部屋は散らかっていないはずなのに、なんとなく落ち着かない。片づけても片づけても「スッキリしない感じ」が残る……。
そんなとき、原因は散らかりではなく「視覚ノイズ」にあるかもしれません。視覚ノイズとは、目に入る情報が多すぎる状態のこと。カラフルなパッケージ、無造作に積まれた書類、バラバラの色や形の収納ボックス……。脳は目に入った情報をすべて処理しようとするため、意識しないうちに疲れてしまいます。
今回は、整理収納アドバイザーFujinaoが、視覚ノイズを減らしてお部屋がスッキリとして見えるための6つのコツをご紹介します。
視覚ノイズとは?
視覚ノイズとは、視界の中にある「不要な情報」のこと。たとえば次のようなものが代表的です。
・カラフルな商品パッケージ
・机に置きっぱなしの書類や小物
・高さがバラバラの家具や収納
・壁や冷蔵庫に沢山貼られたメモやプリント
・段ボールやバッグが床置きされたままの状態
電車の広告を「読むつもりがなくても読んでしまう」のと同じで、人は常に視覚から情報を受け取らずにはいられません。結果、モノが多くなくても、視覚ノイズが多いだけで疲れる・集中できない・家が狭く感じるといった状態が起きます。
視覚ノイズが増えるとどうなる?
視覚ノイズが多い空間では、次のようなことが起こりやすくなります。
・集中しにくくなる
・常に「散らかっている感」がある
・部屋が実際より狭く見える
・自分の家なのにリラックスできない
・家事の手際が悪くなる
・探し物が増える
片づけの現場でも「物は少ないのになんだか部屋が雑然として見える」という状況は、視覚ノイズが原因であることがとても多いです。
視覚ノイズを減らす6つのポイント
今日から、すぐにお試しできる方法を6つご紹介いたします。
【1】平面にモノを置かない
ダイニングテーブル、キッチンカウンター、洗面台など平らな面は視界に入りやすく、かつ情報が一番たまりやすい場所。ここがスッキリしているだけで、部屋全体が整って見えます。
・食後にテーブルの上を「置物ゼロ」に戻す
・キッチンカウンターに「出しっぱなしゾーン」を作らない
・洗面台は夜の歯磨き後にリセットする
たったこれだけで、視界の負担が大きく減ります。
【2】色を3色以内にしぼる
色は視覚ノイズの最大要因。例として、洗面所のタオルがカラフルだと、それだけで雑然と見えますが、白や茶色など同系色で揃えるだけでも一瞬で整った雰囲気になります。
・収納ボックスは白・黒・グレーなどに統一
・洗剤やシャンプーはシンプルな容器に詰め替え
・パッケージの入れ替えがしにくいモノは「収納の中」に定位置を作る
「色数を減らす」だけで、驚くほど洗練された空間になります。
【3】生活感の強いモノを隠す
生活感のあるアイテムは、視覚ノイズの大きな原因になります。例えば以下のようなモノが該当します。
・ティッシュ箱
・洗剤のカラフルパッケージ
・ラベルが目立つ調味料
・コード類
・ゴミ箱にセットしてある袋
これらはちょっと工夫するだけでスッキリとして見えます。
・ティッシュや洗剤はシンプルなケースに入れ替える
・調味料は引き出しの中にしまう
・コードは家具の後ろを通して隠す
・ゴミ箱はビニールが見えないものを選ぶ
視界からノイズがなくなると、お部屋の落ち着き感が大きくアップします。
【4】高さや並びを揃える
高さや並びがバラバラになっていると視線が散ってゴチャついて見えます。
・本の並びを変えて高さを揃える
・収納ボックスを同じ高さで揃える、高低差が少なくなるよう並びを変える
・家具の高さに統一感を出す
書類や郵便物は一度トントンと角を揃えて端に置くだけでも見た目が整います。
【5】文字の情報量を減らす
冷蔵庫にプリントを貼りっぱなし、壁にメモを貼りつけっぱなし……。これらは視覚ノイズを一気に増やす原因です。
・プリントはクリップボードに一括
・扉裏を利用して「家族掲示板」をつくる
・写真を撮って紙は処分
壁面に貼られた紙が減るだけで、部屋の印象は見違えるほど変わります。
【6】余白を作る
余白は、お部屋の「呼吸スペース」なので、空間にゆとりを作ることで視覚ノイズは大幅に軽減されます。
・棚に置くものは少数精鋭に
・家具を一つ減らして空間をつくる
・飾り物は間隔をあけて置く
余白があると、部屋全体が美術館のように洗練されて見えます。
視覚ノイズが減ると起きる良いこと
・探し物が減る
・家事がサッと終わる
・集中力が戻る
・部屋が広く感じる
・家族も自然と片づけやすくなる
とくにテーブルを空にしておくだけでも、「家が片づいて見える!」と実感する人が多いです。視覚ノイズを減らすことは、モノを減らすだけでは得られない“空間の整い”をつくります。まずは次のどれか一つからで大丈夫です。
・テーブルの上の置物をゼロにする
・ボトルのパッケージを外す
・表に出ているモノの色を揃える
・書類の貼りっぱなしをやめる
小さな一歩が、お部屋全体の大きな変化につながります。「見るだけで疲れない空間」を、無理なく作っていきましょう。



