に、「昇進により増える責任やプレッシャーと比べて、副業で収入を増やすことに魅力を感じますか?」と尋ねたところ、7割近くが「とても感じる」(25.1%)あるいは「やや感じる」(42.8%)と回答。責任や負担を伴う昇進よりも、自分の裁量で収入を得たいという意識が高まっていることがうかがえた。



