(左から)横浜DeNAベイスターズの吉野光樹、読売ジャイアンツの菊地大稀、広島東洋カープの長谷部銀次(写真:産経新聞社)

 日本野球機構(NPB)は、12月9日に2025年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団2人以上の対象選手を選出し、他球団から必ず1人以上指名する。移籍の活性化により、出場機会に恵まれていない選手の新天地での飛躍が期待される。ここでは、今季の現役ドラフトで特に注目したいセントラル・リーグの投手を紹介したい。

吉野光樹

[caption id="attachment_239795" align="aligncenter" width="530"] 横浜DeNAベイスターズの吉野光樹(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:176cm/80kg

・生年月日:1998年7月19日

・経歴:九州学院高 - 上武大 - トヨタ自動車

・ドラフト:2022年ドラフト2位(DeNA)

 

 昨季はプロ初勝利を挙げ、ブレイクが期待されていた吉野光樹。しかしプロ3年目の今季は、わずか2試合の登板に終わるなど、伸び悩みのシーズンとなった。

 

 トヨタ自動車から2022年ドラフト2位で横浜DeNAベイスターズに入団。即戦力と期待されるも、ルーキーイヤーは腰の疲労骨折により長期離脱し、一軍登板なしに終わった。

 

 

 プロ2年目の昨季に一軍デビューを果たし、7試合の先発登板で3勝2敗、防御率4.31を記録。

 

 さらに、クライマックスシリーズ(CS)でも先発マウンドを託されるなど、飛躍の足掛かりを掴んだ。

 

 ところが、今季は2試合の一軍登板にとどまり、いずれも5回を投げ切れずに降板。

 

 二軍では18試合に登板し、8勝5敗、防御率3.41とまずまずの数字を残したが、不本意なシーズンとなった。

 

 来季は中継ぎ転向が示唆されている吉野。心機一転、現役ドラフトで環境を変えるという選択肢も考えられる。

近藤廉

・投打:左投左打

・身長/体重:180cm/93kg

・生年月日:1998年9月22日

・経歴:豊南高 - 札幌学院大

・ドラフト:2020年育成選手ドラフト1位(中日)

 

 現役ドラフトの対象となれば、面白い存在といえるのが、プロ5年目の近藤廉だ。

 

 2020年育成選手ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団すると、ルーキーイヤーから支配下登録を勝ち取って一軍デビュー。

 

 

 しかし、翌2022年は左肩痛に苦しみ、一軍未登板。2023年には一軍マウンドに上がったものの、1回10失点と悔しい結果に。同年オフに再び育成契約となった。

 

 それでも、昨季は球速アップに成功し、二軍で46試合登板、3勝1敗、防御率2.09の好成績。今季は二軍でアピールを続け、4月下旬に支配下復帰を果たした。

 

 シーズン後半に一軍のブルペンへ定着し、自己最多の16試合登板、防御率2.20を記録。二軍では27試合の登板で2勝4セーブ、防御率0.69と傑出した成績を収めた。

 

 手元でボールが動く“真っスラ”を武器に、ゴロアウトを量産する中継ぎ左腕は希少性が高く、多くの球団で獲得候補に挙がることになるだろう。

岡留英貴

・投打:右投右打

・身長/体重:181cm/95kg

・生年月日:1999年11月7日

・経歴:沖縄尚学高 - 亜細亜大

・ドラフト:2021年ドラフト5位(阪神)

 

 昨季は自己最多の35試合に登板するなど、飛躍の兆しを見せた岡留英貴。だが、今季は二軍で結果を残すも選手層の厚さに阻まれ、一軍での登板機会が限られた。

 

 亜細亜大から2021年ドラフト5位で阪神タイガースに入団した岡留。ルーキーイヤーからファームで好成績を収めていたが、なかなか一軍のマウンドに立つことができなかった。

 

 

 それでもプロ3年目の昨季は、自身初の開幕一軍スタート。ブルペン陣の一角を担い、35試合登板で1勝1セーブ6ホールド、防御率2.84と大きく飛躍を遂げた。

 

 今季はさらなる活躍が期待されたが、一軍でわずか10試合の登板にとどまり、防御率1.93に終わった。

 

 一方、二軍では30試合登板、3勝1敗12セーブ、防御率1.16と傑出した数字をマーク。

 

