小田急電鉄は17日、「白いロマンスカー」として親しまれたロマンスカー・VSE(50000形)をロマンスカーミュージアムで展示すると発表した。展示開始は2026年3月下旬を予定しており、搬入工事と館内整備のため、2月下旬から3月下旬まで同館を休館するとのこと。
-

「白いロマンスカー」として親しまれた小田急電鉄のロマンスカー・VSE(50000形)
ロマンスカー・VSE(50000形)は2005年、バブル崩壊により箱根の観光需要が低迷していた時期に「再興の想い」を込めてデビューした車両。2編成導入され、走行距離は2編成合計でのべ約623万km、輸送人数はのべ約2,000万人に達した。2023年12月で営業運転を終えたが、その後もVSE(50000形)の去就に関する問い合わせが続いていたという。
VSE(50000形)2編成のうち、50001編成の運転席を含む展望車両をロマンスカーミュージアムで展示する。ロマンスカーギャラリー奥の中央、HiSE(10000形)とRSE(20000形)との間に設置し、車内を歩きながら見学できるルートを設ける。
-

ロマンスカー・VSE(50000形)運行終了時の様子
-

白いロマンスカーVSEの展示を予定しているロマンスカーギャラリー
車両の横に新設する階段を上がり、展望席付近の非常用扉から乗車し、連結部にある車掌室を通り抜けて降車するルートとし、高いドーム型天井や沿線風景を楽しめるよう角度を付けた座席など、VSEの特徴を間近で見られるようにするという。
展示後は、「VSEの乗務員になれる!」をコンセプトにした日付限定の体験型イベントも検討しているとのこと。電動はしごを展開して運転席に上り、VSE運転士の視点を体験する催しや、車掌室での扉開閉操作やアナウンス体験ができる予定。2023年まで乗務員が着用していた専用制服のこども用レプリカも貸し出す。
なお、50001編成のうち、展示する1両以外の車両は解体して廃車とする。小田急電鉄はVSE(50000形)2編成を動態保存してきた経緯を踏まえ、残る50002編成も「たくさんの思い出が詰まった車両」として、今後も利用者の声を踏まえ、企画の検討を進める方針を示した。
