「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに掲げるパーソルホールディングスは毎年、“世の中にあふれる名前も知らない誰かによる名もなき名仕事”への行き場のない感謝を全国から集め、同社がその気持ちを代わりに届ける取り組み「#これ誰にお礼言ったらいいですか」を実施している。

そして、11月23日の「勤労感謝の日」に合わせ、11月24日(月・振替休日)まで、SNSなどから集まった“名もなき名仕事"の展示や、新たなお礼を募集する企画「#これ誰にお礼言ったらいいですか展2025」を、ECO FARM CAFE 632(東京都渋谷区)で開催している。

11月20日には、より多くの共感を集めた“名もなき名仕事”を表彰する「#これ誰にお礼言ったらいいですか 贈呈式」が行われた。

日本人は“自分の仕事の意味”を重視する

  •  パーソルホールディングス はたらくWell-being推進室 室長 中山友希氏

    パーソルホールディングス はたらくWell-being推進室 室長 中山友希氏

冒頭、パーソルホールディングス はたらくWell-being推進室 室長の中山友希氏が登壇し、同社がアメリカの調査会社・Gallupと連携して世界の国・地域を対象に実施した調査結果について紹介した。

日本は「日々の仕事に喜びや楽しみを感じているか」という問いでは約140カ国中104位と低かった一方、「自分の仕事は人々の生活をより良くすることにつながっていると思うか」という問いでは33位と高かったという。

中山氏は「自分がやっていることの意味や、『誰かに届けたい』という思いを日本人はすごく感じていることが、この結果から伝わってきます。この結果を踏まえて企画したのが『#これ誰にお礼言ったらいいですか』です」と話した。

また、「仕事と言えば、プレゼンテーションが上手な人や華やかな業種に光が当たりがちですが、実は私たちの身の回りには良い仕事が溢れており、さまざまなことが誰かの仕事で支えられています。勤労感謝の日くらいは、そうした“名もなき誰かの良い仕事”にスポットライトが当たる1日にしたいと考えています」と開催への思いを述べた。

貴重な体験を提供

  •  日本トイザらス マーケティング本部 ブランドコミュニケーション部長 立原俊久氏

    日本トイザらス マーケティング本部 ブランドコミュニケーション部長 立原俊久氏

贈呈式では、今年新設の「あっぱ礼」「ファインプ礼」「おつか礼」の各賞が発表された。

まず、“創造性あふれるアイデアや工夫”が基準となる「あっぱ礼」には、日本トイザらスがクリスマス期間限定で店内に設置する「サンタポスト」が選ばれた。

立原氏は「サンタポストは今年で7年目です。社内外の多くのメンバーの協力、そしてお客様からのご支持があったからこそ、長く続けてこられました」と感謝を述べた。

続けて、「お子様にとってサンタさんは実在する人物です。サンタポストを通じて欲しいものをお願いし、それが実際に届くという体験を提供できるよう心がけています」「親御様にとっても、お子様の欲しいプレゼントを自然に引き出せる点が大事だと考えています」と思いを語った。

考えて動く“考動”

  •  スターフライヤー 経営企画本部 経営戦略部 CX・CS推進室長 辻安希子氏

    スターフライヤー 経営企画本部 経営戦略部 CX・CS推進室長 辻安希子氏

“機転の利いたホスピタリティ”が基準となる「ファインプ礼」には、遺骨を持って搭乗した乗客に寄り添った対応をした航空会社スターフライヤーが選ばれた。

辻氏は「私たちは『考えて動く“考動”をしなさい』という言葉を大切にしています。お客様の視点に立ち、1人ひとりが考えて喜ばれるサービスを実践できるよう努めています」と語った。

130年間、果たしてきた役割

  •  NTTタウンページ 企画部長 西村和己氏

    NTTタウンページ 企画部長 西村和己氏

“思い出に深く刻まれるサービス”に贈られる「おつか礼」には、2026年3月31日に発行を終了する「NTTタウンページ」が選ばれた。

西村氏は「これまで130年間ご愛顧いただいた皆さまに、この場をお借りしてお礼申し上げます」と述べた。

また、コールセンターや営業スタッフには「今までありがとう」「なくなるのは寂しい」といった声が寄せられていると紹介し、「社会インフラの一つを担ってきたこと、そして今も多くの方に必要とされていることを実感しています」と振り返った。

感謝に気づける場

会場にはさまざまなサービスや商品が並び、開発者の思いとユーザーからの感謝のメッセージがともに展示されていた。

また、直筆の感謝メッセージパネルも多数。「ライブでめっちゃ声出してくれる人」「もつ鍋を発明した人へ 冬になると狂ったように食べてます!! 本当にありがとうございます!」といったユニークなものから、「『弱冷房車』を考えてくれた人 ありがとうございます!」といった共感を誘うものまで幅広い。

普段の生活の中で見逃しがちな“名もなき名仕事”への感謝が集められており、日常にこれほど多くの善意が潜んでいることに気づかされる。

仕事の在り方を考えるきっかけにもなる取り組みとして、「#これ誰にお礼言ったらいいですか」のさらなる広がりに期待したい。