 一軍、二軍ともに防御率1点台と記録しているだけに、他球団であれば一軍戦力になり得るだろう。現役ドラフトの対象となれば、興味を示す球団も多そうだ。

長谷部銀次

[caption id="attachment_239796" align="aligncenter" width="530"] 広島東洋カープの長谷部銀次(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:左投左打

・身長/体重:184cm/88kg

・生年月日:1998年7月29日

・経歴:中京大中京高 - 慶応大 - トヨタ自動車

・ドラフト:2022年ドラフト6位(広島)

 

 プロ入りから3年間、思うような結果を残せていない長谷部銀次。新たな環境に身を置くことも、選択肢の1つになるだろう。

 

 中京大中京高、慶応大、トヨタ自動車と名門チームでキャリアを築き、2022年ドラフト6位で広島東洋カープに入団。

 

 

 ルーキーイヤーは二軍で39試合に登板するも、防御率5点台と苦しみ、一軍登板なしに終わった。

 

 プロ2年目の昨季は一軍デビューを果たしたが、わずか5試合の登板に。それでも、二軍では25試合登板で防御率1.17をマークし、飛躍を予感させた。

 

 しかし今季は、5月末に一軍へ昇格するも、5試合の登板で防御率15.19とアピールに失敗。夏場以降は一軍登板がなく、シーズンの大半をファームで過ごした。

 

 一方、二軍では35試合登板、1勝1敗2セーブ、防御率2.18を記録。貴重な中継ぎ左腕だけに、現役ドラフトの対象となれば、興味を示す球団もありそうだ。

菊地大稀

[caption id="attachment_239797" align="aligncenter" width="530"] 読売ジャイアンツの菊地大稀(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投左打

・身長/体重:186cm/89kg

・生年月日:1999年6月2日

・経歴:佐渡高 - 桐蔭横浜大

・ドラフト:2021年育成選手ドラフト6位(巨人)

 

 二軍で結果を残しながらも、チャンスに恵まれない菊地大稀。他球団であれば、一軍戦力になり得る存在だ。

 

 桐蔭横浜大から2021年育成ドラフト6位で読売ジャイアンツに入団した菊地。ルーキーイヤーの4月末に支配下を勝ち取ると、同年は一軍で16試合に登板した。

 

 

 翌2023年には50試合に登板し、4勝4敗11ホールド、防御率3.40とブレイクを果たした。

 

 しかし、昨季は二軍で36試合登板、6勝2敗1セーブ、防御率1.00、奪三振率11.25と傑出した数字を残すも、まさかの一軍登板なし。

 

 オフには自由契約となり、育成選手として再スタートを切ることになった。

 

 プロ4年目の今季は、7月末に支配下復帰。一軍では7試合に登板し、1勝1敗1ホールド、防御率1.80を記録した。

 

 一方、8月下旬以降は再びファームを主戦場とした。二軍では23試合の登板で4勝2敗3セーブ、防御率1.98、奪三振率9.72の好成績。現役ドラフトの対象となれば、他球団も注目の存在となるだろう。

丸山翔大

・投打:右投左打

・身長/体重:194cm/90kg

・生年月日:1998年8月22日

・経歴:小倉工 - 西日本工大

・ドラフト:2020年育成選手ドラフト4位(ヤクルト)

 

 昨季は自己最多の27試合に登板するなど、飛躍の兆しを見せた丸山翔大。しかし今季は伸び悩み、不本意なシーズンを過ごした。

 

 西日本工大から2020年育成選手ドラフト4位で東京ヤクルトスワローズに入団。プロ3年目の2023年4月に支配下登録を勝ち取り、同年は22試合の一軍登板で防御率4.05を記録した。

 

 

 昨季はシーズン後半からブルペンの一角を担い、27試合登板で1勝5ホールド、防御率0.57の好成績をマーク。

 

 プロ5年目の今季は、さらなる飛躍が期待されたが、開幕二軍スタートに。5月末に一軍へ昇格するも定着には至らず、最終的に8試合の登板で防御率8.38と低調な結果に終わった。

 

 一方、二軍では39試合に登板し、2勝3敗、防御率3.35とまずまずの数字を残している。

 

 194センチの長身から150キロに迫るストレートと140キロ前後のシンカーのコンビネーションが光る丸山。環境の変化をきっかけに、大化けが期待できる存在だ。

 

 

【了】